AsiaNet 52548
共同JBN 0338 (2013.3.27)
【サンタクララ(米カリフォルニア州)2013年3月26日PRN=共同JBN】ネットワーク・インフラストラクチャー・システム向けの最新プログラマブル・ロジック・ソリューションのプロバイダーであるTabula Inc.は26日、高性能パケット・プロセッシング・ソリューションのスイートを発表した。このスイートは10Gから40Gおよび100Gへの移行で生じる最も困難な問題、とりわけ高性能バスのルーティング、オンチップRAMスループット、関連システムが必要とする超高性能な機能であるタイミング収束などを解決する。
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Tabulaの最新ABAX2P1 3PLD(ABAX2 P-Seriesの最初の製品)パケット・プロセッシング・ソリューションは、シングルチップ上で4つの100Gストリームの処理、100Gパケット・トラフィックをサポート可能な検索エンジン、12x10G-to-100Gブリッジなど、他にはないパフォーマンスを提供する。 これらの飛躍的進歩は4主要分野におけるTabulaの業界をリードする技術で実現した。その技術は(1)プログラマブル3Dアーキテクチャー(2)RTLコンパイラー(3)最先端プロセス技術(4)3PLDデバイス-である。Tabulaは、4月8日から始まるSpacetime Forumsの最初のシリーズで、同社の高性能パケット・プロセッシング・ソリューションを実演する。この1日だけの技術セミナー・シリーズは5月まで、北米、アジア、欧州の多数の都市で開催され、主要な通信およびネットワーク・システムOEMの250人以上のエンジニアが参加する予定。
Semico Research Corpの上級マーケット・アナリスト(ASIC & SoC担当)であるリッチ・バーブジニアック氏は「10Gから40G、100Gへの移行では、FPGAユーザーはシステムが必要とするスループットを提供するうえで困難を抱えている。Tabulaはこのプログラマブル・ソリューションを使って、同社の3PLDが単一のプログラマブル・デバイス上で4つの100Gストリームをサポートできることを実証した。これは他のプログラマブル・ソリューションでは達成不可能なことである」と語った。
高性能パケット・プロセッシング・レファレンス設計スイートは以下で構成されている。
*12x10G-to-100Gブリッジ・レファレンス設計キットは、通信システムで慣用される集約機能を実装し、ABAX2P1デバイスが誇るユニークな高性能バス対応能力を使用する。
*4x100Gスイッチ・レファレンス設計キットは、複数の100Gストリームを処理できるABAX2P1の能力によって10Gから40G、100Gへのデータセンター移行を対象とすることが可能となる。
*第2世代Ternary Search Engine (TSE)レファレンス設計キットは、最先端ルーターとNGFWに必要な高性能の検索能力を提供するとともに、ABAX2P1デバイスの他の製品にはないRAM性能を示す。
同社はユーザー設計を支援するために、高性能パケット・プロセッシング装置に含まれる性能を最重視した多数の機能に合わせて制作された設計サンプルとソフトIPコアの一式も提供する。設計サンプルには、600Gpsパケット・クラシファイヤー、100Gbps 64ビットCRCジェネレーター、1.3Tbps L2パケット・パーサーが含まれる。
Tabulaのデニス・シーガー最高経営責任者(CEO)は「当社が実証した性能は最新鋭のFPGAでも絶対に手の届かないところにある。プログラマブル・ソリューションの総合的なスイートによって、当社は目下進行中である10Gから40G、100Gへの移行を他社にはできない方法でサポートしている」と語った。
▽Tabulaの4つの中核技術コンポーネント
*Spacetime 3Dアーキテクチャーは、第3次元として空間ではなく時間を採用し、チップ上にあるあらゆるリソースを迅速にプログラムして、現行世代では最大12までのユーザー・サイクルごとに複数かつ異なる機能を遂行する。Spacetimeを使用するチップは3PLDと呼ばれ、12階層ないしは層に分布するあらゆるリソースを取り込んだ3次元空間を提示し、ダイサイズ対FPGA比率を大幅に縮小する。さらに、1つの3PLD内にあるロジック、RAM、マルチプライ/アキュームレート・ブロック、インターコネクトのすべてのコンポーネントは最大2GHzまで協調動作し、FPGAが内包する性能ボトルネックを解消する。
