デバイス性能の向上とサービスの差別化で、モバイルWiMAX加入者は5年以内に8000万

株式会社データリソース

2007-12-20 10:00

英国の調査会社ジュニパーリサーチ社は、出版レポート「モバイルWiMAX市場調査 第2版:世界市場のビジネスチャンス、ベンダ戦略、2013年までの予測 - Mobile WiMAX Global Opportunities, Strategies & Forecasts (Second Edition) 2007-2013」のプレスリリースにおいて、世界のモバイルWiMAXサービスの収益額は、2013年に230億ドルまで成長するという予測結果を発表した。
2010年から2013年の間に市場がスタートし、2013年までに世界でモバイルWiMAX802.16eの加入者は8000万人以上になるだろう。

調査レポートの著者Howard Wilcox氏は、「世界中でモバイルWiMAX 802.16eのトライアルやネットワーク契約が活発化しており、2007年だけで50以上発表された。当初の固定とポータブルサービスの後、モバイル利用が増加し、WiMAX 802.16eは3つのモードが利用できるフレキシブルなプラットフォームとなる。モバイルWiMAXは、2013年までに世界でモバイルブロードバンド加入者数の一桁台の普及率だろう。これは、最近この新しいプラットフォームがIMT2000仕様として承認されたことによる、非常に大きな成果である」と述べている。


この調査レポートの主要な調査結果は、以下のとおり。
■ 世界のモバイルWiMAXサービス収益の市場規模は、2013年に230億ドルまで成長するだろう
■ モバイルWiMAXの大規模市場は、米国、日本、韓国である
■ 10ヶ国以上で、年間1億ドル以上のモバイルWiMAXデバイス市場がある
■ いくつかの未確定要因がある。それは、非常に低価格のノートPCの登場や、携帯用音楽/MP3プレーヤー、ゲームコンソールなどのさまざまなデバイスへのブロードバンド機能の付加による、市場規模のかなりの増大である。

しかしながら、この技術が適切なデバイスに用いられるかどうか、サービスの差別化を図ることができるかどうかが、2つの大きな課題になるだろう。

Howard Wilcox氏は、「モバイルWiMAXは、携帯端末でもノートPCでもデータカードでも、メディアプレーヤーのようなその他の家電でも利用できるデバイスベースの技術である。ベンダにとっての課題は、適切なデバイスを、適切なタイミングで、適切な価格で製造することであり、モバイルWiMAXサービスプロバイダにとっては、既存のモバイルオペレータのサービスとの差別化を図ることである。これらが解決すれば、市場は加速するだろう」と言った。

英国調査会社ジュニパーリサーチ社は、成長するモバイルWiMAX市場の主なベンダとオペレータの上級管理者に対して行ったインタビューに基づき、モバイルWiMAXの現在と将来の市場を評価している。調査レポートは、世界の30ヶ国以上の国別予測、多くのオペレータが、どのようにネットワークでモバイルWiMAX 802.16eを提供しているかのケーススタディ、今後の発展プランを記載している。


[調査レポート]
モバイルWiMAX市場調査 第2版:世界市場のビジネスチャンス、ベンダ戦略、2013年までの予測
Mobile WiMAX
Global Opportunities, Strategies & Forecasts (Second Edition) 2007-2013
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