電子部品業界では、時代に即した成長分野への機敏な対応と新規市場の開拓が業績を左右する重要なカギとなります。SMKは、販売体制の整備、コスト構造の見直し、拠点管理を含むグループ経営体制およびコーポレートガバナンスの強化を掲げ、グループの総力を結集した改革を推進中です。今回の会計システム再構築はその一環として位置づけられています。
これまで各拠点では現地で調達した個別の会計システムを使用しているケースが多く、それぞれの拠点は連結決算のために本社へ送るデータを、Excelシートを使って手入力で作成していました。また、本社から現地のシステムに直接アクセスする仕組みが構築されておらず、詳細な会計データを確認するのにも手間と時間がかかり、拠点でトラブルが発生した場合にも、現地の経理スタッフが自力で解決するのを待たねばならないという環境でした。このような事情を受け、パッケージ選択にあたっては、1)多通貨対応をはじめとしたグローバル機能を備え、SMK全拠点での使用に耐える単一のシステムであること、2)拠点から本社への報告を自動的に行えるシステムであること、3)どの国においても確実な現地サポートが受けられることなどが重視されました。
現地での運用負荷軽減を考えてサーバーを日本に設置し、各拠点にはクライアントのみを置く形として運用管理のすべてを本社が担当。勘定科目、帳票類の標準化を徹底し、レポーティングも可能な限り自動化しました。「SunSystems」の柔軟な分析コード設定を活かして、部署・取引先・税区分などの一般的なコードに加え、さまざまな独自コードを設けて多面的な計数管理が行えるようにも工夫しています。「SunSystems Financials」により販売系のレガシーシステムからデータを受け取り、一般会計および予算管理を行います。またBIツール「SunSystems Vision XL(サンシステム ビジョン エクセル)」によってレポートの自動生成を行い、連結システムなどの外部システムへExcel形式でダイレクトにデータをエクスポートする仕組みやシームレスなシステム連携の構築も進めています。このようにしてSMKは海外拠点を管理するインフラの整備と会計データの可視化を目指した改革をスタートさせました。
SMKの経理企画室 主任、山家広行氏は「今まではブラックボックスだった海外事業所のデータへ直接アクセスすることができるようになり、こちらから現地へ問い合わせをする回数や、現地スタッフの工数も減ってきていると思います。また会計システムの統一により勘定科目等の標準化が進めば、連結決算のさらなる早期化が計れると期待しています。今後は分析コードや配賦機能を活用して管理会計の充実も行っていきたいと考えています」とコメントしました。 SMKは、今回、香港の製・販2社、シンガポールの販社の計3拠点での導入を終え、引き続き2004年度中にマレーシア、中国深センへと「SunSystems」の導入を進めていく予定です。
<この件に関するお問合せ先>
システムズユニオン株式会社 マーケティング部
柳ヶ水 (やながみず)
TEL : 03-3264-9054 FAX : 03-3264-9070 e-mail : yuko_yanagamizu@sunsystems.com
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