エフセキュア、革新的AIリサーチプロジェクト『Project Blackfin』を始動

自然からのインスピレーションをもとにした、AIが『人間の模倣』を超越するための取り組み

ウィズセキュア株式会社

2019-11-22 10:00

エフセキュアは、同社の検知および対応技術で現在使用されている分散型人工知能 (AI) メカニズムをさらに推進するための革新的なリサーチプロジェクト『Project Blackfin』を始動させました。このプロジェクトは、AIとサイバーセキュリティのリサーチャー、数学者、データサイエンティスト、マシンラーニングのエキスパート、エンジニアなどで構成されるチームによる、概念化されたリサーチイニシアチブで群知能などの集合知技術を活用して、適応型の自律AIモデルを作成することを目的とした取り組みとなります。
先進的サイバー・セキュリティ・テクノロジーのプロバイダであるF-Secure (本社: フィンランド・ヘルシンキ、CEO: Samu Konttinen、日本法人: 東京都港区、以下、エフセキュア) は、同社の検知および対応技術で現在使用されている分散型人工知能(AI)メカニズムをさらに推進するための革新的なリサーチプロジェクト『Project Blackfin』を始動させました。このプロジェクトは、AIとサイバーセキュリティのリサーチャー、数学者、データサイエンティスト、マシンラーニングのエキスパート、エンジニアなどで構成されるチームによる、概念化されたリサーチイニシアチブで群知能などの集合知技術を活用して、適応型の自律AIモデルを作成することを目的とした取り組みとなります。

エフセキュアのAI担当バイスプレジデントであり、Project Blackfinを率いるMatti Aksela (マッティ・アクセラ) は、プロジェクトの取り組みについて、次のように語っています。
「高度なAIは人間の知能と同じように機能すると、よく誤解されています。高度なマシンインテリジェンスは人間の知能を模倣するという人々の意識が、むしろAIの能力に制限をかけてしまっているのです。AIを人間の代替品であるかのように構築するのではなく、マシンインテリジェンスの持つユニークな可能性を解き放ち、それが人々の行動をどのように強化できるかを模索することができますし、そうすべきなのです。AIが達成できることについて次のレベルの理解に到達できようにすること、それが私たちがProject Blackfinによって達成しようとしていることです。」

自然界に見られる集団行動のパターンからインスピレーションを得て、その包括的なテーマは、アリのコロニーや魚の群れに似た群知能などの集団知能技術を使用して、分散した自律的な適応型マシンラーニングエージェントの集団を動かします。 このプロジェクトの目的は、個々のホストで実行されるこれらのインテリジェントエージェントを開発することです。 しかし、単一の集中型AIモデルから指示を受け取る代わりに、これらのエージェントは、共通の目標を達成するために相互に通信して作業するのに十分な、インテリジェントで強力なものになります。

こうしたアプローチを採用することで、エージェントは、ローカルホストおよびネットワークから観察した内容に基づいてシステムを保護することを学習し、様々な組織や業界で学習した観察および緊急行動によって、さらに強化されることとなります。エージェントは、完全なデータセットの共有なしに、広大な情報ネットワークの可視性と洞察のメリットを活用することができます。

「本質的に、1つの大きなAIが全員のために意思決定を行う代わりに、共同作業中に自分の環境に適応する高速ローカルAIのコロニーがあります」とAkselaは説明します。

これは、リソースを削減することで企業/団体のIT資産のコストパフォーマンスの向上に寄与するだけでなく、機密性の高い情報のクラウドまたは製品テレメトリ経由ので共有/漏洩を回避するうえでも役立ちます。

この可能性を最大限に実現するには、プロジェクトに数年かかると予想されていますが、エフセキュアでは既にProject Blackfinを通じて開発されたODI (オンデバイスインテリジェンス) メカニズムを同社の侵害検知ソリューションに実装しています。

しかし、Project Blackfinのリサーチの潜在的な用途は、企業のセキュリティソリューションやサイバーセキュリティ業界だけに留まるものではありません。エフセキュアのCRO (チーフリサーチオフィサー) であるMikko Hypponen (ミッコ・ヒッポネン) はProject Blackfinについて、AIが私たちの生活にもたらすより幅広い役割について認識できるようにするプロジェクトだと考えています。
「私は、侵害や攻撃を検知するだけでなく、コンピュータネットワーク、または送電網や自動運転車などのシステムの全体的な健全性、効率、有用性を監視するAIエージェントとしての活躍を想像しています。しかし、このリサーチは何よりも、AIが私たちの生活や仕事を奪う脅威だという認識を変えるうえで大いに役立ちものだと考えています。」

ミッコ・ヒッポネンによるProject Blackfin概要ビデオ
(リンク »)

本プロジェクトにおいて今後リサーチの結果、新しい発見、そしてアップデートが発生した際は随時情報発信をしていきます。
Project Blackfinの詳細については、 (リンク ») をご覧ください。

また、本リサーチに関するホワイトペーパーは以下のページにてご覧いただけます。
(リンク »)

このプレスリリースの付帯情報

Project Blackfin

用語解説

エフセキュアについて

エフセキュアほど現実世界のサイバー脅威についての知見を持つ企業は市場に存在しません。数百名にのぼる業界で最も優れたセキュリティコンサルタント、何百万台ものデバイスに搭載された数多くの受賞歴を誇るソフトウェア、進化し続ける革新的な人工知能、そして「検知と対応」。これらの橋渡しをするのがエフセキュアです。当社は、大手銀行機関、航空会社、そして世界中の多くのエンタープライズから、「世界で最も強力な脅威に打ち勝つ」という私たちのコミットメントに対する信頼を勝ち取っています。グローバルなトップクラスのチャネルパートナー、200社以上のサービスプロバイダーにより構成されるネットワークと共にエンタープライズクラスのサイバーセキュリティを提供すること、それがエフセキュアの使命です。
エフセキュアは本社をフィンランド・ヘルシンキに、日本法人であるエフセキュア株式会社を東京都港区に置いています。また、NASDAQ ヘルシンキに上場しています。詳細は (リンク ») (英語) および (リンク ») (日本語) をご覧ください。また、Twitter @FSECUREBLOG でも情報の配信をおこなっています。

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