グループ表彰制度「Best Innovation」で地球環境負荷低減に貢献する活動を表彰 成長戦略のさらなる推進で持続可能な社会の実現へ

三菱重工業株式会社

From: PR TIMES

2023-02-16 18:16

◆ 地球環境保全・保護に貢献する事業活動を表彰し、グループ員の環境貢献意識を向上
◆ 成長領域「エナジートランジション」「社会インフラのスマート化」ならびに安全・安心に資する製品・技術も表彰
◆ 表彰を通じ、サステナブルな社会の実現、社会課題の解決、カーボンニュートラル社会の実現を推進



三菱重工業は、グループ表彰制度「Best Innovation」を通じてグループ員の環境貢献意識向上やさらなるイノベーションの促進を図るため、地球環境の保全や保護、環境負荷低減に貢献する事業活動や、成長戦略に関係するカーボンニュートラル社会の実現ならびに安全・安心に資する製品・技術・サービスなど計20件を2022年の表彰案件として表彰しました。

受賞案件全20件のうち、環境負荷低減に貢献する事業ならびに当社の成長領域に関係する10件は以下の通りです。
〔カッコ内は担当部門〕

原子力発電プラントにおける特定重大事故等対処施設
〔三菱重工業株式会社 原子力セグメント〕
世界で最も厳しいとされる新規制基準で新たに設置が求められた特定重大事故等対処施設(特重施設)について、基本コンセプト検討から、設計、製作、検査、現地工事、試運転までを無事完遂した。当社は、基本コンセプト立案から施設完工までの一連を加圧水型(PWR)原子力発電プラント向けにいち早く完遂し、その実績・知見を踏まえ、沸騰水型(BWR)原子力発電プラント向け特重施設にも取り組んでいる。国内初のテロ対策設備、安全対策のバックアップ設備として原子力発電プラントの安全性・信頼性をさらに向上させ、当社グループの総合エンジニアリング力の高さを示した。
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搬送・据え付けを容易にした小型CO2回収システム
〔三菱重工エンジニアリング株式会社 脱炭素事業推進室〕
発電設備や化学プラントといった大型設備向けに適用していた当社独自(注)のCO2回収技術「KM CDR Process™」を、中小規模産業分野への展開および事業機会を拡大するとともにカーボンニュートラル化に貢献することを目指し、小型CO2回収装置を開発した。標準設計を採用しモジュール化することにより、低コスト、短納期を実現するとともに、限られた敷地面積に設置可能なコンパクト性と高い輸送性も実現した。これにより適用範囲が拡大し、バイオマス発電所にて商用初号機が稼働した。実証試験はごみ焼却設備(一般廃棄物焼却施設)、ガスエンジン、セメントプラントで実施しており、現在、ラインアップ拡充や自動運転・遠隔監視といった新サービスの提案による計画からアフターサービスまでの一貫したお客様サポート体制を構築中。なお、この小型CO2回収装置を「CO2MPACT(コンパクト:商標登録出願中)」と命名し、国内外のプレゼンス向上を図る。
(注)関西電力株式会社との共同開発
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“TPQC”,a system that automatically optimizes the entire production process of steel products
〔Primetals Technologies Austria GmbH EA TU TPQC〕
製鋼から最終製品までの全ての工程を総合的に最適化するITソリューションシステム「TPQC(注)」を導入・製品化。高解像度な品質データを生産プロセス全体で記録し、品質、プロセス、機器関連データの一元的なデータ収集を行うことで、生産管理システムと状態監視システムのシームレスな統合を実現した。また、鉄鋼産業のデジタル化により生産プロセスの逸脱による品質の低下などの損失を減らし、消費エネルギーと排出CO2の削減に貢献する。さらに、TPQCが提供する生産ノウハウのデジタル化により、鉄鋼生産における有資格者不足を部分的に補うことも可能とする。
(注)Through Process Quality Control System

