インフルエンサーワイヤー事務局
紙とペン、新たな進化が現代人の生活にどのような変化をもたらすか?
■Keyword/紙とペンの歴史
甲骨文字、亀甲文字、シュメールの楔形文字、木簡、竹簡、パピルス、羊皮紙、そして紙。文字の発展と筆記具の発展は表裏一体、と言えるのかもしれない。受け手側(紙)と書く側(鉛筆など)の違いによって、漢字の書体も進化して、その最終形・完成形が「楷書体」。だから日本の「財務省」の看板も設立当初はコンピューターの楷書体だったのはという逸話があるとかないとか。(楷書体だったことは事実だそうです)
(インフルエンサーワイヤー事務局 佐久間)
【注目のFact】
■ 会社の打ち合わせメモ、デジタルか?手書きか?
■ PC・デジタルデバイス肯定派、手書き肯定派、どんな意見があるか?
■ 進化した紙とペン?!ワコムの 「Bamboo® Slate」使ってみると、こんな感じ。
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Fact.1 会社の打ち合わせメモ、PCか?手書きか?
会社で時間を費やされる筆頭格ともいえるのが「打ち合わせ」。様々飛び交う意見をまとめて一つの結論や合意に持って行くために、議論中もメモを取ったり、ホワイトボードを駆使したり、資料で説明したり、様々な手法が用いられる。メモを手書きで取るか、PCやタブレットなどのデジタルデバイスでまとめるか、どちらが向いているのだろうか?
そこで、Twitterでどのようにつぶやかれているかを「打ち合わせ」×「PC/手書き」×「メモ」のキーワードで調べてみた。
さらにそのTweetを「PC・デジタルデバイスでメモを取ることに肯定的、やっている、効率的」「PC ・デジタルデバイスでメモを取ることに否定的、慣れない、違和感がある。紙に手書きの方がいい」「中立、どちらでもない、どちらともいえる、および特に関連性のないツイート」に論調を分けてみた。
参考画像1
【図1】「打ち合わせ」×「PC/手書き」×「メモ」Tweetの内訳
「打ち合わせ」×「PC/手書き」×「メモ」Tweetの内訳グラフ。有効Tweet557件のうち、 「中立、どちらでもない、どちらともいえる、特に関連性のないツイート」が多数を占め、45.2%。次いで「PC・デジタルデバイスのメモ」の肯定派39.5%「手書き肯定派」は15.3%
そして、結果的に多数となったのが、「中立、どちらでもない、どちらともいえる、および特に関連性のないツイート」だった。「打ち合わせ内容や、用途によって使い分ければいいのでは」という意見や、「PC・デジタルデバイスメモ」肯定派の中には「普段はPCでメモをとるが、議論を深めたいときは手書きの方が脳が活発になる気がする」などの意見もあった。Tweet数だけでなく、Tweet内容も見てみる必要がある。
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Fact.2 PC・デジタルデバイス肯定派、手書き肯定派、中立派、どんな意見があるか?
