流通業界では、企業間連携の標準として20年以上利用されてきたJCA手順を中心とする従来型EDIから、インターネットを活用した企業間取引を実現する新しい規格である流通BMSへ移行時期を迎えています。
流通BMSは、経済産業省の「流通システム標準化事業」のもと、2006年度にグロッサリー商材での小売・卸業13社による共同実証を経て、2007年4月に新しいEDIの規格として策定・公開されました。この共同実証では、取引先毎のプログラム本数を50分の1に削減できたほか、通信時間を94%短縮できたなどの成果が出ており、2007年度はアパレルおよび生鮮へ、2008年度はドラッグストアおよび百貨店業界へと適用対象が拡大され、各業界特有の要件を取り入れながらバージョンアップされています。
流通BMS対応システムの構築に当たっては、以下のような点が重要視されています。
・流通BMSプロトコルをサポートしていること
・移行時期のため流通BMSと従来型EDIが併用きること
・中小の取引先でもシステム導入負荷がかからず、簡単に利用できるWeb-EDIにも対応可能なこと
これに対して、DALのACMSシリーズは、以下のような特長があります。
・流通BMS対応プロトコルであるebXML MSやEDIINT AS2、およびJX手順(SOAP-RPC)をサポート
・従来型EDIプロトコル(JCA手順、全銀手順など)もサポート
・小売業を中心に普及しているWeb-EDI(ニュートラルの「BACREX」)と取引データの自動送受信を行う通信手順を標準で実装
・取引先の環境を意識することなく、従来型EDIによる取引、流通BMSによる取引、Web-EDIでの取引のすべてを1つの環境でカバーすることが可能
・小売企業、大手卸/メーカ向けのモデルに加えて、手軽に低価格で流通BMS対応システムを構築可能なクライアント版製品を提供
これらが高く評価され、流通BMS向けライセンス出荷実績が2006年~2007年度で合計300ライセンスを超えました。
また、2006年度に比べ、ライセンス出荷実績が16倍に増加していることから、流通BMSへの移行が加速していることがうかがわれます。
◆DALが提供する流通BMS対応パッケージ製品は以下のとおりです。
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(1) 「ACMS E2X」
企業内外のシステムおよびアプリケーションを
シームレスに連携することをコンセプトにしたB2Bインテグレーション・サーバ
(2) 「ACMS B2B」
企業間のデータ連携をスムーズに行う環境を容易に構築できるB2Bサーバ
(3) 「ACMS Lite」
システム専任者を持たない中小企業でも簡単にEDIを始められるよう、
操作性を重視したユーザーインターフェイスを持つ
中小規模企業向けのEDIクライアント・パッケージ
◆流通BMS共同実証での導入実績
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2006年度販売実績
グロッサリー商材での共同実証参加企業 13社中5社(菱食、パルタックKSなど)
2007年度販売実績
アパレル商材での共同実証参加企業 11社中5社
生鮮商材での共同実証参加企業 6社中3社(近商ストアなど)
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◆株式会社データ・アプリケーション(DAL)について
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(リンク »)
DALは、1992年に最初のUNIX向け製品をリリースして以来、EDI(電子データ交換)を中心にデータ交換やシステム連携分野において信頼性の高いパッケージソフトウェアを自社開発して費用対効果の高いライセンス価格で提供する国産ソフトウェア・ベンダとしてリーダーシップを確立。2007年4月ジャスダックに上場しました(JASDAQ:3848)。 DALの「ACMS(Advanced Communication Management System)シリーズ」は、国内64社のビジネス・パートナーを経由して販売され、すでに1000社2900サイトを越える企業のミッションクリティカルなシステムで稼働しています。ACMSシリーズは、メインフレームからPCまで、プラットフォームに依存しないJavaベースで開発されており、基幹システムと連携したB2B環境を容易に構築可能な「ACMS B2B」、企業内外のアプリケーションを統合する「ACMS E2X」、Web-EDIにおけるブラウザ操作を自動化する「ACMS WebAgent」など、システム規模・接続ニーズに応じて充実した製品ラインアップを揃えています。
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