企業による不祥事や犯罪が頻発する中、こうした問題を未然に防止することを目的とした法制度の整備が進んでいます。このため、明確な企業倫理に基づくコンプライアンス(法令遵守)の実施が、企業にとって大きな経営課題となってきています。
財務情報など、企業が対外的に責任を求められる情報は、ITシステム上で作成・管理されています。したがって、企業がコンプライアンスを実現するためには、ITインフラにおけるセキュリティ強化、すなわち、システムに対するアクセス権限・システム設定が、定められた社内規定やセキュリティポリシーに基づいているかどうかを監査する仕組みが不可欠となります。
特に、米国株式市場に上場している企業が準拠しなければならない米国企業改革法(SOX法)第404条で求められている「適正な財務諸表の開示」を保証するコンプライアンスの実現には、強固なITインフラが必要です。具体的には、情報資産へのアクセスコントロールと、ITシステムのコンフィグレーション(設定)監査を実現するシステムが必要となります。
このような動きは米国だけのものではなく、日本でも金融庁が全上場企業を対象に不祥事防止に向けて企業統治監査を義務付ける方針を明らかにしています。
弊社社長 森田直行は、「日本企業において、ITセキュリティは企業の信頼性を左右する大切な要素になりつつある。コンプライアンスを実現し、継続するためには、セキュリティ監査の自動化により時間と費用を削減することも大切。Ecora社の製品は、お客様がセキュリティ監査を行うために重要な役割を担うと思う」と述べています。
KCCSでは、企業におけるコンプライアンスの実現を強力に支援するトータルセキュリティソリューションを提供しています。この度Ecora社との提携により、コンフィグレーション(設定)監査システム「Ecora Enterprise Auditor」とパッチ管理システム「Ecora Patch Manager」をラインナップに加え、パッチ適用の作業を自動化し、設定情報のレポートをセキュリティポリシーと照らし合わせることによりシステムが適正な状態にあるかを検証可能にします。なお、「Ecora Patch Manager」は5月下旬、「Ecora Enterprise Auditor」は8月下旬に日本語版を発売予定です。
Ecora社 設立者兼最高経営責任者 アレックス・バックマン氏は、「ネットワークセキュリティに卓越したソリューション提供を行っているKCCSとの提携は、Ecora社にとってとても喜ばしいことである。Ecora社のソリューションを、KCCSを通じて提供することにより、お客様のセキュリティレベルの向上に加えて、運用コストの劇的な削減にお役に立つことを期待している。Ecora社のコンフィグレーション(設定)管理システムは、クリティカルなITセキュリティの問題を解決するだろう」と述べています。
名称:Ecora Enterprise Auditor
特徴:基幹業務のOS、アプリケーション、データベース、ネットワークデバイスなどのコンフィグレーション(設定)をレポーティングします。作成したレポートは障害復旧、設定変更のトラッキング、セキュリティレベル(パッチの適用状況やアクセス権の設定)、企業ポリシーへの準拠を確認・証明し、コンフィグレーションを監査します。
名称:Ecora Patch Manager
特徴:エージェント、エージェントレスが共存できるパッチ管理システムです。
リモートからOS、データベース、アプリケーションのパッチの適用
状況を確認し、企業ポリシーに応じてパッチを自動的に検出、適用できます。
エンタープライズ環境でのパッチ配信に掛かるコストを劇的に削減します。
販 売 目 標:初年度約2億円
KCCSでは、D@TA Centerによるネットワーク・認証・アプリケーションのセキュリティアウトソーシングサービスや、セキュリティ方針策定支援から運用・教育支援、設計サービス、コンサルティングまでの、トータルセキュリティサービスを提供しています。今後もKCCSでは、「人」と「情報」と「ネットワーク」の3つの観点からトータルにセキュリティについて考えるというコンセプトのもと、お客様が必要とするセキュリティソリューションを提供して参ります。
●Ecora Softwareについて
全世界3,500社で実績のある、最先端のEcoraの設定・変更管理ソリューションは、IT管理、コンプライアンス、セキュリティに関する労力を軽減するように設計されています。エンタープライズ環境に点在するOS、アプリケーション、データベース、ネットワークデバイスのマルチプラットフォームの設定を詳細レベルで収集・分析・レポートし、自動化・集中化を実現するソリューションを提供しています。これにより、ITインフラを効果的に利用でき、投資効果が更に向上します。Ecora社のより詳しい情報については、Webサイト (リンク »)
●京セラコミュニケーションシステム株式会社について
京セラコミュニケーションシステム株式会社( (リンク ») )は、京セラ・KDDIグループの一員として1995年9月に設立。従業員、1,301名(2005年3月末現在)。システムインテグレーションやソフト開発・販売等の情報システム関連事業、D@TA Centerやネットワークの設計・構築、セキュリティを手掛けるネットワークシステム事業、京セラ「アメーバ経営」のノウハウや統合基幹業務システム「ザ・アメーバ」を提供する経営コンサルティング事業、通信インフラの建設・保守を行う通信エンジニアリング事業の4領域を展開しています。KCCSの詳しい情報については、Webサイト (リンク ») をご覧下さい。
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