■IP テレフォニ―における電源バックアップの重要性
近年、TCOの削減や企業活動の生産性向上に貢献するとして企業におけるIPテレフォニーの導入が加速しています。電話網がIP網に統合されることで様々なメリットを享受する反面、従来型の電話システムでは必要のない事項を検討しなければならなくなりました。その一つが電源バックアップです。
従来のPBXにはバッテリが内部に装備してあり、停電などの非常事態が発生しても問題なく通話ができるようになっています。 しかし、IPベースのPBXは基本的に呼制御機能をもつサーバなので、電源バックアップを外部に設置しないと通信手段としての役割(=ライフライン)を果たせないのです。 仮に停電がすぐに復旧した場合や、停電が目に見えないような瞬間的停電(瞬停)であっても、IPベースで構築されている性質上、各IP端末(電話機)がリブートしてしまい、一斉にサーバに対して設定を読み込みに行くため、ネットワーク負荷が増大し、通話できるようになるまで最低でも数分間かかることになります。
また、IPベースのPBXはサーバと同様にハードディスクを搭載しているので、データの書き込み中に電力の供給がストップすると、最悪の場合ディスクの損傷やデータの破損につながってしまいます。
APC、シスコの両社は、今後需要がさらに見込まれるIPテレフォニー市場において今まで以上に停電が電話網の安定稼動の大きな問題になる可能性が高いと認識しており、共同で啓蒙活動およびマーケティング活動を展開して参る所存です。
■シスコシステムズ株式会社 アライアンス&テクノロジーパートナープログラム推進担当部長 大熊 秀明氏のコメント
「APC社のソリューションが、Cisco Technology Developer Programで認定されたことを非常に喜んでおります。シスコとAPCは、ネットワークの可用性、信頼性を向上させるソリューションを市場に浸透させることを目的に1998年よりグローバルパートナーとして協業してまいりました。 しかしながら、IPテレフォニーの急激な普及が牽引役となり、近年ほどネットワーク機器に対する電源バックアップの必要性が叫ばれることはなかったように思います。CiscoのIP テレフォニーを導入された多くのお客様からも、停電時に安全にCallManagerをシャットダウンできるソリューションが欲しいと言う強いご要望を受けており、今回のAPC社のソリューションが認定されたことで、このようなご要望にもお応えできるようになりました。また、ルータ、スイッチといったネットワークインフラや、IPテレフォニーと共に動作するVideo会議やユニファイドメッセージなどサーバ群の電源管理についても、トータルなソリューションをAPC社と共にご提供が可能になりました。今後もAPC社との共同マーケティングなどを通してこれらのメッセージを発信し、お客様が最善のソリューションを選択していただけるよう環境を整えていく所存です。」
APCのInfraStruXureおよびPowerChute Network Shutdownの詳細については、www.apc.com/jpをご参照ください。 IPテレフォニーのための電源と冷却ソリューションに関する詳細解説はホワイトペーパー (PDF 660KB) をご参照ください。
用語解説
アメリカン・パワー・コンバージョンについて
1981年に設立されたアメリカン・パワー・コンバージョン(ナスダック取引名:APCC)は、世界規模に展開するNCPIソリューションプロバイダーです。ホーム環境や企業向けに設計されたAPCの包括的な製品やサービスは、あらゆる規模のIT環境、ネットワーク、通信、産業設備の可用性、管理性およびパフォーマンスの向上に貢献します。米国ロードアイランド州ウェストキングストンに本社を構えるAPCの総売上は、2004年度(2004年12月31日期末)で17億ドルです。 同社は、Fortune 1000社、ナスダック100社、S&P 500社の格付ランクにリストされています。
株式会社エーピーシー・ジャパンについて
APC Japan (本社:東京都品川区、代表取締役社長:デビッド・プルマー)は、1996年4月に設立された米国APC社全額出資の日本法人で、APC社製UPS(小中規模単相UPSおよび大容量三相UPS)、空調機器、ラック等の輸入販売、および保守サービスを提供しています。 同社の詳しい情報は (リンク ») をご覧下さい。
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