SAS、Boemskaを買収 クラウドマーケットプレイスやサードパーティアプリケーションへのAI統合を加速

SAS Institute Japan株式会社

From: Digital PR Platform

2021-01-21 11:00


アナリティクスのリーディング・カンパニーである米国SAS Institute Inc.(以下 SAS)は本日、ローコード/ノーコードアプリケーションの展開とSASの分析ワークロード管理を手がける株式非公開テクノロジー企業であるBoemskaの買収を発表しました。この買収により、クラウドネイティブかつ高度なアナリティクス・プラットフォームであるSAS® Viya® は豊富な機能を加えてさらに強化され、アナリティクス・ライフサイクル全体をサポートして顧客のクラウドへの移行を促進するというSASの目標を一層加速します。

戦略的専門知識と業界をけん引するイノベーション
セルビアに研究開発センターを有する英国の小規模企業であるBoemskaのアセットとオペレーションはSASに統合されます。BoemskaはSASのテクノロジーパートナーとして確実に実績を積み重ねてきており、金融サービスやヘルスケア、旅行業界におけるSASの顧客を始め、グローバルな企業を顧客としています。

IDCのSaaSおよびクラウドソフトウェア担当リサーチディレクタ―、フランク・デラ・ローザ(Frank Della Rosa)氏は次のように述べています。「急速に進化しているアナリティクス市場においては、常にテクノロジーサプライヤーからのイノベーションが求められており、企業からは特に、クラウドへの移行を加速するためのインテリジェントな as-a-serviceソリューションが求められています。Boemskaによって、企業は業界トップクラスのSASのアナリティクスをサードパーティのアプリケーションに取り込むことができます。また、接続されたクラウド環境を通じて耐障害性やポータビリティを高められるよう設計された専用のランタイムコンテナを使用することで、アナリティクスやモデルのためのスモールフットプリントなランタイムを実現できます。」

SAS Viyaに統合される主なBoemska製品は、次のとおりです。

SASやオープンソースのモデルをモバイルやエンタープライズアプリケーションに移植することができる次世代のクラウドネイティブ機能。これにより、不正行為の予測、医療事象に関わる意思決定、不良品の検出など、特定のタスクを実行するためのモデルの開発や実行、意思決定がローコードやノーコードのテクノロジーを用いて行えるようになります。
エンタープライズのワークロード管理ツール。Microsoft Azureなど、クラウド上の分析ワークロードを適切なサイズに保ち、常に最適化しながら、コスト効率の高い方法でアナリティクスをスケールアウトしてクラウドへの移行を容易にします。これにより、共有のマルチユーザー環境で実行されるSASのワークロードにかつてない可視性をもたらし、企業は自信を持って自社のクラウド移行戦略を遂行することができます。


SASのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼チーフ・テクノロジー・オフィサー(CTO)、ブライアン・ハリス(Bryan Harris)は次のように述べています。「SASはAIやアナリティクスをあらゆる場所であらゆる人に提供できるようにしようとしています。私たちは、SAS Viyaの最新のアップデートやマイクロソフトとのクラウド・パートナーシップにより、ソフトウェアの構築と提供の方法を変革しただけでなく、顧客が価値を達成するためのスピードと方法も変革しました。SASはエンタープライズアプリケーション向けアナリティクスのリーディングプロバイダーとして高く評価されています。Boemskaの技術によって、SASは意思決定により近い場所で活用できるようになり、アプリケーション開発者のためのクラウドマーケットプレイスで入手できるようになります。」

リアルタイムでの意思決定支援
Boemskaのテクノロジーを搭載することで、SAS Viyaは目的別に構築されたアナリティクス主導なサードパーティアプリケーションを統合できるようになり、必要な場所での意思決定が迅速化できます。移植可能なBoemskaのSAS分析ランタイムは、トランザクションやメディカルスキャニングが行われる地点やマーケティングオファーやクレジットの決定が行われる場所など、まさにビジネス価値が実現される場所までアナリティクスを「押し出す」ことができます。これらの最適化されたSASの分析ランタイムはSAS Event Stream Processingや業界をリードするSASのIoTソリューションとシームレスに統合することができます。

例えば、SASのテクノロジーに搭載された機械学習や高度なアナリティクスが以下をサポートできるようになります。


差し迫った医療事象についてウェアラブル機器からアラートを送信
工場に搭載したカメラで不良品を検出し、無駄を削減
ドローン機器による分散アセット(電線など)の監視とメンテナンスのリクエスト


さらにこのテクノロジーは、クラウドネイティブのアナリティクスを、バックグラウンドでSASを使用するマーケットプレイスアプリに容易に組み込むことができます。こうした高度な機能がSASのアナリティクスソフトウェアと統合され、アプリのマーケットプレイスで入手できるようになることで、ほぼすべての業界を通じてさまざまなユースケースに簡単に導入できるようになります。

Boemskaのチーフ・テクノロジー・オフィサー(CTO)、ニコラ・マルコビッチ(Nikola Markovic)氏は次のように述べています。「私たちはSASファミリーに加わってコスト効率が高く、しかも強力な方法で顧客のクラウドへの移行を支援できることをうれしく思います。クラウドへの移行能力を向上させながら、アナリティクスとモデルのためのポータブルでスモールフットプリントなランタイムを共同で提供できることを楽しみにしています。」

アナリティクスの最先端
SASは数十年にわたって、顧客を中心に据えたイノベーションに取り組み、広範なアナリティクスの採用をサポートすることでデジタルトランスフォーメーションのイニシアチブを推進してきました。Boemskaのテクノロジーは今後数カ月間でSAS Viyaプラットオームに搭載され、アナリティクスの統合とクラウドの導入に関して、顧客に大きな競争上のメリットを提供します。

SASのテクノロジー担当シニア・バイスプレジデントであるギャビン・デイ(Gavin Day)は次のように述べています。「当社のアナリティクスソリューションをクラウドネイティブなソリューションへと進化させていくためには、マーケットプレイスでアプリケーションの数が増加している中では特に、SASを普及させていく方法をより幅広く考える必要があります。Boemskaの買収によって顧客のニーズをさらにサポートできる補完的なテクノロジーが追加され、SAS Analyticsをイノベーションの最前線で支えることができます。」

*2021年1月7日に米国SAS Institute Inc.より発表されたプレスリリースの抄訳です。
(リンク »)
本原稿はSAS本社プレスリリースの原稿を抄訳したものです。本記事の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語を優先します。

SASについて
SASは、アナリティクスのリーディング・カンパニーです。SASは、革新的なソフトウェアとサービスを通じて、世界中の顧客に対し、データをインテリジェンスに変換するためのパワーとインスピレーションを届けています。SASは「The Power to Know®(知る力)」をお届けします。

*SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。


本件に関するお問い合わせ先
SAS Institute Japan株式会社
広報担当: 山中
TEL: 03-6434-3700
E-mail: jpnpress@sas.com

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