前回に引き続きVMworld 2015で発表された技術をご紹介したいと思います。特に私が注目しているのは、VMworld2014でも発表されていますが、「VMware App Volumes」です。「VMware App Volumes」のポイントはアプリケーションの配信をより簡単にできるということです。
VMware App Volumesとは
今まで、VMwareからいくつかのアプリケーション配信方法が提供されていました。代表的なものは「Thin App」と呼ばれるものになります。「Thin App」の機能は、アプリケーションをパッケージして配置、もしくはストリーミング配信することです。Thin AppはExcelやWordなどのOffice系アプリケーションをはじめ、いろいろなアプリケーションをパッケージすることができます。メジャーなアプリケーションをパッケージングするのはそれほど難しくはありませんが、独自アプリケーションなどライブラリ(DLL)の依存関係が複雑なものは職人技が要求されます。
一方「VMware App Volumes」は「VMDK」とよばれる仮想ディスクにアプリケーションをインストールして配信することができます。「VMDK」でアプリケーションを配信しますので、ESXi上で実行される仮想マシンとの相性はぴったりです。配信用にアプリケーションがインストールされたVMDKは、「AppStacks」と呼ばれます。「AppStacks」は仮想マシンに読み取り専用ディスクとして接続されます。読み取り専用となるので、当然のことながら、アプリケーションの個別情報などは書き込みができません。書き込み可能なディスク(VMDK)はユーザ専用に割り当てられ「Writable Volumes」と呼ばれます。「Writeble Volumes」は「AppStacks」と同時に仮想マシンに接続されるので、ユーザ個別のアプリケーション情報用ディスクが取り付けられることになります。VMDKを取り付けるだけですので配信するための時間はそれほどかかりません。
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