ツインボックス化を実現した超高速自動製函機「EVOL(エボル)」
〔三菱重工機械システム株式会社 印刷紙工機械事業本部〕
段ボール箱製造装置である製函機のベストセラー「EVOL」をベースに、デュアルスロッタ―ユニット(DSL)(注1)1やプレフィーダー(MPF)(注2)といった周辺装置を取り揃え、EVOLの性能を最大限引き出すことに成功。MPFからEVOLへの高速給紙を安定させるとともに、DSL搭載により1枚の段ボールシートから2個の箱を作り出す“ツインボックス生産”という画期的なシステムを確立。通常のEVOLでは最大毎分400枚のシートから400箱の段ボール箱が印刷・溝切・折線入れ・糊付け・折畳み、20~25箱ずつ積み上げて排出されるが、DSL搭載EVOLは、同じ400枚のシートから、その2倍の毎分800箱を生産できる。信頼性の高いアフターサービス体制との相乗効果で、北米をはじめとする全世界のユーザーから高い支持を獲得した。
(注1)通常1枚のシートから段ボール箱1個を作るところ、1枚のシートから 段ボール箱2個分面付けする機能を備える=生産能力2倍を実現する装置
(注2)高速運転するEVOLに、コルゲートマシンで作る大量の段ボールシートを自動で供給する設備
【EVOL紹介動画】
(リンク »)
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高効率地域冷房用ターボ冷凍機によりCO2排出量削減
〔三菱重工サーマルシステムズ株式会社 大型冷凍機技術部〕
低環境負荷な冷媒にも対応可能でエネルギー消費が少ない高効率大容量パラレル型(注)ターボ冷凍機を商品化。大型冷凍機事業のグローバル戦略機器として、中東、シンガポール、韓国、日本などの大容量が求められる地域冷房プラントや半導体工場を中心に累計約70台のパラレル型ターボ冷凍機を納入し、その品質、信頼性の高さで世界市場での知名度向上に大きく貢献した。また、低環境負荷冷媒を採用し、従来機と比べてエネルギー消費効率に優れることから大幅なCO2排出量削減が実現でき、環境保護に大きく貢献することとなった。
(注)圧縮機2台を搭載したタイプ
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航空機複合材廃材を家電製品に適用しリサイクル化促進
〔三菱重工業株式会社 民間機セグメント〕
米国ボーイング社の中型ジェット旅客機「787」向け複合材主翼の工程廃材を家電部品へ再利用。製造時に発生する炭素繊維複合材料の廃材をリサイクル材とし、三菱電機株式会社製コードレス掃除機「iNSTICK ZUBAQ」シリーズのパイプ部分とハンドル部分に適用することで製品化を実現。これにより、リサイクル困難な炭素繊維複合材廃材を量産製品へ再利用するまでのサプライチェーンを他社に先駆けて構築。資源の有効活用を通じて環境負荷低減と地球環境保護に貢献し、当社のイメージアップにも寄与した。
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水素20%混合運転を可能とする大型ガスタービン燃焼技術
〔三菱重工業株式会社 エナジードメイン〕
これまで培ってきた水素燃焼の経験と技術開発の成果を米国の既設M501G形ガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備に適用し、部分負荷および全負荷の両条件下で、高効率・大型GTCCで世界初となる水素20%混合燃料による燃焼実証に成功。水素混焼20%でも燃焼安定性に問題ないことを証明した。ドライ式低NOx燃焼器による水素混焼では、天然ガス焚きと同等のタービン入口温度を維持し、エミッションも規定範囲内で水素混焼に成功したほか、エミッション規定を遵守しつつ運転できる最低負荷を下げる効果も確認。大型GTCC発電設備での水素混合燃料による試験としては史上最大規模のものとなり、水素ガスタービンの実用化に向けて非常に大きな一歩となった。
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多様な廃棄物に対し高効率な焼却・減容化を実現する燃焼機構及び制御技術
〔三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 エンジニアリング統括部〕
一般廃棄物焼却施設で用いられるストーカ式焼却炉の乾燥・燃焼プロセスをさらに適正化した「低熱灼減量対応V型ストーカ式廃棄物焼却炉」を開発。乾燥・燃焼・後燃焼の全工程でストーカ面が火炎中心方向を向くよう、焼却炉の形状をV字型にすることで輻射熱を効率的に受けながら焼却でき、水分量など性質や状態が多様な廃棄物に対しても安定的な焼却・減容化を実現した。熱灼減量(焼却後の灰中未燃分の重量比)を減少させ、かつストーカ単位面積当たりの焼却量を上げることが可能。独自のV字型構造で機器のコンパクト化と燃焼性を両立させた。
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自動車用ダブルスクロール・ターボチャージャの低騒音化を実現した構造最適化技術
〔三菱重工業株式会社 総合研究所〕
空力・振動技術などを駆使し、欧州市場の大規模受注に向け自動車用ダブルスクロール・ターボチャージャ特有の課題であった低騒音化を実現。騒音低減・性能向上を実現するタービン翼前縁の最適形状や、お客様である自動車メーカー製エンジン搭載時に騒音最小となる最適翼枚数を見出し、空力性能を維持したままで低燃費化・高出力化を両立するとともに-13dBという大幅な騒音低減を達成した。構築した低騒音化の考え方は一般回転機械の流体音低減にも適用可能。
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カーボンニュートラル社会の実現とエネルギーセキュリティー確保に貢献する革新軽水炉「SRZ-1200」
〔三菱重工業株式会社 原子力セグメント〕
当社は、PWR4電力(注)と共同で革新軽水炉「SRZ-1200」の基本設計を推進中。SRZ-1200は、国内24基のPWRプラントの建設・保守で蓄積した技術・知見をベースに、新たな安全メカニズムとして「世界最新技術の溶融炉心対策であるコアキャッチャ」「当社独自技術である放射性物質放出防止システム」などの導入により、世界最高水準の安全性を実現。プレスリリース、PR動画の公開等、積極的な広報対応により、カーボンニュートラルの実現やエネルギーセキュリティー確保に向けた原子力事業の具体的な取り組みと技術力の高さを広く社会に伝え、当社グループのイメージアップに大きく貢献した。
(注)PWR4電力:北海道電力株式会社、関西電力株式会社、四国電力株式会社、九州電力株式会社
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「Best Innovation」は、当社グループの独創的な新製品・サービス、新技術、新事業、環境に配慮した活動などを対象とした表彰制度で、2003年から毎年実施しています。
三菱重工グループは、今後もさらなる技術革新を進め、卓越した製品・技術を世界に提供することで、サステナブルな社会の実現と中長期的な企業価値の向上の両立を目指していきます。

プレスリリース提供:PR TIMES (リンク »)
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