ネットワンシステムズ、愛知県のプライベートクラウド基盤および遠隔バックアップシステムを構築

ネットワンシステムズ株式会社

From: Digital PR Platform

2014-01-10 11:30


 ネットワンシステムズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:吉野 孝行、以下 ネットワンシステムズ)は、東海地域を事業拠点とする情報通信サービス企業(以下、パートナー企業)とともに、愛知県のプライベートクラウド基盤および遠隔バックアップシステムを構築しました。この環境は2013年10月から稼働しています。

 愛知県はまず、大型の汎用機で稼働している12個の業務システムを本基盤へと移行します。その後、個別のサーバで稼働している業務システムも本基盤へ順次移行する予定です。さらに、これら業務システムのデータは、愛知県外の異なる電力会社管轄の地区へバックアップします。本基盤を構築し、汎用機を廃止することによって運用コストを大きく削減し、東南海地震に備えた事業継続・災害対策も実現します。

■ 背景と課題
 愛知県は、情報通信技術の総合指針である「あいちICTアクションプラン2015」を策定し、経費削減や安定的運用のために、汎用機の廃止と情報システム基盤の再構築に取り組んでいます。

 汎用機の運用に対する課題は主に以下の点でした。
 ・長年にわたる運用で業務システムのプログラムが複雑化し、法制度改正等への対応が困難
 ・プログラム修正や運用管理が可能な技術者が減少し、安定的な運用保守要員の確保が困難
 ・稼働している業務システムの要求する処理能力に比べ、汎用機の能力が過大

 愛知県はこれらの課題を解決するため、プライベートクラウド基盤を新規構築して業務システムを移行し、2014年3月末に汎用機を廃止することにしました。このプライベートクラウド基盤への主な要件は「運用コストの削減」、「安定稼働」、「ベンダーロックインの排除」でした。

■ プライベートクラウド基盤の構成内容
 これに対してパートナー企業とネットワンシステムズは共同で、以下の機能を持つプライベートクラウド基盤を提案しました。これらの機能によって、高い信頼性と運用コスト削減を実現し、全庁システムに渡る効率向上を考慮した点が愛知県に高く評価されました。

・運用管理が容易で安定稼働を実現する先進仮想基盤
VMware、Cisco、EMCの製品を組み合わせることで、物理サーバと仮想サーバ双方が一括設定可能で、障害時は迅速に復旧される仮想インフラを実現。また、遠隔地へのバックアップについて、重複排除機能によってネットワーク負荷を大幅に軽減。

・運用管理負荷を大きく低減するシステム運用管理基盤
オープンソースの統合運用管理ソフトウエアであるHinemos等を活用し、物理環境と仮想環境双方の状態監視・ジョブ管理・ログ管理・バックアップ管理などを一括管理し、自動運用化することによって、運用管理負荷を大きく低減。

・全庁で利用可能なシステム共通基盤
プライベートクラウド基盤上のシステム以外の、全庁のシステムでも共通して利用可能な、データ連携・ウィルス対策・印刷管理・DNSなどの機能を提供。

・OS・ミドルウェア等によるアプリケーション基盤
オープンソースソフトウェアを組み合わせて構成し、アプリケーション稼働機能を提供。

■ プライベートクラウド基盤の概要図
※プライベートクラウド基盤の概要図につきましては以下のURLをご参照ください。
(リンク »)


■ プライベートクラウド基盤の主な導入製品
・仮想化ソフト:VMware vSphere
・サーバ:Cisco UCS Bシリーズ ブレードサーバ
・データセンタースイッチ:Cisco Nexus
・共有ストレージ:EMC VNX
・重複排除バックアップストレージ:EMC Avamar

■ メーカー各社からのコメント
シスコシステムズ合同会社 専務執行役員 大井川 和彦 様
シスコは、次世代コンピューティングアーキテクチャ「Cisco Unified Computing System(UCS)」とデータセンタースイッチ「Cisco Nexusシリーズ」で、愛知県様のプライベートクラウド基盤を支援できましたことを大変喜ばしく思います。VMware vSphereと親和性の高いCisco UCSのサービスプロファイル機能によって、物理サーバと仮想サーバ双方の運用負荷を低減するとともに、障害時の迅速なシステム復旧も実現していきます。今後もシスコはネットワンシステムズと連携し、クラウド基盤に最適なコンピューティングとネットワーキングを提供することで、お客様を支援してまいります。

EMCジャパン株式会社 執行役員 パートナー営業本部長 中山 泰宏 様
EMCジャパンは、愛知県様のプライベートクラウド基盤および遠隔バックアップシステムにおいて、「EMC VNX」および「EMC Avamar」によって支援できたことを非常に嬉しく思います。事業継続・災害対策のご要望に対して、VMware仮想環境に最適な重複排除バックアップ機能によって、運用負荷やシステム負荷を軽減しつつ、バックアップ/リカバリ時間を大きく短縮できています。今後もネットワンシステムズとともに、お客様が安心してクラウド基盤構築に取り組めるように支援してまいります。

ヴイエムウェア株式会社 副社長 中村 共喜 様
ヴイエムウェア株式会社は、愛知県庁様のプライベートクラウド構築の基盤に、ヴイエムウェアの製品と技術が導入されたことを大変嬉しく思います。弊社の業界をリードするクラウドソリューションと、ネットワンシステムズの技術力により、愛知県庁様の業務システムを支える高い信頼性と、将来の拡張に対応可能な統合仮想化基盤を実現しました。今後も、ネットワンシステムズとともに、信頼頂けるクラウドソリューションを提供してまいります。


<ネットワンシステムズ株式会社について>
ネットワンシステムズ株式会社は、お客様の情報インフラを最適化することで戦略的な情報活用を促進し、ご導入頂くお客様の先のお客様への貢献も見据えて支援する企業です。そのために、常に世界の最先端技術動向を見極め、その組み合わせを検証して具現化するとともに、実際に自社内で実践することで利活用のノウハウも併せてお届けしています。
(設立:1988年2月、売上高:1,548億69百万円〔2013年3月期連結〕) 
詳細は (リンク ») をご覧ください。

※記載されている社名や製品名は、各社の商標または登録商標です。

<本件に関する報道関係各位からのお問い合わせ先>
ネットワンシステムズ株式会社 広報・IR室:西田武史
Tel:03-6256-0616 / E-mail:media@netone.co.jp
本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

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