CSR、世界最小の802.11n対応デバイスを発表

Connectivity CentreにWi-Fiでの接続性を追加

CSR Plc

2009-02-17 10:00

CSR は本日、Wi-Fiチップシリーズ、「UniFi UF6000」のリリースを発表しました。UniFi UF6000は、世界最小にして最小コストの802.11n対応のデバイス製品シリーズで、Connectivity Centreのラインアップに加えられます。シリコン面積16mm-sq未満のUniFi UF6000デバイスは、802.11n Wi-Fiのコネクティビティをモバイルデバイスに最小コストで提供する組み込み系Wi-Fiデバイスとして設計されています。
CSR社は、Wi-Fiへの対応を始めたスマートフォン及び、フィーチャーフォンが増加している現状を見据え、最終製品開発メーカーが性能への妥協や、PCBスペースを損なうことなくWi-Fiのハンドセットへの統合を最小のコストで可能にする目的で、UF6000 Wi-Fiシリーズをリリースしました。CSR社のUF6000シリーズは、IEEE 802.11a/b/g /nをサポートし、高い評価を受けているCSR社のWi-Fiチップシリーズである、「UniFi」の後継デバイスとなります。UF6000は、これまでコスト面で問題があった、人気のハンドセットやポータブルデバイスへのWi-Fiの統合を低コストで実現します。

お客様は、先日CSR社が発表した低コストGPS及び、BluetoothチップのBC7830にUF6000を組み合わせることにより、Wi-Fi、Bluetooth、GPSおよびFM伝送などの機能統合が実現できると共に、シリコン面積の合計を27mm-sq(主要な競合ソリューションの面積はこれの40%増)にまで縮小することが可能です。

CSR社、CEO Joep van Beurdenのコメント:
「UniFi UF6000シリーズの投入により、CSR社のConnectivity Centreは次の段階に到達しました。Wi-Fiはきわめて重要な接続技術であり、現在Wi-Fiのホットスポットがあちこちに存在しています。ユーザーは、写真や動画の閲覧、メディアなどをアップロードまたはダウンロードの目的で現在もっとも高速で、もっとも安い手段であるWi-Fiを広く利用しています。ユーザーが求める内蔵Wi-Fiは、小型、低コストとともに高性能であることが重要となります。比類なきスループットとコイグジステンス(他の無線技術との共存)を誇るUniFi UF6000シリーズは、あらゆるカテゴリーでトップとなりうる性能を実現しています。また、UniFi UF6000シリーズは、単一のデバイスでBluetooth、GPS及び、FMトランシーバーのすべてに対応可能な製品として先日発表されたBlueCore BC7830を補完する役割を担っています。これら2つのデバイスが加わったことにより、CSR社のConnectivity Centreは、ハンドセットと家庭用電子デバイスに求められる主要なコネクティビティ要件をすべてサポートすることになります」

シリコン面積が16mm-sq未満のUniFi UF6000シリーズは、業界最小の802.11n対応デバイスです。このシリーズの製品はすべて、パッケージングとしては最小で、最低コストのオプションである、0.5mmピッチのWafer Level Chip Scale Packaging(WLCSP)で提供されます。つまり、UniFi UF6000シリーズは、Wi-Fiの統合を行うメーカーがコストを節減するための主要手段となっているチップオンボード設計にも簡単に適応することができます。モジュールソリューション用には、0.35mmという圧倒的な薄さを持つ超薄型WLCSPパッケージが用意されています。UniFi UF6000シリーズは2.4GHzのみ対応のものと2.4/5GHzに対応のものがありますので、メーカーは何の制約も受けず、柔軟にWi-Fiを選択することが可能です。



UniFi UF6000シリーズは、最大72Mbpsのデータ転送速度を実現するIEEE 802.11n Single Spatial Streamをサポートしているため、現在の802.11n MIMOソリューションに実装されている、消費電力の大きい複数の無線を使用することなく、モバイルデバイスでも802.11nの高速通信を利用することができます。また、UniFi UF6000シリーズは、課題の多いRF環境でもっとも優れたスループットとレンジを実現する、Space Time Block Coding(STBC)と呼ばれる技術もサポートしています。さらに、UniFi UF6000シリーズは、IEEE802.11e QoS、Wi-Fi Alliance WMM Power Saveならびに802.11にも完全対応していますので、電力消費も最低限に抑制することができます。

CSR社ハンドセット ビジネス ユニット マーケティング担当SVP Raj Gaweraのコメント:
「Bluetooth、FM、GPSを組み合わせながら、Wi-Fiのコネクティビティを独立して維持させることで、実装されるそれぞれのコネクティビティを単一のチップに無理に統合させるという妥協をしなくても、CSR社のWi-Fi設計のサイズと性能を本当の意味で最適化することができるようになりました。当社の“Smart Integration”アプローチの素晴らしさは、CSR社のBC7830およびUF6000のシリコン面積の合計がわずか27mm-sqという、製品化されたデバイスが証明しています。対照的に、主な競合企業のBluetooth-Wi-Fiソリューションは複合デバイスであり、シリコン面積が最大で40%広く、しかもGPSを実装していないため、少し大きすぎるように見えるでしょう。今回のリリースにより、BluetoothとWi-Fiの組み合わせのほうが費用効率に優れているという神話を打破することができましたが、本当に注目して欲しいのはクレバーなアーキテクチャと効率的な設計です。もちろん、このようなサイズ圧縮を行っていますが、性能での妥協は一切ありません。当社はBluetoothとWi-Fiのコイグジステンス(共存性能)に関しては業界トップの座を守り続けています。これまで以上に小さなシリコン面積により多くの無線を実装させることが、まさにCSR社がサイズ面およびコスト面でリーダーの座を保つための鍵となるのです」

CSR社は本日、Connectivity Centreのさまざまなコネクティビティを集約させる「接着剤」の役目を果たす、Synergyワイヤレス用ホストソフトウェアのリリースも発表しました。CSR社のSynergyは、Bluetooth、Bluetooth Low Energy、Wi-Fi、UWB、eGPS、NFC、 audio-DSPの諸機能、ならびにFMでの送受信といった複数の規格をサポートしています。Synergyの利用により、これらのコネクティビティシステムすべてが連携し、統一化されたシステムとして機能いたしますので、効率と性能を最大限に高めることができるになり、結果的にこれらの技術のデザインインという課題が大幅に軽減され、エンドユーザのエクスペリエンスが大幅に向上するようになります。OEM先ではUniFi UF6000のようなチップを Bluetooth、GPS、その他の技術に簡単に統合できるようになり、しかも共存と他のパフォーマンスによって得られる利点もそのまま維持させることができるようになります。

当社は、主要企業のお客様を対象とした、UniFi UF6000デバイス・シリーズのサンプリングを現在実施中です。

<本件に関する問い合せ先>
      
シーエスアール株式会社
深田 学
E-mail:prjp@csr.com

ジェイスピンInc.
CSR広報担当 清水
Tel: 03-5269-1038
E-mail: csr@jspin.co.jp

このプレスリリースの付帯情報

UF6000

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