一般財団法人材料科学技術振興財団(所在:東京都世田谷区、理事長:沖村 憲樹)では、山崎貞一賞 選考委員会(委員長:筑波大学名誉教授 白川 英樹博士)を経て9月10日(木)に実施された理事会にて、今年度の受賞者を下記4分野9名に決定いたしました。11月20日(金)に東京・上野の日本学士院にて贈呈式を開催し、贈呈および受賞者講演を行います。
今年度は、材料分野に「クリープ強化フェライト系耐熱鋼の開発・実用化と発電プラントの高効率運用への貢献」、半導体及び半導体装置分野に「環境中性子線による半導体ソフトエラー計測評価技術の開発と機器障害自動抑止の実現」、計測評価分野に「電子顕微鏡用軟X線分光器の開発と実用化」、バイオサイエンス・バイオテクノロジー分野に「全身透明化技術による1細胞解像度での全身解析の実現」の業績を選出いたしました。
♦第15回 山崎貞一賞 受賞者 (敬称略)
【材料分野】
受賞題目:「クリープ強化フェライト系耐熱鋼の開発・実用化と発電プラントの高効率運用への貢献」
氏名:増山 不二光(ますやま ふじみつ)
所属:九州工業大学大学院 工学研究院 物質工学研究系 特任教授
氏名:伊勢田 敦朗(いせだ あつろう)
所属:新日鐵住金株式会社 鋼管事業部 鋼管技術部特殊管商品技術室長
【半導体及び半導体装置分野】
受賞題目:「環境中性子線による半導体ソフトエラー計測評価技術の開発と機器障害自動抑止の実現」
氏名:伊部 英史(いべ ひでふみ)
所属:株式会社日立製作所 研究開発グループ 生産イノベーションセンタ
回路システム研究部 シニア所員
氏名:鳥羽 忠信(とば ただのぶ)
所属:株式会社日立製作所 研究開発グループ 生産イノベーションセンタ
回路システム研究部 主任研究員
氏名:新保 健一(しんぼ けんいち)
所属:株式会社日立製作所 研究開発グループ 生産イノベーションセンタ
回路システム研究部 研究員
【計測評価分野】
受賞題目:「電子顕微鏡用軟X線分光器の開発と実用化」
氏名:高橋 秀之(たかはし ひでゆき)
所属:日本電子株式会社 理科学機器営業部門 グローバル営業推進本部 専任理事
氏名:寺内 正己(てらうち まさみ)
所属:東北大学 多元物質科学研究所 教授
氏名:小池 雅人(こいけ まさと)
所属:国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 原子力科学研究部門
量子ビーム応用研究センター 嘱託・主任研究員(定年後再雇用、元研究主席)
元株式会社島津製作所
【バイオサイエンス・バイオテクノロジー分野】
受賞題目:「全身透明化技術による1細胞解像度での全身解析の実現」
氏名:上田 泰己(うえだ ひろき)
所属:東京大学 大学院医学系研究科 システムズ薬理学 教授
国立研究開発法人理化学研究所 生命システム研究センター グループディレクター
♦山崎貞一賞について
山崎貞一賞は、財団法人材料科学技術振興財団の初代理事長を務めた故山崎貞一氏の人材育成の功績を称えるとともに、わが国の科学技術の普及啓発と科学技術水準の向上に寄与することを目的として平成13年に創設されました。本賞の対象は、当財団の寄付行為第4条の事業内容に対応した「材料」「半導体及び半導体装置」「計測評価」「バイオサイエンス・バイオテクノロジー」の4分野からなり、論文の発表、特許の取得、方法・技術の開発等を通じて、実用化につながる優れた創造的業績をあげている人について表彰するものです。
♦一般財団法人材料科学技術振興財団(MST)について
当財団は、昭和59年8月の設立以来、「先端的な科学技術分野における新材料に関する基礎的研究を行うとともに、新材料の解析・評価を実施すること等により材料科学技術の振興を図り、もって我が国の経済社会の発展と国民生活の向上に寄与すること」を目的として幅広い活動を展開しています。
・一般財団法人材料科学技術振興財団 山崎貞一賞事務局 TEL:03-3415-2200
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