中堅・中小企業向けB2Bソフトの最新版「ACMS Lite V1.4」を発売

グローバル標準のセキュア通信プロトコル「EDIINT AS2」をサポート 国内およびグローバルなB2B環境を単一プラットフォームで統合運用可能

株式会社データ・アプリケーション

2006-07-04 10:30

株式会社データ・アプリケーション(本社:東京都中央区日本橋、代表取締役社長:橋本 慶太、以下DAL)は、B2B(企業間電子商取引)システム用の低価格なソフトウェア「ACMS Lite」の最新版「ACMS Liteバージョン1.4」を発表いたします。
ACMS Liteは、中堅・中小企業向けのB2Bソフトウェアで、従来型EDI(電子データ交換)とインターネットをベースとした次世代EDIの双方で利用可能です。同クラスの他社製品と比較して約半分の低価格で、Windows XPなどのクライアントOSでも稼働し、新たにB2B用のサーバを導入する必要がありません。
ACMS Liteは、B2Bシステムを構築する上で不可欠な標準プロトコルへの対応やデータ変換機能、スケジューリング機能、ジョブ管理機能などを提供し、最新の国際標準仕様である「ebXML メッセージサービス仕様 (ebXML MS)」(※1)および「SOAP-RPC」(※2)をベースとしたJEDICOS-XML(※3)メッセージ交換手順もサポートしています。

最新版のACMS Lite バージョン1.4では、新たに、グローバル標準の通信プロトコルである「EDIINT AS2」(以下AS2 ※4)をサポートしました。AS2は、インターネット上でのセキュアなデータ交換を行う通信プロトコルで、暗号化技術やデジタル署名を使用し、従来のEDIデータやXMLなどあらゆる形式のデータをインターネット上で安全に転送できます。ウォルマートをはじめ、欧米の大手流通業がAS2を採用し始めており、日本の流通業界でもAS2に対応するニーズが高まっています。

ACMS Liteは、中堅・中小企業での利用を想定しての導入のし易さや操作性、低価格を重視しており、さらに今回、AS2をサポートしたことで、国内取引からグローバル取引までをカバーするB2B環境を1つの環境で運用することが可能となります。
また、日本チェーンストア協会(JCA)は、流通業の標準通信手順とし広く普及しているJCA手順の最新版として「新JCA手順」を策定中で、間もなく公開を予定しています。新JCA手順は、ebXML MSやSOAP-RPC、EDIINT AS2をベースとしており、卸・メーカなどはこれらへの対応が求められます。
ACMS Lite バージョン1.4は、これらすべての仕様をサポートしていますので、新JCA手順の仕様にも迅速に対応することができます。

ACMS Liteは、クライアント・タイプのStandard Edition(SE)とサーバ・タイプのEnterprise Edition(EE)があり、お客様のシステム規模に合わせて選択できます。
ACMS Lite バージョン1.4の販売価格は、従来バージョンと変わらず以下のとおりで、DALのビジネス・パートナー56社を通じて販売いたします。

・ACMS Lite Standard Edition 94,500円(税込)~
・ACMS Lite Enterprise Edition 420,000円(税込)~

DALは、今回の中堅・中小企業向けACMS Liteバージョン1.4でのEDIINT AS2サポートに先立ち、大企業向けのB2Bソフトウェア「ACMS B2B」の最新版でもAS2をサポートしています。
ACMS Lite バージョン1.4の発表により、大手企業から中小企業までの幅広いレンジの企業、およびシステム規模・システム要件に合わせて、国内取引からグローバル取引までをカバーするB2B環境を提供できるようになりました。

インターネットを利用した企業間電子商取引が世界規模に広がるにつれて、通信プロトコル、メッセージ、ビジネス・プロセスなどを標準化し、さらに統一した電子ビジネス情報を世界規模で共有・同期する基盤を実現しようとする動きが活発になっています。
DALは、EDIを中心にデータ交換やシステム連携分野で、信頼性の高いパッケージ・ソフトウェアを自社で開発するとともに、これらを低価格で提供する国産ソフトウェア・ベンダとしてリーダーシップを確立してきました。今後も、国際標準・業界標準への対応の取り組みを積極的に継続し、各業界の業務効率化と顧客に対するサービス品質向上に貢献する、信頼性と安全性の高いシステム基盤の提供に努めます。

用語解説

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※1 ebXML MS
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ebXML メッセージサービス仕様 (ebXML MS)は、インターネット上で、高速かつ安全なEDI環境を構築するための次世代EDI国際標準で、日本の小売・流通業界をはじめ、電機・電子部品業界(JEITA)では、実証実験を経て実用化・普及段階にきています。
ebXML MSは、リアルタイムのEDIメッセージングを実現、通常のファイル転送(文字情報)のほか、ファイル添付(Word/Excel/PowerPoint、PDF、CAD、画像、音声、動画など)による転送も可能です。

※2 SOAP-RPC(SOAP-Remote Procedure Call)
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SOAP-RPCは、B2Bサーバの常時運用が困難な中小企業向けのプロトコルです。ebXML MSが、データ発生時にプッシュ型で情報を送信するサーバ方式であるのに対して、SOAP-RPCはプル型で、必要な時に任意のタイミングで、クライアントから起動して、センターサーバからデータを取得することができます。

※3 JEDICOS(Japan EDI for Commerce systems)-XML
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(財)流通システム開発センターを中心に、既存の流通標準EDIメッセージに新規メッセージを追加開発し、且つ国際標準ebXMLやSOAP-RPCをベースにしたメッセージ交換手順を策定した次世代のXML-EDIの国内流通業界標準です。

※4 EDIINT AS2
  (Electronic Data Interchange-Internet Integration
   Applicability Standard 2)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
EDIINT AS2は、インターネット上でデータ交換を安全に行なう手順として、GCI(グローバル・コマース・イニシアティブ)が世界的な流通業界の通信標準として推進している方式です。IETF(インターネット技術の標準化組織)のワーキンググループのひとつであるEDIINT により作成され、RFC4130として公開されています。ウォルマートを中心として国際レベルでの流通調達で普及が始まっており、日本でも日用品雑貨、加工食品メーカを中心に採用の機運が高まっています。

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