化粧品・日用品、一般用医薬品卸売業パルタックの流通BMS対応のシステム構築・共同実証から実稼動までをTISが支援

約4ヶ月で流通BMS EDIシステム通信環境を立ち上げ

TIS株式会社

2007-07-11 11:30

TIS株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡本 晋、以下TIS)は、化粧品・日用品、一般用医薬品卸売業の大手、株式会社パルタック(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:三木田國夫、以下パルタック)の「流通ビジネスメッセージ標準(以下流通BMS)※1」に対応したEDIシステム通信環境を構築し、共同実証を経て実稼動までをTISが支援したことを発表します。
パルタックは100年以上の歴史があり、「医療と健康、美」を事業フィールドとした化粧品・日用品、一般用医薬品卸売業の大手企業です。取扱商品は、国内外メーカーの商品を常時約40,000品目扱っており、日本全国のドラッグストア、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、ホームセンター等の小売業に供給しています。
いまだFAXなどによる受発注取引を行う企業が多いなか、パルタックは、小売・卸・メーカー間の電子データ取引に積極的に取り組んできました。しかし、相手企業により異なるシステム環境が必要な従来のEDIでは、増加する取引先企業数やデータ量に伴い、パルタックおよび相手企業、双方の管理コストが増加してしまうという課題を持っていました。さらに、同社では経済産業省の外郭団体である財団法人 流通システム開発センターの「流通システム標準化事業※2」の共同実証へ参加したことにより、業務効率化に向けた積極的なシステム対応が急務となっていました。


今回、本稼動を開始したシステムは、B2Bコマースソリューションのトップシェアを誇る、株式会社データ・アプリケーションのEDIミドルウェア「ACMS(Advanced Communication Management System)※3」をコアとした流通BMS EDIシステムです。公衆回線を使用したレガシーなデータ交換技術仕様のJCA手順などの対応に加え、インターネット技術を使用したAS2手順、ebXML/MS手順やJX手順※4に対応したシステムとなっています。パルタックでは、2006年12月上旬にプロジェクトを立ち上げ、2007年4月中旬に小売業との流通BMS EDIによる接続を開始しました。同プロジェクトでTISは、様々な流通業のお客様にACMSを採用したEDIシステムの構築ノウハウをもとに、パルタックの既存EDIシステムを停止することなく、流通BMS EDIシステム環境を約4ヶ月という短期間で構築し、本番業務を稼動させました。すでに大手小売業との流通BMS EDIによる接続が開始されています。
 

パルタックでは、今後、流通BMS EDIによる接続企業を増やすことで、通信コストやアプリケーションメンテナンスコストの大幅な削減やさらなる伝票レスを目指します。また、TISでは流通業界における流通BMS EDIシステムの普及に向けて、今後ともシステム構築などの支援をおこなっていきます。



【株式会社パルタックについて】 URL: (リンク »)
本社:大阪府大阪市              
代表取締役社長:三木田 國夫  
資本金:52億0,600万円(平成19年3月31現在)
創業:明治31(1898)年12月1日        
設立:昭和3(1928)年12月22日  
パルタックは100年以上の歴史があり、「医療と健康、美」を事業フィールドとした化粧品・日用品、一般用医薬品卸売業のトップ企業です。


【TIS株式会社について】 URL: (リンク »)  
本社:東京都港区 / 大阪府吹田市        
代表取締役社長:岡本 晋 
資本金:230億8,475万円(平成18年3月31現在)
設立:1971年4月  
企業情報システム事業(アウトソーシングサービス、ソフトウェア開発、ソリューションサービス、インターネットデータセンター事業、ウェブ構築など)を提供。専門分野に特化した20社以上の企業グループを形成。コード番号:9751、東証・大証一部

このプレスリリースの付帯情報

システム構成図

用語解説

<参考資料>
※1【流通ビジネスメッセージ標準(流通BMS)について】
流通ビジネスメッセージ標準は、「国内で1つのEDI標準の策定」の考え方の下、総合スーパー(GMS)/食品スーパー業界で主流の取引業務プロセスであるターンアラウンド型発注業務プロセスに基づいて策定された、EDI標準メッセージです。今後、様々な業界において業務プロセスの“基本形”として使用することが想定されています。

※2【流通システム標準化事業について】
経済産業省の外郭団体である財団法人 流通システム開発センターが、2003年度~2005年度まで3ヵ年にわたり「流通サプライチェーン全体最適化促進事業」(略称:流通SCM事業)を実施。その成果を着実に実運用に移すとともに、利用企業の普及拡大を図るために2006年度からの3ヵ年で実施されている事業。
2006年度までの活動を経て策定された標準仕様・ガイドラインを総称し「流通BMS(Business Message Standard)」と呼ぶ。

※3【ACMSについて】
「ACMS(Advanced Communication Management System)」はデータ・アプリケーション(DAL)社が提供するEDIミドルウェア。930社2400サイト以上の導入実績を誇り、 企業間電子商取引(B2B)から社内のアプリケーション統合(EAI)まで、社内外のアプリケーションをシームレスにつなぐデータ・エクスチェンジ・ミドルウェア。

※4【AS2手順、ebXML/MS手順、JX手順について】
・AS2手順
インターネットプロトコルであるHTTPを用いた、電子データ交換仕様のひとつ。
インターネットで用いられる技術を標準化する組織 Internet Engineering Task Force(IETF)によって策定され、RFC4130として公開されている。
・ebXML/MS手順
「ebXML」はXMLを使ったB2B(企業間商取引)向け規格。XMLのデータ交換標準化団体OASIS
(Organization for the Advancement of Structured Information Standards)と、EDIの標準化団体UN/CEFACTが仕様を共同で制定した。電子データ交換の手順として「eb-XML/MS(Message Services)」がメッセージ交換方式としての通信プロトコルとなっている。
・JX手順
従来SOAP-RPCと呼ばれていたプロトコル。
分散環境でのXMLによるデータ交換の規約で、イントラネットまたはインターネット上のサービス
やアプリケーションの連携を図るための通信プロトコル。W3Cにより標準化がすすめられている。

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