アグレックスと日本オラクルは3月31日、アグレックスのデータクレンジング名寄せツール「TRILLIUM」と、日本オラクルのSaaS型CRMアプリケーション「Oracle CRM On Demand」を組み合わせた総合的なCRMを提供すると発表した。
TRILLIUMは、米Trillium Softwareのパッケージ製品で、住所や姓名、法人名といったキーワードの各種辞書を用いたデータクレンジング機能により、名寄せの際に問題となるデータ表記の違いを解消するツール。アグレックスによると、TRILLIUMの提案活動においてSaaS型CRMと連携するニーズが高かったため、マスタデータ管理分野で実績のある日本オラクルとの協業を始めることにしたという。これにより、アグレックスの顧客データ整備に関する強みと、日本オラクルのCRMに関する強みを組み合わせた総合的なCRMソリューションの提供が可能になるとしている。
アグレックスでは、データクレンジングや名寄せに加え、Oracle CRM On Demandをより効果的に活用するための関連ツールをSaaS形式で販売する。関連ツールとして用意するのは、各社の基幹システムとOracle CRM On Demandを連携するツールや、ウェブ経由の問い合わせを直接データベースに反映させる見込み発掘ツール、携帯電話連携ツールなどだ。
またアグレックスは、BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)分野でも経験が長いことから「アウトソーシング業務のノウハウとOracle CRM On Demandを融合させたワンストップソリューションを実現する」としている。