近年日本国内においても不正な個人情報の取得を目的としたフィッシング詐欺の被害は急増しており、大きな社会問題となっています。そこで、今後ますます外部との通信手段として重要となる電子メールについて、送信元のなりすましを防ぎフィッシング詐欺による被害から受信者を保護する対策を講じることは、教育機関にとってもきわめて重要となってきています。
今回電子署名付きメールを導入する対象の概要は下記の通りです。
1.電子署名付きメールの対象
●入学試験関連メール
使用範囲:受験生、受験生保護者宛に送信する入学試験関連の重要なお知らせ、
受験生、受験生保護者からの質問および問い合わせへの回答など
●広報関連メール
使用範囲:教育研究会・講演会・セミナー等の連絡
教員の公募・採用などに関わる重要な連絡
その他重要なお知らせ
●CHaT Netを利用した教職員から発信するメール
使用範囲:外部取引業者との業務連絡
その他重要なお知らせ
※CHaT Net(チャットネット)とは、玉川教育の理想の実現に向けて、子どもたち(Children)家庭(Homes)と(and)教師(Teachers)が一体となって創りあげていくコンピュータネットワークのことです。
2.開始日
平成18年1月20日より
3.今後の展開
今回を試行的な導入と位置づけ、電子署名付きメールの有用性や運用性、並びに受信者のご意見も参考にさせていただき、順次使用範囲を拡大していく予定です。
用語解説
■SPIS-BOX SMS-100について
従来、電子署名を付加するためには、発信者側のメールサーバやクライアント端末の環境に電子署名を付加するための設定をする必要があるなど、大変複雑な作業を伴いましたが、サン電子が提供する「SPIS-BOX SMS-100」は、既存のメールサーバやクライアントの環境を変更することなくサーバを設置するだけで自動的にメールに署名を付けて配信できるもので、導入に掛かる作業や費用を軽減でき使用者にもストレスなく利用していただけます。メール配信業者や大量のメールを送信する企業、組織においては、電子署名を付加する場合、クライアントを特定できないため付加できないという問題が想定されておりますが、それらの問題も解決することができます。
■ベリサイン セキュアメールIDについて
ベリサインセキュアメールIDは、顧客や会員等の関係者に対して大量のメールを送信する企業・組織を対象とした、電子メールへ電子署名を行うためのフィッシング詐欺対策向け電子証明書です。ベリサインセキュアメールIDにより署名された電子メールの受信者は、S/MIME対応電子メールソフトウェアで署名に利用された電子証明書(ベリサインセキュアメールID)を検証することができます。メールの送信元の実在性が日本ベリサインによって認証された企業・組織であること、および電子メールの内容が通信途中で改ざんされていないことの確認が行えます。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。