古座川町(和歌山県東牟婁郡古座川町/町長:武田丈夫)と学校法人玉川学園(東京都町田市/理事長:小原芳明)は6月29日、包括連携に関する協定を締結した。これは、相互の幅広い分野で包括的に緊密な協力関係を築き、持続・発展的に連携を深めることにより、地域社会の発展や未来を担う人材育成に寄与することを目的として実現したもの。この協定の締結により、今後、古座川町は、学校法人玉川学園との連携を進め、同大の持つ教育・研究的資産を地域社会の発展や人材育成に向け発信していく。
●連携および協力する事項
(1) 情報交流に関すること。
(2) 農業の振興に関すること。
(3) 観光の振興に関すること。
(4) 地域産業の活性化に関すること。
(5) 生涯学習・教育分野での交流に関すること。
(6) その他両者が協議して必要と認める事項。
●古座川町について
古座川町は和歌山県南東部に位置し、東西19.5km、南北21.7km で、面積は294.23平方kmを有している。町の最北にそびえる紀伊半島南部の最高峰、標高1,121mの大塔山に源を発する古座川が町の中央を流れ、役場が所在する高池地区は古座川河口域に位置し、大半の集落は川添いの狭小な耕地に散在し、町を形成している。
町面積の約96%が森林で、気候は一般に温暖多雨で樹木の育成に適しており、良質な古座川材の産地として古くから知られている。古座川流域は、また豊か な観光資源にも恵まれており、清流古座川を中心に近年レクリエーション地として注目されている。 (古座川町webサイトより)
●学校法人玉川学園との関係
◆ニホンミツバチの研究・生産拠点に
古座川町が位置する和歌山県熊野地方は、江戸時代後期に『熊野養蜂』の記録が残されているニホンミツバチ養蜂の発祥の地である。古座川町は清流古座川の流域に広がる大自然の恵み豊かな、『熊野養蜂』の伝統が引き継がれている土地である。
2008年に和歌山県古座川町長に同大卒業生である武田丈夫氏が就任し、武田町長が玉川大学ミツバチ科学研究センターに来訪されたことがきっかけで交流が始まった。
ミツバチ科学研究センターが古座川町で「ニホンミツバチ 生態と飼いかた」の講演をし、ニホンミツバチ飼育者との交流がスタート。2009年には古座川町産業振興課長が来園され、購買部でのニホンミツバチの販売について協議がされた。さらにミツバチ科学研究センターでニホンミツバチのハチミツのサンプル分析・現地調査等を始めた。
現在その成果として、玉川学園購買部では、ニホンミツバチのハチミツの販売、そのハチミツを使ったたまがわハニーアイスクリーム「プレミアムバニラ」を開発し販売している。(数量限定)
「古座川町 ニホンミツバチ蜜」を使った「プレミアムバニラ」
農学部生産加工班の学生がレシピを考案!
原料には、その稀少価値の高さと長期熟成による格別な美味しさで注目の「古座川町 ニホンミツバチ蜜」と、プロが認める「中沢フーズ株式会社」(同大卒業生が経営)の生クリームを贅沢に使用。学生たちが中心となってレシピの検討を重ねた結果、「プレミアム」と呼ぶに相応しいバニラアイスが誕生した。
◆観光振興をアドバイス
2013年度より観光学部が古座川町観光振興計画作成の支援を行っている。
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