飼料添加物市場、2028年まで5.4%のCAGRで成長する見込み

株式会社グローバルインフォメーション

2023-02-20 16:00

株式会社グローバルインフォメーション(所在地:神奈川県川崎市、代表者:小野悟、証券コード:東証スタンダード 4171)は、市場調査レポート「飼料添加物市場- 成長、動向、予測(2023年-2028年)」(Mordor Intelligence Pvt Ltd)の販売を2月20日より開始しました。
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飼料添加物市場は、予測期間中にCAGR 5.4%で成長すると予測されています。

主なハイライト

・動物における病気の発生は、飼料添加物市場の主要な促進要因です。また、高い認知度、動物栄養に対する需要の増加、多くの地域での抗生物質の禁止が、畜産業界のプレーヤーや食肉メーカーにプロバイオティクスの使用を促しており、これが世界の飼料添加物市場を牽引すると予想されます。また、世界の人口増加に伴い、肉類や動物性食品の消費量が増加し、畜産人口が継続的に拡大しています。
・これに伴い、食品の安全性は、特に北米と欧州を中心に、世界の多くの政府にとって最重要課題となっています。例えば、米国の食品医薬品局や欧州の食品安全局も食肉の品質に厳しい制限を課しており、食肉の品質が向上する余地があるため、飼料添加物市場の成長に寄与しているのです。
・すべての国、すべての動物群における畜産は、特に新興国市場における人々の食生活の変化に伴うニーズを支えるために成長してきました。世界市場、特にアジア太平洋地域の畜産部門は工業化が進んでおり、インドや中国などでは多くの農家が小規模で零細なままとなっています。

飼料添加物の市場動向
産業用畜産物の生産の増加

畜産物に対する需要の高まりは、畜産物の収量向上を目指した供給側の大きな変化を促しています。資本集約的な新技術により、北米、欧州、アジア太平洋などの地域で、特に土地が限られている国々で、工業的な生産設備による鶏肉や豚肉の生産に大きな変化が起きています。

米国農務省海外農務局によると、世界の牛の頭数は9億9600万頭超で、2021年にはインドが最も多く、次いでブラジル、中国、米国となり、加速する食肉需要に対応するために牛の生産量が増加していることを示しています。同様に、鶏と羊の飼育頭数も調査期間中に大幅に増加しています。このような数の増加は、主に生産性の高い飼料添加物や技術革新によって可能となりました。

食肉生産業界は近年、特に米国や欧州諸国などの先進国で、土地の使用量が減少し、増加傾向を示しています。例えば、2021年の英国の牛・子牛の飼育頭数は約944万頭で、2020年の936万頭から増加しました。したがって、食肉需要の膨張は、生産者に高い生産性を強いることになり、ひいては調査期間中の飼料添加物の需要を助けることになると予想されます。

アジア太平洋地域が市場を独占

中国、インド、オーストラリアなどの国々では加工鶏肉の消費により鶏肉への需要が高まっているため、鶏肉用飼料添加物は飼料添加物市場、特にアジア太平洋地域で最大のシェアを占めています。例えば、Godrej Agrovet Limitedは、2022会計年度に動物飼料セグメントから430億インドルピー(35億4,361万米ドル)超の収益を上げました。同社の動物飼料セグメントには、牛、鶏、アクア、特殊飼料などの製品が含まれます。同様に、漁業・畜産・酪農省(インド)によると、インドにおける鶏肉の生産量は、2020会計年度に430万トン超に達しました。これは過去数年に比べて大幅な増加です。同年の鶏肉生産量に最も貢献したのはマハラシュトラ州であり、次いでハリヤナ州でした。

経済協力開発機構(OECD)によると、2017年のインドにおける鶏肉消費量は350万トンを占め、2021年には410万トンに増加しました。家計の所得水準の上昇により、加工肉やタンパク質飼料への需要が高まっており、今後も動物用飼料の需要を牽引すると予測されます。この要因は、ひいては様々な養鶏場における飼料添加物の使用量の増加につながるでしょう。アジア太平洋諸国における動物性タンパク質の需要増に対応するため、企業は研究開発への投資を増やすとともに、生産拠点の拡充を図っています。例えば、Japfaはインドを代表する商業用養鶏飼料会社で、高度な技術を持つ6つの飼料工場で構成されています。このような市場開拓と食肉製品の需要増、それに伴う生産量の増加は、市場の成長を加速させると予想されます。


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