通常、実機を使った演習の復習を行うには、専用の環境を独自で構築する必要があり、PCの性能スペックや構築にかかる工数確保など、さまざまな制約がありますが、このサービスにより受講者は、スキルによらず、時間をかけずに研修の環境を継続してそのまま利用できるようになります。大量データの高速分散処理を実現する技術であるHadoopなど、ビッグデータに関する実機演習についても、職場や自宅PCでの復習が可能となります。
またNECラーニングは、実機を使った演習環境をクラウド環境に移行するために、これまで教室に設置していた演習用PCを、シンクライアント端末へ置き換えます。これにより、PCの性能スペックに依存しないフレキシブルな実機演習教室の運用が実現し、研修スケジュールを柔軟に立てることが可能となります。更には、実機演習環境の構築作業をリモートで行うことができるため、これまで最低30分から2時間程度要していた端末ごとの履修準備作業(環境設定)が5分から10分程度で済むようになり、利用者の会場で行うオンサイト研修の場合においても履修環境準備の短縮が図れます。
なお、クラウド環境の基盤には「BIGLOBEクラウドホスティングサービス」を利用しています。研修コースや利用者数の増減に応じてサーバーリソースを調整することができるため、システムの最適化が図られ、運用の効率化が実現します。
実機演習をともなう全500コース中、クラウド化への移行が可能な200コースを対象に9月より順次移行を開始し、2012度中に100コース(約400開催)、翌2013年度中には150コース(約800開催)の実機演習環境をクラウド化する予定です。これにより2012年度には約5,000名、2013年度には約12,000名の受講者に実機演習の復習環境を提供する見込みです。
NECラーニングでは、今後も研修実施環境のICT化を推進し、受講者の学習スタイルの変革に合わせて、教材・テキストの電子化やSNSを活用した運用ヘルプサービスなども順次構築していく予定です。
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