2024年4月23日
独立行政法人情報処理推進機構
Catena-X Automotive Network e.V.
プレス発表 IPAとCatena-X、自動車業界向けデータの相互運用を目指し覚書を締結
【ドイツ ハノーバー-2024年4月22日(現地時間)】
独立行政法人情報処理推進機構(IPA、理事長:齊藤裕)とCatena-X Automotive Network e.V.( Catena-X)は、自動車業界向けデータ共有における相互運用の検証(PoC)に関する覚書 (Memorandum of Understanding :MOU)を締結したことを発表します。
IPAとCatena-Xは自動車業界向けデータ共有エコシステム間の相互運用性を実現し、最終的には各自動車業界相互間でのデータ共有・利活用の実現を目指すことを目的として、両者の相互運用性の実現に必要な要件を評価し、検証(PoC)を実施することを合意しました。
IPAのデジタルアーキテクチャ・デザインセンターとCatena-Xは、各々の国・地域固有の制約・条件を相互に尊重しつつ、データ共有に関する各産業界に共通する基本的価値観の重要性を共有していることを再確認し、相互運用性を向上させるために必要な共通の標準化ツールの使用や開発に向けて、将来的な可能性について議論することに合意しました。今後は本MOUに基づき、相互運用に必要な検証(PoC)の準備および評価に向け、主に以下のような事項についての協力・協働を進めていきます。
・システム接続方法
・ユーザー認証方法
・データ転送方法
・セマンティック/データモデル
・データアクセスおよびデータ活用に関する方針
IPAとCatena-Xは、相互運用の実現可能性について2024年12月31日までに結論を出すことを目指し密に連携していきます。
■独立行政法人情報処理推進機構(IPA)について
IPAはデータとデジタル技術の力でより良い社会と暮らしの実現を目指す、経済産業省の政策実施機関です。産学官をつないでデータと人材が連携・循環するエコシステムを創出し、デジタル社会の発展を支えるために、「デジタル基盤の提供」「デジタル⼈材の育成」「サイバーセキュリティの確保」の3つの事業を柱に取り組んでいます。
■Catena-Xについて
Catena-X自動車ネットワークは国際的なアライアンスであり、データ駆動型でグローバルな自動車バリューチェーンのための初のオペレーティングシステム構築に取り組むグローバルなネットワークです。Catena-Xの主目的は、価値創出プロセス全体にわたる相互間のデータチェーンを用いて構築、活動、協業を行うための最も使いやすい環境を提供することで、デジタルなやりとりの共通基盤を作ることです。そのためにCatena-Xは、自動車メーカーやサプライヤー、ディーラーや装置供給者、さらにアプリケーション、プラットフォーム、インフラの提供者も含めて、誰でも平等に参加できるデジタルエコノミーの究極の玄関口となります。
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