メディアキャスト、ハイブリッドキャスト用HTML5コンテンツ制作ツールを開発

次世代放送サービスを支える業界初の本格的なオーサリングツール / 試作版をIntereBEE2013で初公開

株式会社メディアキャスト

2013-11-05 10:00

株式会社メディアキャスト(本社:東京都渋谷区、代表取締役 杉本孝浩)は、ハイブリッドキャスト(※)用HTML5(※)コンテンツ制作ツール「開発コード名:amphibious(アンフィビアス)」を開発し、その試作版を2013年11月13日(水)~15日(金)に幕張メッセで開催される「国際放送機器展(InterBEE2013)」のメディアキャストブースにて初公開します。 「amphibious」は、既にいくつかの放送局で試験的に使われており、メディアキャストは、今後、各局の制作・運用ニーズを組み入れながら、2014年3月を目途に製品化する計画です。
ハイブリッドキャストは、放送波の中にインターネット上のコンテンツの取得を指示する制御信号を組込み、テレビ放送と、HTML5で記述されたWebコンテンツとの融合を可能にする次世代放送サービスです。放送サービスと通信サービスをシームレスに連携させた新しいサービスを可能なうえ、スマートフォンやタブレット端末などのセカンドスクリーン連携も可能なことから、次世代テレビ放送サービスを実現する中核として注目されています。ハイブリッドキャストは、従来のデータ放送よりも表現の自由度が高いことから、新しい発想の演出を柔軟に効率よく開発するために、且つ放送用コンテンツとして厳格に規格準拠した動作検証が可能なコンテンツ制作者の支援ツールが望まれています。


メディアキャストは、2003年からデータ放送コンテンツのオーサリングツール「Foliage(フォーリッジ)」を提供開始していますが、高度な技術を必要とせずマウスで直観的に操作できる国内唯一の汎用BMLオーサリングツールとして地上波各局、BSデジタル各局、ケーブル事業者、コンテンツ制作会社などに広く受け入れられてデファクトスタンダードの地位を確立し、コンテンツ制作の効率化、創造性の向上に寄与してきました。
新しく開発した「amphibious」は、従来の「Foliage」で培った技術やノウハウをベースとして、ARIB(電波産業会※)が規格策定した「ARIB STD-B24 5.8」「ARIB TR-B14 5.2」「ARIB TR-B15 6.1」、ならびに、IPTVフォーラム(※)が規格策定した「IPTVFJ STD-0011 HTML5ブラウザ仕様 1.0」「IPTVFJ STD-0013 ハイブリッドキャスト運用規定1.0」に準拠し、ハイブリッドキャストにおけるコンテンツ制作を支援する充実した機能を搭載しています。


メディアキャストは、今後のハイブリッドキャストサービスの仕様追加に迅速に対応し、また、制作者のニーズを積極的に取り入れながら、開発を継続し、データ放送からハイブリッドキャストにわたり制作・運用技術を有する国内唯一のメーカーとして、次世代テレビ放送サービスへのスムーズな移行と普及に寄与していきます。


※メディアキャストは、「amphibious」製品版の提供に先立ち、デジタルデータ放送用BMLオーサリングツール「Foliage typeA 」の新バージョンに、ハイブリッドキャスト連動機能をいちはやく搭載して提供開始しました。
詳細は10月21日発表のプレスリリースをご参照ください。
(リンク »)



◆ ハイブリッドキャスト用HTML5コンテンツ制作ツール
 「amphibious」試作版の主な機能
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・プレビュー機能
・JavaScriptデバッグ機能
・リモコンシミュレート機能
・イベント発火シミュレート機能
・URI変換機能
・変数・メモリのシミュレートおよび参照機能
・AIT取得機能(Phase 0)
・コンパニオンアプリケーションインターフェイス機能
・「Foliage typeA」(データ放送用BMLオーサリングツール)連携機能



◆ 国際放送機器展 (InterBEE 2013)
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(リンク »)
◇会期:2013年11月13日(水)~15日(金)
◇会場:幕張メッセ
◇メディアキャストブース:映像・放送関連機材部門 / HALL7/ 小間番号 7407

このプレスリリースの付帯情報

amphibious操作画面

用語解説

※ HTML 5 (Hyper Text Markup Language 5)
W3Cが仕様検討と標準化を行っているWebページ記述言語の第5版。従来版と比較し、音声や動画、グラフィックス機能(タグ)を有しており、特定のプラグイン等を必要としないのが特徴

※ ハイブリッドキャスト(Hybridcast)
ハイブリッドキャストは、2013年3月にIPTVフォーラムで「ハイブリッドキャスト技術仕様 ver.1.0」として標準規格化された。一方、ARIBは、デジタル放送でのハイブリッドキャストの提供を可能とするために、関連する標準規格の改訂を行い、順次公開中である。また、NHKは、9月2日から「総合テレビ」でハイブリッドキャストのサービスをいちはやく開始し、東芝をはじめとする受信機メーカーは、ハイブリッドキャストに対応することを表明している。

※ARIB :Association of Radio Industries and Businesses (一般社団法人電波産業会)
(リンク »)
電波法で規定される「電波有効利用促進センター」として総務大臣より指定を受けた機関。通信・放送分野における電波の有効利用に関する調査研究、研究開発、および標準化機関と連携した技術的検討などの事業を行なっている。

※一般社団法人IPTVフォーラム
(リンク »)
IPTVフォーラムとは、Internet Protocol(IP)を使用した動画配信の仕様の標準化と普及を目的とした民間の標準化団体。

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