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第3回 加速する日本企業の「モバイルファースト」

コスト削減が引き起こした変革のうねり
――関電システムソリューションズの選択

 一方、関西電力の100%出資子会社でIT関連会社の関電システムソリューションズは、Salesforce1 Platformの一角を担う「Force.com」を得意とするベンダーの一社だ。Force.comベースのシステムイングレーション・サービスを、関西電力グループ会社を含むさまざまな企業に向けて提供している。また同社は、関電サービスの屋内電気設備調査システムをForce.comと「iPod touch」をベースに開発したという実績も持つ。

 周知のとおり、原子力発電所の再稼働の見通しが立たない現在、国内電力各社(とりわけ、原子力発電所への依存度が高かった電力会社)の経営は苦しい状況が続いている。それは関西電力についても例外ではなく、ITを含むさまざまな領域でのコスト削減がグループ全体の大きな経営命題となっている。

鈴木 久充 氏
関電システムソリューションズ株式会社
関電グループビジネス事業本部
グループIT統括部
担当部長 鈴木 久充 氏

 「従来、日本の電力会社は、安全性及び安定稼働を優先させ、ITシステムについても、スクラッチで開発することが多かった。しかし、ドラスティックなコスト削減が急務となり、早く、安く、安全な仕組み作りが強く求められるようになった。それが、Force.comの採用を決断した最大の理由だ」と、関電システムソリューションズ 関電グループビジネス事業本部の鈴木久充氏(グループIT統括部担当部長)は話す。

 コスト削減を主眼に採用したForce.com。その採用で改めてクラウド・サービスの利便性と開発生産性、可能性の高さを確認した鈴木氏は、セールスフォース・サービスの適用範囲を押し広げ、さまざまな業務システムの変革に役立てようと取り組んできた。上述した屋内電気設備調査システムは、その取り組みの一環と言える。

 「Force.comを用いれば、業務システム開発コストが従来の半分になり、開発期間が4分の1から5分の1に圧縮される。これは革命的な変化で、業務システムの開発プラットフォームとして、クラウド・サービス以外の選択肢はもはやありえないと思わせるほどのインパクトがある」(鈴木氏)

 鈴木氏は今回、Salesforce1 Platformをベースに作成したモバイル・アプリケーションのサンプル版も、「Salesforce 1 World Tour Tokyo」の会場で披露している。

Salesforce1 Platformをベースに作成したモバイル・アプリケーションのサンプル版を紹介
Salesforce1 Platformをベースに作成したモバイル・アプリケーションのサンプル版を紹介

 これは、設備点検・調査の効率化を目指したアプリケーション。スマートデバイスから、調査対象の詳細情報(所在地の地図情報や調査の予定時刻、設備の情報、過去の点検履歴、など)が即座に確認でき、点検した内容を定型ルールに沿って入力できるようになっている。また、設備に異常があった場合には、Chatterを通じて関係者に通知できるのはもとより、問題個所をスマートデバイスのカメラで撮影し、手書きで情報を書き添えたうえで、クラウド側にアップロードすることも可能となっている。

 「この仕組みは、わずか10日間程度で作ることができた。Salesforce1 Platformの生産性は申し分ない。しかも、既存のForce.comベースのシステムもトラブルがほとんどなく、エンドユーザーの評判も上々。ITに不慣れと思っていた人が、自らダッシュボードを作り、業務の効率化に役立てていたりする。セールスフォースの採用で、システムの開発にも、業務にも大きな変革が起こりつつある」(鈴木氏)

クラウドとモバイルが切り開く未来

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