ネットワンシステムズは、デル・テクノロジーズのデータ保護製品群と「Dell APEX Subscriptions(Dell APEX)」を採用した。これにより社内業務システムの安定性向上と運用効率化、初期投資費用の大幅削減を実現したという。デル・テクノロジーズが3月12日に発表した。
ネットワンシステムズは、ネットワークインテグレーターとして多岐にわたるソリューションを提供している。同社では、旧来のバックアップ環境ではトラブルが頻発し、運用管理に負荷がかかっていたため、より信頼性の高いデータ保護環境が求められていた。そこで、全社統合バックアップシステムの刷新を検討していたという。
その後、同社は「Dell PowerProtect Data Domain」とDell APEXを採用。以前からデル・テクノロジーズの製品を利用しており、信頼性と安定性を高く評価していたことや、圧縮・重複排除機能によるリソースの有効活用が決め手となった。
また、PowerProtect Data Domain専用のバックアップソフトウェア「PowerProtect Data Manager(Data Manager)」により、システム環境全体をデル・テクノロジーズ製品で統一できる点も評価された。ソフトウェアとハードウェアを別々のベンダーにした場合、障害時には原因の切り分けで悩まされるケースがあるという。なおインフラ製品の調達においては、初期投資費用を抑えるため、Dell APEXによるサブスクリプションモデルが採用された。
導入後、従来頻発していた問題が解消され、日々の運用作業時間が半減し、月次の非定常運用作業時間は約6分の1に削減された。圧縮・重複排除機能により、リソース消費量も大幅に削減しているという。さらにData Managerの優れた操作性により、運用管理の効率化も実現した。遠隔地の拠点にPowerProtect Data Domainを設置し、レプリケーションを行うことで災害対策も強化されているという。
さらにDell APEXの採用により、初期投資費用は約3分の1に抑えられ、必要なリソースを柔軟に調達できるようになった。固定資産管理の負担も軽減され、大きなメリットとなっている。
ネットワンシステムズは、Dell APEX Subscriptionsによるスモールスタートでの課題解決と、Dell PowerProtect Data Domainによる高い信頼性と安定性を備えたバックアップ環境の実現を評価している。特にData Managerの操作性が、運用管理の標準化と効率化に大きく貢献しているという。