ユニファイド・ストレージ*「NetApp FASシステム」の中核を担うミドルレンジ・
ストレージ製品群「FAS3100シリーズ」の新製品として「FAS3160」を本日から
提供開始します。「FAS3160」は、「FAS3040」の後継となる製品で、最大420TBの
「FAS3140」と最大840TBの「FAS3170」の中間に位置し、最大672TBまで
拡張可能です。「FAS3160」は、従来製品とほぼ同等の価格帯を維持したまま、
ネットアップとして初めて、高速なデータ転送を実現する毎秒8ギガビット
(8Gb)の転送速度を持つファイバチャネル・インターフェイスをサポートし、
お客様の用途に応じて柔軟でリソース効率に優れた情報管理基盤を
構築可能とする製品です。
「FAS3160」は、コントローラ用のCPUを従来製品の2倍の8コア
(デュアルコア)に、メモリを4GBから8GBに拡張し、また、I/O拡張ポート数も
6ポートから8ポートに増強されています。これにより、「FAS3160」のデータ
転送速度や処理性能が向上しており、IOPS(Input Output Per Second)は、
「FAS3040」と比較して約1.8倍、OLTP(オンライン・トランザクション処理)は
約1.6倍の高速化を実現しています。性能の向上により、効率的なストレージ
統合や、運用コストの削減、情報データ活用を効率的に実行することが可能と
なります。
「FAS3160」は、他のFASシリーズと同様に、ストレージ専用OS「Data ONTAP(r)」を
搭載しており、従来製品や下位モデルからのアップグレード、FAS6000シリーズへの
アップグレードを簡単に行うことができます。ユーザは、一度「Data ONTAP」の
操作を習得するだけで、ストレージ製品ごとに異なる操作や管理技術を習得する
必要がないため、データ管理にかかわる運用管理コストを削減することができます。
また、ネットアップ独自の技術に基づく「RAID-DP」により、2重の同時ディスク
障害にも耐えられるデータ保護を確保するとともに、仮想化されたストレージ容量を
柔軟に拡大・縮小させる「FlexVol」やボリュームの仮想クローニング技術である
「FlexClone」により、ストレージリソース効率を高めることができます。さらに、
バックアップやアーカイブ用途だけでなく、プライマリ用途でも利用可能な
ネットアップの重複排除機能により、使用するストレージ容量を最小限に
抑えることで、運用に伴う消費電力とコストの効率化を図ることができます。
コンプライアンスへの対応など保護するデータは多様化しつつ増大しており、
コスト削減や運用の効率化など企業は多くの課題を抱えています。効率性と柔軟性に
優れた「FAS3100シリーズ」に、容量拡張と性能向上を実現した「FAS3160」を
追加したことで、ネットアップは、幅広いお客様のニーズに応え、多様化する
ビジネス環境に迅速に対応できる柔軟な情報管理基盤を提供してまいります。
なお、他社製ストレージ製品をネットアップのストレージ専用OS「Data ONTAP」で
統合管理し、異機種混在環境での一元管理を容易にするストレージ仮想化専用
システム「Vシリーズ」にも、新製品として「V3160」を追加しました。
*ユニファイド・ストレージ: ファイルアクセスとブロックアクセスの2つの形態を
同時に利用でき、UNIX、Linux、Windowsが混在している環境でも全てのデータを
単一のストレージ・インフラで管理することができます。
<FAS3160製品仕様>
最大ストレージ容量: 672TB
システムあたりの最大ディスクドライブ数: 672
搭載メモリ: 8GB
対応ストレージプロトコル: FCP、iSCSI、NFS、CIFS
<V3160製品仕様>
管理可能な最大ストレージ容量: 672TB
システムあたりの最大ディスクドライブ数: 672
搭載メモリ: 8GB
対応ストレージプロトコル: FCP、iSCSI、NFS、CIFS
<提供開始時期>
2008年11月14日より
<価格>
ネットアップのFAS3160およびV3160は、正規販売代理店を通じて販売されます。
機 種 NetApp FAS3160
参考価格(税抜) 20,264,000円
最小パッケージ構成 2TB (144GB、FCディスク x14)
機 種 NetApp V3160
参考価格(税抜) 17,551,000円
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。