「MICRF507は、中国で成長中のAMR市場に最適である。」と、マイクレル社ミックスドシグナルおよびRF製品部長のDoyle Slack氏は述べる。「このデバイスは、2.5V電源で12mAしか消費せず、+10dBm出力のPAと送受信(TR)スイッチを提供している。」
MICRF507の受信機はゼロIF I/Qアーキテクチャを搭載しており、バイパスモード付き低雑音増幅器(LNA)、I/Q直交ミキサ、3極サレンキーIFプレフィルタ、6極楕円スイッチト・キャパシタIFフィルタなどを内蔵し、高い選択度、隣接チャネル妨害除去能力、ブロッキング性能を提供している。FSK復調機能がデジタル的に実装されており、同期追尾回路が受信したビットクロックを回復する。受信信号強度インジケータ(RSSI)は、50dBレンジに渡り受信信号レベルを出力する。内蔵周波数誤差推定器(FEE)および水晶発振周波数チューニング機能により、RF周波数の細かいソフト調整ができる。MICRF507のトランスミッタは、+10dBm~-3.5dBmの出力調整が7段階で可能なFSKモジュレータとパワーアンプから構成されている。その他のデバイスの特徴として、レジスタ情報を保持したまま0.2μAの低パワーダウン消費電流や、280μAの消費電流で水晶発振回路のみが動作するスタンバイモードがある。MICRF507には2.0V~2.5Vの供給電圧が必要で、作動温度範囲は-40℃~+85℃で、32ピンMLFRパッケージで提供される。
注:MLFはAmkor Technology社の登録商標である。
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概要: マイクレル・セミコンダクタ
マイクレル社はグローバルな半導体サプライヤーとして、アナログ、イーサネット、広帯域通信に使用されるICソリューションを世界市場に提供している。同社製品には最先端のミクスドシグナル製品、アナログ製品、パワー半導体、高性能通信用スイッチ、クロック管理スイッチ、イーサーネット・スイッチおよびPHY製品がある。ユーザーにはエンタープライズ、民生、工業、モバイル、通信、自動車、コンピューター製品などの有力メーカーが含まれる。
本社と最先端のウエハ-製造設備は米国カリフォルニア州サンノゼにあり、米州、欧州、アジア全域に地域販売代理店とカスタマーサポートの拠点、先端テクノロジーのデザインセンターがある。さらにマイクレル社は世界に広範な流通販売網と代表事務所を保持している。
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