*Stylusコンパイラーはシーケンシャル・タイミング、ルーター・アウェア配置、性能・密度の自動相互最適化など、最先端技術を統合し、より容易で直感的なRTL設計とより迅速なタイミング収束ループを提供する。
*IntelとTabulaの提携によって、Intelの最新22nm Tri-Gateプロセスを搭載したABAX2 P-Seriesのデバイス生産が可能となった。世界最先端の3D Tri-Gateトランジスタは、低電力での低稼働電圧によっても比類のないスピードを提供する。大量生産の需要に応えるための生産拡大は、この主要な提携を通じてサポートされる。
*ABAX2P1 3PLDは12層のSpacetimeデバイスであり、特注のハードIPブロックを一緒に使用してユニークなRAMおよびロジック構造能力を提供する。この組み合わせによって、チップおよびABAX2 P-Seriesの将来の製品が最も要求の厳しいパケット・プロセッシング・アプリケーションにとって最適となる。
これら4つのコンポーネントすべを活用して、Tabulaの高性能パケット・プロセッシング・スイートは業界トップの性能を実現するプログラマブル・ソリューションを提供するとともに、最も困難な通信/ネットワーク機能でも直ちに実装できる。
▽ABAX2P1の詳細
ABAX2P1 3PLDは、システム設計者が高性能ルーター、スイッチ、NGFW、その他の通信システムを実装することを可能にする重要な能力を統合する。
*チップのコンポーネントすべて、すなわちロジック、RAM、MACブロック、インターコネクトを通じて2GHzスループットをサポートするプログラマブル構造
*100Gストリームを十分にサポートする13.8TB/sのスループットを提供する23.3メガバイトの12から24ポートのオンチップ・メモリー
*2.133GT/sで動作するマルチプル、ビルトイン、ハードのDDR3コントローラー、外部パケット・バッファリング、ないしは複数の100Gストリームの検索テーブルのストレージをサポートするために必要な帯域幅を提供する最大のDDR3レート
▽販売
高性能パケット・プロセッシング・ソリューションの最初のセットはStylusに組み込まれており、現在入手可能である。追加のスイートは月1回ごとにリリースする予定。ABAX2P1のエンジニアリング・サンプルは第3四半期に入手可能となる。
▽Tabulaについて
Tabulaは業界で最も革新的なプログラマブル・ロジック・ソリューションのプロバイダーであり、現代の最も困難なシステム・アプリケーション向けに飛躍的な性能を提供する。Tabulaの汎用3D Programmable Logic Devices(3PLD)のABAX2ファミリーは、同社が特許を持つSpacetimeアーキテクチャーを基盤として同社Stylusコンパイラーによってサポートされており、大量生産価格でのプログラマブル・デバイス能力に新たなベンチマークを設定するとともに、FPGAアプリケーションだけでなくASICあるいはASSPがこれまで供給してきたアプリケーションでもリプログラマビリティー(re-programmability)を実現する。Tabulaはカリフォルニア州サンタクララに本社を構え130人余を雇用するとともに、業界経験豊かな人材と成功した起業家で構成される幹部チームを結集した。Tabulaは、揺るぎない市場リーダーシップに向けた長期的展望を持つ一流の投資家の支援を受けている。詳細はTabulaのウェブサイトwww.tabula.comを参照。
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このリリースに含まれるTabula、Tabula logo、ABAX2、ABAX2 logo、Spacetime、Spacetime logo、Stylus、Stylus logo、その他の指定されたブランドは、米国およびその他の国におけるTabula, Inc.の商標である。その他すべての商標はそれぞれの所有者の財産である。
ソース:Tabula Inc.
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