OKI、KDDI向けにセッションボーダーコントローラー「CenterStage(R) NX3200」の機能を拡張

沖電気工業株式会社

From: JCN Newswire

2011-09-29 11:06

Tokyo, Sept 29, 2011 - ( JCN Newswire ) - OKIは、このたびKDDI株式会社(代表取締役社長:田中 孝司、本社:千代田区、以下 KDDI)へ2010年9月にIPv4グローバルアドレス枯渇対策用として納入したキャリアグレードのセッションボーダーコントローラー※1「CenterStage® NX3200」(以下 「NX3200」)へ機能拡張を行い、高い信頼性と品質が求められるKDDIの固定VoIP網と他事業者網との相互接続にも活用されることになりました。

KDDIでは、固定VoIP網の相互接続を積極的に推進しており、他事業者との相互接続を実現するにあたり、SIP※2の差分吸収を柔軟に行い、各事業者が利用する多種多様な端末および様々なサービスとの接続性を担保しなければなりません。また、高い信頼性と高品質な音声通話を提供することも必須条件となります。今回、OKIの「NX3200」は、このような厳しい条件をクリヤし、他事業者網との相互接続用設備の後継機種として選定されました。

「NX3200」は、 ATCA※3およびCenterStage HAPF※4のプラットフォームにより、同時接続最大4万コール※5に到達する大規模なセッション制御性能と、年間稼働率99.9999%(当社実測値)という業界トップの優れた可用性を持っています。また、音声・映像のコーデック変換機能などの将来の機能収容へ向けた柔軟な拡張性と、低遅延かつワイヤレート※6相当の高速転送性能やハイレベルな信頼性を実現すると同時に、KDDIが目指すFMBC※7の実現に必要な、タイムリーな機能提供に対応できる柔軟性も兼ね備えています。

OKIは、通信事業者のニーズにお応えするキャリアグレードの次世代ネットワーク向け技術と商品をこれからも積極的に開発し提供してまいります。

本発表にあたり、KDDIより以下のとおり賛同書をいただいております。

今回採用した「NX3200」は、KDDIの固定VoIP網の高い信頼性や品質を保ちつつ、事業者間の相互接続機能を実現するという、重要な役割を担っています。特にこのたびの既存設備への機能拡張による実現が示すとおり「NX3200」は、信頼性と拡張性を兼ね備えこれらを満たす商品として高く評価しており、今後のKDDIのVoIPサービス提供に大きく寄与するものと考えております。

KDDI株式会社
技術統括本部 ネットワーク技術本部 本部長
湯本 敏彦

【商品の主な特長】

1. 相互接続に柔軟に対応可能なSIP差分吸収機能
「SIPインタワーク動作Config機能」、「SIP信号スクリーニング機能」により、ソフトウェアを改修することなく接続先にあわせた柔軟な相互接続を実現。

2. キャリアグレードのハイアベーラビリティ(99.9999%)を実現
通信制御/運用機能に特化し、キャリアグレードLinux※8の性能を最大限引出すOKI独自開発の高性能ミドルウェアCenterStage HAPFを実装し、高性能、大容量を実現。

3. 柔軟なカスタマイズ対応
SIPスタックをはじめ、ほとんど全ての機能をOKIが自社開発しているため、顧客のニーズに応じたカスタマイズにも迅速かつ柔軟に対応が可能。

4. 充実した保守運用機能
OKIの長年培った交換機技術を反映した保守運用機能(試験機能、監査機能、トラヒック制御機能など)を標準装備。

5. SIP信号のIPアドレス変換
IPv4-IPv4(IPv6)変換機能の実施により相互接続を実現。

6. 高スループットで低遅延なIPアドレスインタワーク機能
IPプロトコル変換(NA(P)T-PT※9)および、IPアドレス変換(NA(P)T)機能により、IPv4-IPv4(IPv6)の相互接続を、高スループット・低遅延で実現。

◆CenterStage NXシリーズ 紹介サイト: (リンク »)

【用語解説】
※1:セッションボーダーコントローラー(SBC:Session Border Controller)
IP電話に使用されるゲートウェイ装置で、一般的には、SIPサーバのセキュリティ確保やファイアウォールの役割を果たす。さらに「NX3200」では、IMS(IP Multimedia Subsystem)に対応し、高可用性の網間接続やSIPの差分吸収、アドレス変換やコーデックの変換などを行うことで、異なる事業者の端末間の通信を可能とする。
※2:SIP(Session Initiation Protocol)
IPネットワークで音声や映像などのマルチメディアをリアルタイムに通信できるようにするプロトコル。
※3:ATCA(Advanced Telecom Computing Architecture)
通信業者向けの次世代通信機器の業界標準規格。PICMG(PCI Industrial Computer Manufacturers Group)が策定した。高い処理能力、I/Oの拡張性の高さといった技術的な優位点を持ち、さらに規格のオープン性により、開発コストの削減、柔軟性の高さを担保する。
※4:CenterStage HAPF
OKIのセッションボーダーコントローラー「CenterStage NXシリーズ」向けの高信頼性を確保するミドルウェアプラットフォーム。サーバ二重化による冗長構成を基本とし、この構成および信頼性を確保する機能により、局用交換機に匹敵する稼働率99.9999%(年間停止時間約33秒)という高い水準の可用性を実現している。
※5:同時接続最大4万コール
最大構成時。今回の構成では最大約32000コールを実現。
※6:ワイヤレート
伝送路の最大データ転送速度のこと。伝送路が100Mbpsであれば、ワイヤレートは100Mbpsとなる。
※7:FMBC(Fixed Mobile and BroadCasting Convergence)
FMBCとは、固定電話(Fixed)・モバイル通信(Mobile)の融合に加え、放送(Broadcast)と連携したサービスとして、KDDIが実現を目指しているサービス形態。
※8:キャリアグレードLinux
通信事業における利用を想定して高信頼性に特化されたLinuxの仕様のことである。 キャリアグレードLinuxは、電話交換機や通信機器などに搭載されることを想定して仕様が定められている
※9:NA(P)T-PT(Network Address and Port Translation-Protocol Translation)
IPv4とIPv6のプロトコル変換方式。IPv4のグローバル・アドレスが一つしかなくても、IPv6ネットワーク上の複数のマシンからIPv4のインターネットに同時接続できる。

概要:沖電気工業株式会社

OKIは米国でグラハム・ベルが電話機を発明したわずか5年後の1881年に創業した、日本で最初に電話機を製造した情報通信機器メーカーです。先見性と勇気をもって果敢に挑戦・行動するという、創業以来の「進取の精神」を連綿と受け継ぎ、ブランドスローガン「Open up your dreams」のもと事業展開しています。現在、「金融システム」「通信システム」「情報システム」「プリンタ」「電子部品・モジュール他」の5つの分野において、OKIグループは社会の発展に寄与する最先端技術の商品・サービスをお客様にお届けし、世界の人々の快適で豊かな生活の実現に貢献しています。詳細はこちらからご覧ください。 (リンク »)

お問合せ先:
本件に関する報道機関からのお問い合わせ先
広報部 山本
電話:03-3501-3835
e-mail:press@oki.com

本件に関するお客様からのお問い合わせ先
通信システム事業本部 キャリアシステム事業部マーケティング部
お問い合わせ先フォーム: (リンク »)
本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

【企業の皆様へ】企業情報を掲載・登録するには?

御社の企業情報・プレスリリース・イベント情報・製品情報などを登録するには、企業情報センターサービスへのお申し込みをいただく必要がございます。詳しくは以下のページをご覧ください。

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]