ネットアップは、統合データ管理ツール「NetApp BlueXP」(BlueXP)に新たなセキュリティ機能を追加したと発表した。
新機能は「NetApp BlueXP バックアップ&リカバリ」で、単一の制御ポイントによる統合的なデータ保護をできるようになった。オンプレミスとクラウドの両方で、あらゆるワークロード上のデータに対するサイバー脅威を防ぎ、高度なセキュリティ環境を導入できるとする。
BlueXPは、オンプレミス環境とクラウド環境のストレージとデータサービスを1つのインターフェースで管理する。AIを用いたAIOpsで運用を簡易化でき、データ資産全体にわたるシームレスな管理、高度なデータサービス、一貫した運用ポリシーとプロセスを実現する。
また環境に依存することなく、「3-2-1 バックアップ戦略」(バックアップを3つ取得し、2つを異なる環境に保管し、1つは物理的に異なる環境に保管することでバックアップデータを担保する方法)のあらゆるバリエーションをワークロードに応じて簡単に適用できる。このため複数のツールや特別なトレーニングなどが不要になるという。
また「Amazon FSx for NetApp ONTAP」上などの「NetApp Software-Defined Storage」または「ハイパースケールネイティブストレージ」を使用して、主要なクラウドにおける整合性が保たれたデータベースをサポートする。
さらに、BlueXPの新たなプライベートモードと制限付きモードで、BlueXPと関連ストレージ、政府機関のクラウドや、インターネット接続からの完全な隔離が必要な「ダークサイト」など、高度なセキュリティとコンプライアンスが要求される環境に導入できるようになった。
これによりクラウド向け統合監視・可視化サービス「Cloud InsightsのFederal Edition」では、米国政府機関におけるクラウドセキュリティ認証制度(FedRAMP)の「ハイインパクトレベル」の保護を必要とする環境やワークロードへの導入に利用できるようになっている。