ネットワンシステムズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:竹下 隆史)は、長年蓄積した独自の技術知見を自動反映する、社内向けのセキュアなスライド自動生成AIアプリケーション「SlideAgent」を独自開発し、本年9月に全社展開を開始しました。
「SlideAgent」は、Databricks の Data + AI プラットフォームを活用しており、社員からの要望に応じて継続して機能を拡充しています。
「SlideAgent」の最大の特徴は、スライドの自動作成機能に加えて、以下のネットワンシステムズの独自の技術知見等をAIに組み込むことで、各社員が作成する提案資料を自動的に最適化するとともに、デザイン面も含めた品質を総合的に向上させる点です。
長年蓄積した製品・サービスの技術検証データや、技術担当者等による社内のQAデータ
標準オファリングメニューとして事前検証済みの、製品・サービスの組み合わせや設定データ
メーカーが公開している、製品・サービスの技術仕様やマニュアル
なお、本年5月に、一般的な資料の自動生成のみに機能を限定した「SlideAgent」を試験的に全社展開したところ、約40万円/月の費用で、約2万枚/月のスライドが生成されており、ネットワンシステムズでは社員の業務効率向上にかかる副次的な費用対効果を約3,000万円/月と試算しています。
ネットワンシステムズは、「SlideAgent」を通じて蓄積したAIアプリケーション開発・運用の知見を、お客様へのAI基盤の提案・構築・運用の各側面にも活かしてまいります。
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■「SlideAgent」を独自開発した背景
ネットワンシステムズでは、提案資料で多くのMicrosoft PowerPointスライドを作成しています。クラウド型のスライド自動生成AIサービスを試用した際の課題として、技術知見等の機密情報を取り扱う際のセキュリティ上の留意点、及び、PowerPoint形式への変換出力時にレイアウトが崩れる場合がありました。
これを踏まえてネットワンシステムズは、“独自の技術知見の自動反映”を可能にするためにセキュリティを最適化するとともに、直接PowerPointを操作してレイアウト崩れを回避しつつデザインを調整する、独自のスライド自動生成AIアプリケーションを開発することにしました。
■「SlideAgent」の特徴
「SlideAgent」は、各社員のPCにインストールし、クラウドサービスのLLM(大規模言語モデル)と連携して動作するアプリケーションです。特徴は以下の点です。
独自の技術知見を反映したスライド作成をAIが支援・自動化:技術検証・QAデータや標準オファリングメニュー等の独自の技術知見を組み込むとともに、AIがプロンプト(指示文)作成からスライド作成まで支援・自動化することで、内容とデザインの両面で品質を最適化
機密情報も取扱い可能なセキュリティ: Databricksの統合AIガバナンス機能「Unity Gateway」を活用してセキュリティを担保。また、ZDR(Zero Data Retention Policy)契約によって、LLM 側にはデータが残存しない。さらに、スライド生成に必要な情報のみをPC側で抽出してLLMに送信する形式を取ることで、参照したファイルやプロンプト自体は外部に送信されない仕組みに
レイアウト崩れがなく編集可能なスライドを生成:直接PowerPointを自動操作することで、レイアウト崩れを回避。また、編集できない画像形式で出力するのではなく、生成後でも編集可能なテキスト・図形でスライドを構成することで、社員の利便性を向上
業務に必要なデザインパターンをAIが自動的に追加:社員が投入したデザインをAIが学習し、業務に寄り添う形で自動的にデザインパターンを追加。これによって、ネットワーク構成図(リーフ・スパイン、コア・ディストリビューション・アクセス)や業務プロセス図等を自動追加
■「SlideAgent」によるスライド生成の流れ
1.AI支援によるプロンプト作成
まず、生成するスライド全体のプロンプトを入力します。すると、その入力内容に応じてAIが追加ヒアリング項目を自動生成し、選択肢を選ぶだけで具体的・網羅的なプロンプトに改善します。
追加ヒアリング項目の例:ターゲット層(経営層・担当者・社内)、目的(意思決定・情報共有・進捗報告)、トーン(フォーマル・カジュアル・データ重視)、訴求点、業界・業種
2.参照ファイルの登録
生成スライドの情報元にするファイルを、幅広い形式で登録可能です。登録すると、図表やテキスト情報を自動的に抽出し、スライド生成時に反映します。なお、抽出する情報量が非常に多い場合にはAIが自動的に内容を要約します。
また、作成場面が多い、提案依頼書(RFP)への回答資料作成に特化した機能として、「回答対象」の属性を付けたファイル登録も可能にしています。
3.デザイン・枚数の指定
以下要素からデザインの方向性を選択するとともに、スライド枚数も指定します。
複雑さ:複雑(全面を図表で構成)、簡易(左側はテキストの箇条書き、右側は図表で構成)
情報の密度:シンプル(密度:低)、標準(密度:中)、詳細(密度:高)
テンプレート:ネットワンシステムズ公式デザイン、指定ファイルを登録、AIが自由に作成
4.構成要素の事前確認
ここまで登録した情報から、AIが、スライドごとの構成要素(箇条書きや図表要素)をテキストで生成します。社員は自身の意図が的確に反映されているかを確認し、不足点がある場合には、スライドを指定して改善プロンプトを記入することで、精度を高めることが可能です。
5.スライドの自動生成
確定した構成要素から、スライド生成に必要なデータ(JSON形式)をAIが作成します。このデータを用いて、タスク自動化ツール(PowerShell)がPowerPointを操作してスライドを生成します。
より具体的には、スライドに含むテキストと図形は、SVG(座標やサイズの情報を、テキスト形式のXMLで記述)で記述してPowerPointに貼り付け、その後、図形に変換することで、生成後に社員が編集可能にしています。
なお、「SlideAgent」は、スライドの新規作成に加えて、既存PowerPoint資料の改修にも対応しています(追加スライドの作成、特定スライドの改善、スライド全体の再編集)。
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<「SlideAgent」の操作画面> <プロンプトを改善するAIヒアリング>
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<本プレスリリースを参照して「SlideAgent」が自動生成したスライド(一部補正しています)>
ネットワンシステムズ株式会社について
ネットワンシステムズ株式会社は、優れた技術力と価値を見極める能力を持ち合わせるICTの目利き集団として、その利活用を通じ、社会価値と経済価値を創出するサービスを提供することで持続可能な社会への貢献に取り組む企業です。常に世界の最先端技術動向を見極め、その組み合わせを検証して具現化するとともに、自社内で実践することで利活用ノウハウも併せてお届けしています。
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※Microsoft PowerPointは、マイクロソフト グループの企業の商標です
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