今回のワークショップは、市販のスイッチをキーボードに変換する機器「つなが~る」の製作を行いました。「つなが~る」は医療現場で働く作業療法士の方の要望を受けて開発した機器で、今回が初めてのワークショップでした。当日は県内外から教育・医療・福祉関係者9組13名の参加がありました。
参加者からは、「支援につながる技術を学ぶことができた」「初心者でもわかりやすかった」と好意的なご意見をいただくとともに、「肢体不自由の患者様とPCゲームやiPadの操作をしたい」「わずかな母指の動きが可能なCVA(脳梗塞)患者とのコミュニケーションツールとして使いたい」等、製作した機器の具体的な使い道が挙げられました。
次年度以降はAT&D Lab.(エーティアンドディラボ: (リンク ») )として活動を続けてまいります。
※1 つなが~る
「つなが〜る」は、市販のスイッチや自作のスイッチを接続して、スイッチ操作をUSBキーボードの各種キーや、マウスの右クリック、左クリックに変換してパソコンを操作できるようにする機器です。普段使い慣れたスイッチを接続して、パソコンを自由に操作することができます。最大で11個のスイッチを接続することができます。
※2 GEAR5.0プロジェクト
GEAR5.0は、国立高専機構及び国立高専が「Society5.0未来技術人財」育成事業の一環として令和2年度から取り組んでいる事業です。現在、「マテリアル」「介護・医工」「防災・減災・防疫」「農林水産」「エネルギー・環境分野」の5分野が対象となっております。このうち「介護・医工」分野では「持続可能な地域医療・福祉を支えるeAT-HUB(イーエイティ・ハブ)構想(※3)とAT技術者育成による共生社会の実現」をテーマに、熊本高専を中核拠点校、長野高専を拠点校とした事業が令和2年度から行われています。
プロジェクトHP
(リンク »)
GEAR5.0プロジェクトについて
(リンク »)
※3 eAT-HUB構想
支援技術(AT)の対象を心身機能の障害に留めず、障害者を取り巻く環境や社会にも広げることで、共生社会の形成を支援する構想です。GEAR5.0プロジェクトの拠点校を設置し、全国高専のネットワークを通じて本構想の実現を目指します。
[資料: (リンク ») ]
◆開催概要
イベント名:AT機器開発体験ワークショップ 「つなが~る」
開催日時:令和6年3月2日(土) 13:00~16:00
会場名:長野工業高等専門学校 図書館2階視聴覚教室
参加者:支援技術(AT)に関わる当事者・支援者・関係者など
人 数:先着10組(1組2名まで)
参加費:無料
主 催:長野工業高等専門学校
協 力:長野県教育委員会 長野県社会福祉協議会 長野県作業療法士会
協 賛:エプソンアヴァシス株式会社 マリモ電子工業株式会社 (五十音順)
◆長野工業高等専門学校について
長野工業高等専門学校は、深く専門の学理、技術を教授し、職業に必要な能力を育成することを目的として、昭和38年(1963年)4月に開校しました。卒業生は9,000名を超え、理工系の早期一貫教育を行う高等教育機関として産業界等から高い評価を得て今日まで発展してきました。また、近年では複数の工学分野を融合させて問題解決する場面も多く、分野横断的に工学を学ぶ必要性が高いため、そのニーズに応えるべく令和4年(2022年)に従来の5学科が「工学科」の1学科に再編されました。
[資料: (リンク ») ]
◆学校概要
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 長野工業高等専門学校
所在地:長野県長野市徳間716
校長名:江﨑尚和
設立:1963年
URL: (リンク »)
事業内容:高等専門学校・高等教育機関
◆本リリースに関する報道お問い合わせ先
独立行政法人国立高等専門学校機構 長野工業高等専門学校
総務課総務企画係
TEL:026-295-7134
Email:kenkyu@nagano-nct.ac.jp
TEL:026-295-7577 (お申し込みに関すること)
Email:gear_v@nagano-nct.ac.jp
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。