サン電子は4月25日、2012年9月に開発を発表した超小型M2M Linuxゲートウェイ「Rooster GX」にJavaと遠隔管理サービス「SUNSYNC」を搭載した製品を発表した。同日より販売を開始する。
Rooster GXは「Oracle Java ME Embedded」が標準で搭載されており、Javaによるアプリケーションソフト開発が可能。ユーザーは、センサデータなどの収集や加工プログラムを自由に開発でき、収集データをデータセンターに内蔵のモバイル回線を利用して送信できる。
今回標準搭載されるSUNSYNC(サンシンク)は、設定やログ、ファームの遠隔書き換えに加えて、Javaやスクリプト言語のLUA、C言語で作成したユーザーアプリケーションソフトまで遠隔で管理できる。
また、無人環境においても長期間での安定した運用を可能にするため、設定により自動で電源のオンとオフが可能。メインCPUとサブCPUの連動により、不慮の事態が発生した場合においても復旧しやすい仕組みを採用。厳しい環境下でも使えるよう、保証温度範囲はマイナス20から60度まで対応する。これにより運用管理システムの構築および保守コストを大幅に削減できるとしている。
5月8~10日に東京ビッグサイトで開催される、2013 Japan IT Week春「ワイヤレスM2M展」に出展し、Rooster GXを利用した遠隔監視ソリューションや、オラクルのDevice to Data Center(D to D)ソリューションにもとづく利用モデルなどを展示するとしている。