サービス事業者がNFVの可能性を探るなか、ビジネス向けCPEアプリケーションは、運用コスト(OPEX)の大幅な削減を可能にする早期使用事例として期待されています。CPE機能の仮想化は、従来、コンピュートリソース利用効率の向上、サービスの迅速な展開、遠隔地での装置のアップデートやメンテナンスに必要となる「保守要員」の解消による、運用コストの削減を目的とした個々の物理アプライアンスとして実装されてきました。仮想化BCPE機能がお客様の社内サーバ上またはサービス事業者のデータセンター内でホスティングされている場合でも、これらのOPEXを削減できます。
ウインドリバーが発表したvBCPEリファレンスデザインには、ブロケード、チェック・ポイント、InfoVista、RiverbedからのVNF(Virtual Network Function)が含まれています。Wind River Titanium Cloud(TM)(*6)エコシステムでのこの4社とのコラボレーションにより、これらすべてのVNFは、Titanium Server上で稼働するよう実装されています。
ウインドリバーのネットワーキングソリューション・ビジネス開発担当シニアディレクター、チャーリー・アシュトンは、次のように述べています。「このリファレンスデザイン開発におけるVNFパートナー各社のご協力に感謝いたします。キャリアグレードの信頼性を確保するNFVIプラットフォーム上で稼働する、企業向けvCPEソリューションのエンド・ツー・エンド機能を提供するため、複数ソースから単一サービスチェーンへのVNFの統合が可能であることを、各パートナー企業と共に実証できたのです」
ブロケードのソフトウェアネットワーキング事業製品管理担当バイスプレジデント、マイケル・ブッション氏は次のように述べています。「Titanium Serverプラットフォーム上での高速仮想スイッチの活用により、Brocade 5600仮想ルーターでクラストップレベルの仮想ルーティング性能を実現可能です。これが、vBCPE利用者のキャパシティ全体を最大限に引き上げるカギであり、さらにはネットワーキングのIP新世代において発展していくための重要ポイントの1つとなります」
チェック・ポイントのビジネス開発担当バイスプレジデント、アロン・カンター氏は次のように述べています。「ウインドリバーのNFVソリューション向けに市場をリードするネットワークセキュリティを提供できることを喜ばしく思います。ウインドリバーとの協力体制により、革新的な脅威防御技術をサービスとして提供するチェック・ポイントの高度セキュリティシステムは、最新のマルウェアやゼロデイ攻撃からエンタープライズネットワークやデータを保護することができます」
InfoVistaの戦略的技術アライアンス、シニアディレクター、ランガ・シタイ氏は次のように述べています。「当社では、有望なNFVサービスには現状を変える力があると見ています。Titanium Server NFVと当社のアプリケーションやパス制御技術の融合により、通信事業者はアプリケーションSLAの動的な制御や、最先端のハイブリッドWANサービスの提供が可能になります。これによりお客様は、事業目的にアプリケーション性能やユーザエクスペリエンスを適合させることができます」
Riverbed Technologyのグローバルテクノロジアライアンス、バイスプレジデント、ケイティ・コルベア氏は次のように述べています。「Riverbedではウインドリバーとの協業により、即市場に投入できる次世代エンド・ツー・エンドNFVソリューションを提供できることを嬉しく思います。2万7千以上におよぶお客様を擁し、Gartner Magic QuadrantによりWAN最適化部門において8年間連続でリーダーとしての評価を受けた当社は、あらゆるネットワーク上で優れたアプリケーション性能を提供するSDN(Software Defined Networking)を実現するため、パートナーやサービス事業者のエコシステムと緊密な協力体制を確立しています」
NFVIソフトウェア基盤にTitanium Serverを使用することで、通信業界は、エンタープライズネットワークでは一般的となっている迅速なサービス展開と通信ネットワークに課せられたキャリアグレードのアップタイムや信頼性といった2つのメリットを得ることができます。キャリアグレードのWind River Linux、リアルタイムKVM、OpenStack(R)、インテル(R)データプレーン開発キット(インテルDPDK)などのオープンスタンダードをベースに、インテルアーキテクチャに最適化されたTitanium Serverは、高パフォーマンスとキャリアグレードの信頼性を実現します。
ブロケード、チェック・ポイント、InfoVista、Riverbedの各社が参加するWind River Titanium Cloud(*6)パートナープログラムでは、Titanium Serverを基盤に最適化された相互運用可能なソリューションを提供するエコシステムを構築しています。これにより、NFVインフラを導入するサービス事業者や通信機器メーカーが、市場投入までの時間を加速できるようになります。
NFVがもたらすビジネスチャンスや課題と、IoTコネクティビティのためのバックボーンへと繋がるネットワークの変革にウインドリバーがどのように対応しているかについては、こちらでご覧いただけます。 (リンク »)
Titanium Serverは、IoTの進展を可能にするWind River Helix(TM)(*7)製品ポートフォリオの構成要素です。
*1: (リンク ») (英語)
*2: (リンク ») (英語)
*3: (リンク ») (英語)
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■ウインドリバーについて
ウインドリバーはインテルコーポレーション(NASDAQ:INTC)の完全子会社であり、モノのインターネット(IoT)向けソフトウェアを提供する世界的なリーディングカンパニーです。ウインドリバーは、1981年からエンベデッドデバイス向けソフトウェアを提供するパイオニアであり、そのテクノロジは20億を超える製品に使用されています。ウインドリバーは、業界でも屈指の包括的な組込みソフトウェアポートフォリオを有しており、ワールドクラスのプロフェッショナルサービスおよびサポートを提供し、さらにこれらは広範なパートナーエコシステムに支えられています。テクノロジと専門性を提供することで、安全、セキュア、そして信頼性に優れたインテリジェント システムの革新とデプロイを支援します。
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