そこで、それぞれのカテゴリから出てくる意見を抽出し、類型化してみた。
■PC・デジタルデバイスにポジティブ
・記録の整理、議事録にはPCが向いている。議事録を取らされる身からすると効率的
・PCがあると、打ち合わせで出た内容をその場で調べられて議論が進む
・メモ以外のスケジュールなどもその場で作成して共有できる
・タブレットなら手書きで図も書けるので
■手書きにネガティブ
・字が汚くて、しばらくしてから解読不可能。その後の整理などを考えるとPCの方が便利。効率的
・手書きでいろいろなところにメモを取っていると、どこに何を書いたかわからなくなって
後からの整理が大変
■中立・どちらでもない
・どちらか二者択一、というのが理解できない。
・単なる使い分け。出力した資料、ホワイトボード、PCの画面、打ち合わせ内容によって変えるべき
・業種・職種によって好まれたり、好まれなかったりする
■手書きにポジティブ
・アイディアをまとめる、議論を深める、クリエイティブな思考には手書きの方がまとめやすい
・図をまとめるには手書き。時間がかかってもその方が考えがまとまる
・ペンと紙にメモする必要は無いが、偉い人や年配者の前では手書きの方が印象が
いいのでそうしている
■PC・デジタルデバイスにネガティブ
・図が書けないし、記録のみに集中してしまいがち
・使うのはいいけど、キーボード音がかちゃかちゃうるさい、耳障り。特にエンターキー
・メモではなくて、別の作業をやっている人も多い。メールとか、SNSとか。
・簡単な漢字とかも全く出てこなくなる
・起動が遅かったり、上書き前にデータが飛んだり
・PC越しの打ち合わせはなんか雰囲気が悪い
Tweetの内容まで見てみると、「議事録には」「記録には」PC・デジタルデバイス、「図」「考えとまとめる」には手書き、という利用シーンや用途による使い分けや、「字が汚いから」「あとで見つからなくなるから」「効率性」といった面からPC・デジタルデバイスという声もあった。
また、そういった実務的・機能的な側面のほかに、「年配の人の前では手書き」「PC越しはなんか雰囲気が悪い」などの情緒的・気遣い的の意見もいくつか見受けられた。
「二者択一ではない」「タブレットなら手書きも出来る」といった意見もあるように、PC・デジタルデバイスと、紙に手書きを別々のものとして議論するのではなく、いかに双方のいいところを活用できるか、ということを考える方がいいようだ。
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Fact.3 進化した紙とペン?!Wacom「Bamboo® Slate」使ってみると、こんな感じ
手書きで書いた文字と図、それがデータとなってクラウド上でも保管され、その場でスマホで共有・添付が出来る。そんな製品がワコムから発表された。「Bamboo® Slate」と「Bamboo® Folio」 だ。
参考画像2・3
【図2】「Bamboo® Slate」と「Bamboo® Folio」
「Bamboo Slate」および 「Bamboo Folio」はワコムストア(store.wacom.jp)および一部家電量販店や文具店にて2016年10月下旬以降に販売開始予定。
Bamboo Slate, Small(A5サイズ) 15,000円(税抜)/Bamboo Slate, Large(A4サイズ) 18,000円(税抜)/Bamboo Folio, Large(A4サイズ) 23,000円(税抜)
Bamboo Slate: (リンク »)
Bamboo Folio: (リンク »)
提供いただいたのは「Bamboo® Slate」のA4タイプのもの。A4のメモパッドをスレートと呼ばれる板の上で使う。専用のボールペンでメモパッドに書いてボタンを押すだけでデータ化される。(アカウント作成やボタン操作も楽だった)
参考画像4・5
【図3】iWire編集部に提供された「Bamboo® Slate」のA4タイプ。
厚さ8mmまでの市販のメモパッドを使うことも可能。
参考画像6・7・8
【図4】今回のニューズレター作成時に作ったメモ
図と文字を描きながらアイデアを練ることができるのも紙の良さ。
この手書きメモが一瞬でデジタル化された。
最初は文字でまとめつつ、徐々に図とかも使いながら考えをまとめていくのに非常に便利。特に企画書の台割を打ち合わせするときに真価を発揮しそうだ。
「ホワイトボードに書きながら説明して、あとでスマホで撮影して共有、それをまた出力して企画書作成」という工程が、「メモパッドに書いて、直ぐ共有、書いたメモは紙やアプリでいつでも見返すことができる」とグッと工数が減る。
後からデータ編集出来たり、アプリやクラウドで、大量のデータを持ち運べたり、手書きメモをアプリ上で検索できるのもデジタルならでは。自由にその場で記録できる手書きの即時性と、編集も共有も簡単で効率性の高いデジタルの良さの双方のメリットが活用できた。
今回は「会社で使う」を想定してみたが、実はいろいろなシーンで活用の可能性はあるのではないだろうか?自分だったらこう使いたい、そんなことに思いを馳せてみてはどうだろうか?
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