また、「ACMS E2X」はEDI(電子データ交換)機能とEAI(アプリケーション連携)機能をカバーするので、様々なOS/機種が混在するサーバ60台以上で構成される36の業務システムをシームレスに連携して、データ連携を一元的に管理可能となり、ITコストの削減と作業負荷を軽減しました。
尚、システムの導入は、DALのビジネス・パートナーである丸紅情報システムズ株式会社(本社:東京都墨田区)が担当しました。
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◆導入の背景
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従来のEDIシステムは、構築後7~8年間のビジネス拡大や取引先の増大などに伴い順次拡充してきたため、取引データの転送ルートや伝送プロトコルが複数存在しており、システム間連携が複雑化し、運用のコストや作業負荷が増大していました。
また、総合商社として擁する多部門に存在する多種・多様の業務システム間の連携を、従来は個別の方式で実現していましたが、経年と共に同様に複雑化し、シンプルかつシームレスな連携と、データ連携の一元管理に対するニーズが高まっていました。
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◆「ACMS E2X」によるソリューション概要と導入成果
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そこで、EDIサーバ再構築プロジェクトでは、データがどう流れているのか現状を把握して、様々なデータ変換パターンを洗い出し、送信元・受信先という明快な形に整理した上で、EDI機能とEAI機能を1つの製品でカバーする「ACMS E2X」により、60台以上で構成される36の業務システムをシームレスに連携しました。
「ACMS E2X」はJavaベースで動作するため、連携対象システムのプラットフォームの違い(UNIX、Windows、OS/400など)を吸収可能なことから非常に効率的に連携することができました。従って、従来システム間連携のために各サーバに個別に導入していた伝送ツールが不要になり、かつ保守費用が大幅に削減され、旧システムの2分の1以下になりました。
業務効率に関しては、社内・社外すべてのデータ伝送を一元管理可能なことから管理効率が向上し、データ伝送状況を、送信先の状況まで含めて詳細かつ確実に確認できるようになりました。また、各システムに配布するマスタ・データをバッチでまとめて送るのではなく、必要に応じてタイムリーに更新できるなど、システム連携のリアルタイム性を高めることができました。さらに、伝送スピードも飛躍的に向上し、旧システムでは40~50分かかっていた処理が、わずか数分に短縮されました。これにより、万一障害が発生した場合でも余裕を持って対処できます。
また、EDIとEAIの両機能を別々の製品で構築する場合に比べて、「ACMS E2X」は低コストで安定的な環境を実現でき、データ種は約3000ファイル、通常日一日あたりに交換されるデータは約1600ファイル/ 2.8GBにも達する丸紅全社で行われる膨大な処理を確実に処理しています。
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◆丸紅株式会社 情報企画部 企画推進課長 隅倉 啓介 氏 コメント
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当社は、2003年度から始まる中期経営計画 『Vプラン』を完遂し、成長(Growth)と栄光(Glory)の頭文字を冠した新中期経営計画 『Gプラン』を推進中です。ビジネスのグローバル化・スピード化に対応していく上では、IT活用が重要なポイントになりますので、ユーザー部門の期待に応えられるよう、システム環境の整備・拡充に注力していきたいと考えています。
従来のEDIシステムは導入から既に7~8年が経過し、様々な面で不都合な点が目立ってきていましたが、今回の再構築プロジェクトでは、社内システムもシームレスに連携可能なDALの「ACMS E2X」により環境を全面的に刷新したことで、今後に向けた新たなシステム基盤を確立することができました。
用語解説
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◆「ACMS E2X」(Extended Enterprise data eXchange)について
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「ACMS E2X」は、JavaベースのB2Bインテグレーション・サーバで、B2B(企業間電子商取引)システム構築に必要な充実した機能を備え、取引先とのデータ交換からデータ変換やフォーマット変換、データ分割などのさまざまなデータ加工までを自動化し、さらに、ERPやレガシーシステムなど社内システムにシームレスに連携させることが可能で、B2B業務プロセス全体をカバーする統合ソリューションです。
「ACMS E2X」は、RosettaNetやebXML、EDIINT AS2などのグローバルなプロトコルはもちろん、全銀手順、全銀TCP/IP手順、JCA手順、JEITA/ECALGA、ebXML/MS(流通BMS)、JX手順などをサポートし、日本語2バイトコード変換機能など国内企業が必要とする日本固有のB2B要件を網羅しています。また、ERPやレガシーシステム、RDBなどとの連携を容易にするアダプタを幅広く提供しており、これらにより企業間・企業内をシームレスに連携します。
さらに、Javaベースの標準テクノロジーの採用により、WindowsやLinux、UNIXなどあらゆるプラットフォーム上で稼働させることができ、セキュリティや拡張性、負荷軽減を目的とした分散配置にも対応できます。
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◆株式会社データ・アプリケーション(DAL)について
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(リンク »)
DALは、1992年に最初のUNIX向け製品をリリースして以来、EDI(電子データ交換)を中心にデータ交換やシステム連携分野において信頼性の高いパッケージ・ソフトウェアを自社開発して費用対効果の高いライセンス価格で提供する国産ソフトウェア・ベンダとしてリーダーシップを確立。2007年4月ジャスダックに上場しました。 (JASDAQ:3848)
DALの「ACMS(Advanced Communication Management System)シリーズ」は、国内64社のビジネス・パートナーを経由して販売され、すでに930社2400サイトを越える企業のミッションクリティカルなシステムで稼働しています。
ACMSシリーズは、メインフレームからPCまで、プラットフォームに依存しないJavaベースで開発されており、基幹システムと連携したB2B環境を容易に構築可能な「ACMS B2B」、企業内外のアプリケーションを統合する「ACMS E2X」、Web-EDIにおけるブラウザ操作を自動化する「ACMS WebAgent」など、システム規模・接続ニーズに応じて充実した製品ラインアップを揃えています。
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