この実証実験では、エアコンやセンサー、カメラなどIot機器を使用し、別居の家族やケアマネジャーが独居高齢者の様子を見守ります。これにより、別居の家族はスマートフォンで手軽に高齢者の体調把握や緊急時の安否確認ができるほか、ケアマネジャーは普段の面談だけではわからなかった高齢者の生活リズムや行動パターンを分析して、適切なサービスをケアプランに反映します。
今回の実証実験に向けて、箕面市、箕面市社会福祉協議会、パナソニック(株)の三者で協定書を締結し、平成29年9月1日から実証実験を開始します。
1.「遠隔在宅ケアサポート・システム実証実験」の実施について
箕面市は、高齢者の在宅生活を支援する取り組みとして、パナソニック株式会社と箕面市社会福祉協議会と連携し、「遠隔在宅ケアサポート・システム実証実験」を実施します。
この実証実験では、エアコンやセンサー、カメラなどIot機器を使用し、別居の家族やケアマネジャーが独居高齢者の様子を見守ります。これにより、別居の家族は、スマートフォンで手軽に高齢者の体調把握や緊急時の安否確認ができるほか、カメラを使って会話することもできます。また、ケアマネジャーは普段の訪問やヒアリングだけではわからなかった高齢者の生活リズムや行動パターンを分析して、適切なサービスをケアプランに反映します。
今回の実証実験に向けて、箕面市、箕面市社会福祉協議会、パナソニック(株)の三者で協定書を締結し、平成29年9月1日から実証実験を開始します。
2.実証実験の概要
(1)実証実験期間:平成29年(2017年)9月1日から平成30年(2018年)3月末まで(必要に応じて延長を検討)。
(2)実証実験内容:
・箕面市社会福祉協議会が把握している独居の高齢者数名を、協力者として選定・依頼します。
・協力者の自宅には、生活状況にあわせて、エアコン、ルームセンサー、ドアの開閉センサー、人感センサー、通信機器などの中から必要な機器を設置します。
・それぞれの協力者にあわせて、別居の家族やケアマネジャーなどをモニタリングの担い手として選定・依頼します。
・協力者が普段どおりの生活を続けるなかで、一日の生活リズム(在宅情報、活動状況、睡眠リズム)をモニタリングします。
(3)実証実験における役割分担:
パナソニック(株)
・システム及び機器(エアコン、ルームセンサー、通信機器など)の提供
・実証実験全般の管理・推進、実証効果の検証・集約、実証システムの構築・拡張・保守
箕面市社会福祉協議会
・協力者(在宅で生活する独居高齢者など)の選定
・システム運用状況の確認(協力者、家族、ケアマネジャーなどとの調整)
箕面市
・システム運用状況に関する助言など
※本実証実験に必要な費用については、パナソニック(株)はシステムおよび機器提供の費用などを負担し、箕面市社会福祉協議会は人件費などを負担します。なお、貸与される設備の電気料金は、協力者の負担とします。
(4)「遠隔在宅ケアサポート・システム」について:
パナソニック(株)がすでに実用化している「エアコンみまもりサービス」と「ホームネットワークシステム」を組み合わせ、構築した新しいシステムです。
「エアコンみまもりサービス」は、老人ホームなど介護施設で、各部屋の在室状況や室温などを職員が見守るためのサービスです。また、「ホームネットワークシステム」は、外出先から自宅の様子を確認できる個人向けのサービスです。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。