Cambridge QuantumとHoneywell Quantum Solutionsが統合

世界をリードする総合量子コンピューティング会社へ

クオンティニュアム株式会社

2021-06-09 09:00

※本報道資料は、英国Cambridge Quantumが2021年6月8日に配信したプレスリリースの抄訳です。

• 革新的なコンビネーション:業界内でも極めて包括的な、比類のない量子コンピューティング テクノロジーとソリューションポートフォリオが実現。
• 世界クラスの技術力:高度な量子コンピューティング製品とソリューションを提供し、暗号化、創薬、材料科学、金融、幅広い主要産業における最適化計算など、多岐に渡る分野において計算を改善するという、顧客のニーズをサポート。
• 英国におけるプレゼンス及び開発方針:ケンブリッジ市内のソフトウェア・アルゴリズムの開発拠点を維持し、今後も拡張を予定。ソフトウェア製品については、従来通り特定のハードウェアに依存しない開発を継続。
• 新会社のリーダーシップ:Cambridge Quantumの創設者であるIlyas KhanがCEO(最高経営責任者)、Honeywell Quantum SolutionsのTony Uttleyが社長に就任。 Honeywellの会長兼CEOであるDarius Adamczyk は、取締役会長に就任。

英国ケンブリッジ市 2021年6月8日発表 – Cambridge Quantum Computing(以下Cambridge QuantumもしくはCQ) は、Honeywell Quantum Solutions (HQS) との経営統合に関して最終的な合意に至ったことを発表しました。HQSはHoneywellのビジネスユニットであり、現在入手可能な最高のパフォーマンスを誇る量子コンピュータを製造しています。Honeywellは、2019年以来CQへ出資をしており、商業的パートナーでもあります。

この度の経営統合により、高度で完全にインテグレーションされたハードウェア及びソフトウェアソリューションを、かつてないペース、規模、パフォーマンスレベルで、高成長中の大きなマーケットに提供する、量子コンピューティング業界をリードする新会社が生まれます。
新会社において統合された二社の専門知識は、世界中の顧客にソリューションを提供することを可能にするとともに、量子技術の利用とその影響を加速させるでしょう。

CQの創設者であるIlyas Khanは、次のように述べています。「HQS と CQは経営統合を経て、エキサイティングな新会社になることで、商業化に向けた強力な企業となります。人類が直面しているさまざまな難題に対応する量子計算ソリューションを開発し、1 兆ドル規模に達するであろう当産業を牽引することを目指します。」彼は続けて、「量子コンピューティング業界において最高の人材とテクノロジーを擁し、偉大で大胆なクライアントから信頼をいただいている会社を率いることを、非常に嬉しく思います。 私たちはこれから成熟する業界をリードし、具体的で信頼性が高く、実証可能な科学主導の進歩を生み出していきたいと考えています。」と述べました。

Honeywell の会長兼CEOのDarius Adamczykは、次のように述べています。 「新会社は、業界で最高の人材、世界で最も高性能な量子コンピュータ、そして幅広いハードウェアに対応するソフトウェアなどを有し、量子コンピュータ産業の未来をリードします。 新会社は、当分野での爆発的な成長をサポートするために必要である重要なグローバル・インフラストラクチャを提供することを通じて、より早く価値を創出するにあたり、非常に優れた立場にあると考えています。」

Adamczykはまた、「2018 年にHoneywellの量子事業を初めて発表して以来、このエキサイティングでダイナミックな業界の最前線にある当社の最先端技術に直接投資したい、という投資家の声を聞いてきました。投資家はこれで、その要望を叶えることが出来るようになります。 新会社の設立は、急速な成長を促進するために、新しく多様な資金源を大規模に導入する、最良の方法です。」と述べました。

2014 年に設立された Cambridge Quantum は、量子コンピュータ業界最大の量子アルゴリズム及びソフトウェアの研究開発チームを編成し、暗号、金融、創薬、材料科学、最適化、量子機械学習などの分野において、大きな進歩を遂げています。 Cambridge Quantum は、英国ではケンブリッジ、ロンドン、オックスフォードに、海外では米国 (ワシントンD.C.)、ドイツ、日本にオフィスを構え、新会社設立後も英国内のソフトウェア及びアルゴリズム研究開発拠点の拡張を予定しています。

Honeywell は 10 年前に量子コンピューター開発プログラムを開始し、荷電原子を使用して量子情報を保持する、イオントラップ技術を使用しています。 その最新モデル「Honeywell System Model H1」 は、商用量子コンピュータにおける最高の量子ボリューム (業界で広く使用されている包括的なパフォーマンス測定値)を運用開始時より継続して達成しています。

新会社の正式名称は今後決定します。また、新会社は、量子ハードウェアで必要なイオントラップの製造について、Honeywellと長期契約を結ぶ予定です。Honeywellは、新会社に対して2億7,000万USドルから3億USドルの出資を予定しています。

その他詳細情報
Honeywell が新会社の過半数株主となり、CQの既存株主 は新会社の 45% 以上にあたる株式を取得する予定です。 本件は、Cambridge Quantum と Honeywell 両社の取締役会によって、満場一致で承認されました。 取引に関わる諸手続きは、2021年の第三四半期に完了する予定であり、規制当局の承認及びその他の慣習的な完了条件が満たされることを条件としています。
この度の取引では、Merrill Lynch International (“BofA Securities”) が Cambridge Quantumの専属フィナンシャル・アドバイザーを、Morrison & Foerster LLP がCambridge Quantumの法律顧問を務めています。J.P. Morgan Securities LLCがHoneywell のフィナンシャル・アドバイザーを、Freshfields Bruckhaus Deringer LLPがHoneywellの法務顧問を務めています。

Honeywellについて
Honeywell (www.honeywell.com) はフォーチュン100にも名を連ねるテクノロジー企業であり、エアロスペース関連商品、産業用制御技術、高機能マテリアルなど、産業毎に特化した幅広いソリューションを提供しています。Honeywellのテクノロジーは、航空機、建物、工場、サプライチェーン、そして人のつながりを強化し、世界をよりスマートで安全で持続可能なものとします。 詳細は、www.honeywell.com/newsroom をご覧ください。

ケンブリッジ・クオンタムについて
ケンブリッジ・クオンタム(CQ)は、世界をリードする量子コンピューティング・ソフトウエア企業です。ケンブリッジ(英国)、ロンドン、オックスフォード、ワシントンD.C.、東京のオフィスに、60人の博士号保有者を含む100人以上の科学者を擁し、世界中に大きな影響を与える量子技術の商業化ツールを開発しています。
CQは、量子ソフトウエアにおいて、とりわけ量子開発プラットフォーム(tket)、量子化学分野のエンタープライズ・アプリケーション(EUMEN)、量子機械学習(QML)、量子自然言語処理(QNLP)及び量子サイバー・セキュリティー・デバイス(IronBridge TM)などを提供する専門知識を有しています。
ケンブリッジ・クオンタム・コンピューティング・ジャパン株式会社は、その日本法人です。
ケンブリッジ・クオンタムの詳細については、www.cambridgequantum.com を参照ください。
tketの詳細については、 ( (リンク ») ) をご覧ください。

□ 本件に関するお問い合わせ
ケンブリッジ・クオンタム・コンピューティング・ジャパン株式会社 広報事務局
(共同PR株式会社)
担当: 小野寺・伊藤・石谷
TEL: 03-3571-5275
E-mail: cqc-pr@kyodo-pr.co.jp
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