千葉大学、金沢大学、長崎大学の国立3大学は、平成28年4月に先進予防医学共同専攻(共同大学院)を設置する。これは、平成24年度 文部科学省「国立大学改革強化推進事業」の採択を受けて設置するもの。3大学それぞれの強みを組み合わせた同一のカリキュラムを編成することにより、個人や環境の特性を網羅的に分析・評価し、0次予防から3次予防までを包括した「個別化予防」を実現する「先進予防医学」を実践できる専門家の養成を共同で行う。
この共同大学院は、千葉大学、金沢大学、長崎大学の3大学が共同で教育課程を編成し、実施する。千葉大学大学院医学薬学府、金沢大学大学院先進予防医学研究科、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科のそれぞれに「先進予防医学共同専攻」を開設。学生は入学時に任意の大学を選択できるが、受けることのできる教育内容は同じ。
千葉大学、金沢大学、長崎大学の国立3大学が持つ強み、
・千葉大学:マクロ環境評価・解析
・金沢大学:オミクス解析
・長崎大学:情報医工学
を組み合わせたカリキュラムを編成。
併せて3大学が有する国内・海外拠点のフィールド活用や、地理的に離れた地域のデータの集積・標準化等を行うことにより、共同大学院の設置趣旨に適う教育研究・人材育成の基盤が担保できると考えている。
なお、教育課程は4年制の医学博士課程のみであり、授与する学位は「博士(医学)」の予定。
また、金沢大学大学院先進予防医学研究科については、平成28年4月に新設されることとなる。
詳細は添付PDFを参照。
●参考
・文部科学省「国立大学改革強化推進事業」
国際的な知の競争が激化する中で、大学の枠を超えた連携の推進や個性・特色の明確化などを通じた国立大学の改革強化を推進することを目的とした事業
・0次予防
(1)前の世代から引き継ぐゲノム及びエピゲノム情報、(2)胎内及び出生後の物理的、化学的、感染等の生物的、社会的な環境情報、(3)環境要因によるゲノム及びエピゲノム変化を介した遺伝子発現情報 をそれぞれ把握することにより疾患発症の予防につなげること
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