キャリア間相互接続時に課題になる独自SIP仕様の吸収、自網ネットワーク情報の漏洩、高頻度な端末接続試験、セキュリティ等の課題を「CallVoyager(TM)SBC」を介して他キャリアと接続することによって解決することができ運用コストの大幅な削減を可能にします。
<「CallVoyager(TM)SBC」の概要と特徴>
「CallVoyager(TM)SBC」は対向キャリアからのSIP信号を自網のSIP仕様に変換することが可能であり、また自網からのSIP信号も「CallVoyager(TM)SBC」によって対向キャリア仕様のSIP仕様に変換し出力できます。このSIP信号変換処理時に、SIPメッセージに含まれる自網ネットワークトポロジー情報を削除して出力することで自網のネットワーク情報の漏洩を防ぐことが可能になります。
また、新たなSIP仕様を搭載した端末がリリースされた場合、その端末は相互接続先キャリアのサポートしている各端末と通話試験を実施する必要があります。この試験は各相互接続先キャリアと共同で実施する必要があり端末数×端末数という膨大な試験工数が発生し、試験にかかる時間及びキャリア間でのスケジュール調整等手間がかかっています。「CallVoyager(TM)SBC」を導入することにより、端末から「CallVoyager(TM)SBC」間の試験実施のみですみ、従来の端末数×端末数の試験が不要となり、運用コストの大幅な削減及び新端末(サービス)リリースまでの時間短縮を可能にします。
SIP仕様はアダプタという概念で処理されており、新たなSIP仕様を追加する必要が発生した場合、Webベースの管理画面から対向SIP仕様を規定し新規アダプタの設定をすることが可能です。通常この新たなSIP仕様に対応する場合はベンダーによるカスタマイズ対応となるため追加コストが発生しますが、「CallVoyager(TM)SBC」はキャリア自身がSIPメッセージのカスタマイズを実施できる機能をWebベースの管理画面から提供しているため、システム導入後のカスタマイズコストの低減、短期間での対応を可能にします。また、この管理設定機能で対応できないSIPメッセージのカスタマイズが発生した場合は有償の年間保守サポートの一環として20回までMCSで対応させていただきます。(注1)
また、「CallVoyager(TM)SBC」は使用しないRTPポートを常に閉じており、使用するときだけダイナミックに開くピンホールファイアーウォール機能を米Brooktrout社の「Snowshore Media Firewall(TM)」を連携制御することにより実現し、不正なポート攻撃から防御します。
MCSはB2BUAベースのSIPサーバである「CallVoyager(TM)B2BUA」を核に、これまで「緊急通報システム」や「フリーフォンシステム(着信課金システム)」を国内キャリア8社に合計9システムを納品し商用稼動させている実績があります。「CallVoyager(TM)SBC」もこの商用実績豊富な「CallVoyager(TM)B2BUA」をエンジンに開発されており信頼性の高い製品になっています。MCSはこれらの製品すべてをSIPのプロトコルスタックレベルからフルスクラッチで日本国内開発しており、純国産ならではの高レベルのサポート体制を構築し、ミッションクリティカルなシステムのサポートにも対応可能なサービスを提供しています。
(注1) スタンダードプランの場合
11月16日-17日、東京大手町サンケイプラザ3Fにて開催される次世代ネットワーク&サービスコンファレンス2005 Autumnに本製品を出展いたします。詳細は弊社HP (リンク ») を参照ください。
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