ウインドリバー、NFV向けキャリアグレード仮想化ソフトウェアの強化を発表

ウインドリバー株式会社

2013-10-29 11:05

ニュースハイライト
・ウインドリバーは、オープンソース、リアルタイムの仮想化ソフトウェアの最新版を提供します。最新版では、スループットとレイテンシを向上させ、ほぼネイティブのハードウェアパフォーマンススピードを実現させています。
・Wind River Open Virtualizationは、ライブマイグレーション機能を向上させてゲストOSを幅広くサポートし、NFV(Network Functions Virtualization)を可能にします。
・ウインドリバーは、完全なオープンソースであるYocto Project Compatibleのプラットフォームを最大限に 利用します。

2013年10月24日、EMBEDDED LINUX CONFERENCE EUROPE(英国エジンバラ) - ネットワーク対応インテリジェント システム向け組込みソフトウェアの世界的なリーダー、ウインドリバーは、オープンソース、リアルタイム、マルチコア機能を備え、カーネル仮想化テクノロジを提供するWind River Open Virtualization最新版を発表しました。最新版では、パフォーマンスとライブマイグレーション機能を向上させています。

Open VirtualizationではオープンソースのKVMテクノロジを最適化し、従来のIT的な仮想化製品の使用に伴うパフォーマンス低下を回避し、ネットワークサービスを仮想マシン上に展開することができます。標準的なKVMの最大レイテンシは本来の時間よりも何十倍も長いのですが、Open Virtualizationではほぼネイティブのハードウェアパフォーマンススピードを実現します。キャリアグレードの仮想化を提供し、Yocto Projectをベースとしたインフラで構築されたOpen Virtualizationは、Type 2ハイパーバイザであり、クロスプラットフォームの互換性と相互運用性を向上させるために最新のオープンソーステクノロジを利用しています。

Open Virtualization最新版は次のような機能を備えています。
・スループットとレイテンシのスピードの向上。今年初めに提供開始して以来、最大割り込みレイテンシを18%短縮しています。
・インテル(R) DPDK vSwitchと統合することで仮想スイッチングシステムのスループットの向上。標準のOpen vSwitchよりも4.5倍向上しています。
・ライブマイグレーション機能の向上。CPU間のマイグレーション、ノード間のマイグレーション、仮想マシン間のスイッチングを実行します。
・oVirtを使用したライブマイグレーションコンソール。ゲストOSマイグレーションをサポートしています。
・SELinuxによるセキュリティの向上
・インテルの最新アーキテクチャ向けに追加ハードウェアをサポート
・ゲストOSの幅広いサポート

ウインドリバーのオープンソースプラットフォーム担当プロダクトライン・マネージャーのダビデ・リッチは次のように述べています。「端末接続の急増によってネットワークのひっ迫が生じており、急増するデータトラフィックや新サービスの展開に伴う問題に対応するため、次世代の通信機器は、クラウドやNFVといったテクノロジをサポートできる規模が必要になります。Wind River Open Virtualizationによって、お客様は、リアルタイムのキャリアグレード仮想化を実現できるため、ネットワークのどこでもサービス運用が可能となり、運用コストを大幅に削減しつつネットワークの効率化を図ることができます。またオペレータは、標準ハードウェア上で統合できるという付加価値を持つ仮想またはクラウド環境を利用して、高い柔軟性と拡張性によって新サービスを迅速に公表することができます」

Open Virtualizationは、Wind River Linux向けの価値の高いアドオンソフトウェアです。Wind River Linuxでは、商用Linuxプラットフォーム、オープンソースの最新テクノロジに基づく豊富な機能を備えた、即使用可能で容易なユーザエクスペリエンス、完全インテグレーション済み開発ツール、グローバルなサポートとメンテナンス、専門家によるプロフェッショナルサービスが提供されます。

さらにウインドリバーは、クラウドやクラスタリングについて新しいOpenStackに取り組んでおり、OpenEmbeddedやYocto ProjectのエコシステムにOpenStack Grizzly最新版を採り入れるなど、オープンソースのイノベーションをさらに推進しています。ウインドリバーはYocto Projectの創設メンバーであり、諮問委員会のGoldメンバーとして、主要なメインテナーやテクニカルリードを擁して積極的に活動しています。

Open Virtualizationの最新版の提供は開始されています。詳細については、こちらをご覧ください。
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■ウインドリバーについて
ウインドリバーはインテルコーポレーション(NASDAQ:INTC)の完全子会社であり、ネットワーク対応インテリジェント システム向け組込みソフトウェアの世界的なリーディングカンパニーです。ウインドリバーは、1981年からエンベデッドデバイス向けソフトウェアを提供するパイオニアであり、そのテクノロジは10億を超える製品に使用されています。ウインドリバーは、業界でも屈指の包括的な組込みソフトウェアポートフォリオを有しており、ワールドクラスのプロフェッショナルサービスおよびサポートを提供し、さらにこれらは広範なパートナーエコシステムに支えられています。テクノロジと専門性を提供することで、安全、セキュア、そして信頼性に優れたインテリジェント システムの革新とデプロイを支援します。
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*Wind Riverは、Wind River Systems, Inc.および同社の関連会社の商標
または登録商標です。記載されているその他の商標は、各所有者に帰属します。
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