クラウド時代の企業データセンターに向けた画期的な新アーキテクチャ「EMC Virtual Matrixアーキテクチャ」を発表 ~「Virtual Matrixアーキテクチャ」を採用した仮想データセンター向けハイエンド・ストレージ「EMC Symmetrix V-Max」を発売開始~

EMCジャパン株式会社

2009-04-15 00:00

EMCジャパン株式会社(略称:EMCジャパン、本社:東京都新宿区、代表取締役社長:諸星 俊男、URL: http://japan.emc.com/ )は、本日、画期的な「EMC(R) Virtual Matrix(バーチャル・マトリックス)アーキテクチャ」と、このアーキテクチャを採用した初のストレージ・システム「EMC Symmetrix(R) V-Max (シンメトリックス・ヴイマックス)」(以下「Symmetrix V-Max」)を発表しました。これらは、企業が手がける仮想データセンターのインフラストラクチャの基盤を提供します。
「EMC Virtual Matrix アーキテクチャ」

この新しい「EMC Virtual Matrix アーキテクチャ」は、システムの容量を数百ペタバイト、IOPS(1秒あたりの入力/出力)を数千万までに拡張することができるアーキテクチャです。また、仮想データセンター間の垣根を越えて、数十万台のVMwareおよびその他の仮想サーバを、単一のストレージ・インフラストラクチャでサポートできる画期的なアーキテクチャです。業界標準のコンポーネントと「Symmetrix」独自の機能を組み合わせることにより、ストレージの物理的な制約を排除するとともに、ストレージ管理を容易にする自動化を実現します。



ハイエンド・ストレージ「EMC Symmetrix V-Max」

この画期的なアーキテクチャを採用した初のストレージ・システムが、本日発売の「Symmetrix V-Max」です。「Symmetrix V-Max」では、「EMC Virtual Matrix アーキテクチャ」の採用、および強化されたエンジン 「Symmetrix V-Max エンジン」により、仮想データセンター向けに求められる、高い拡張性とパフォーマンス(「Symmetrix DMX-4」の3倍のパフォーマンス、2倍の接続性、3倍の有効容量、20%の消費電力削減)および自動管理機能の強化を実現しています。なお、「Symmetrix V-Max」は、EMCの早期採用プログラムの一環として、EMCの最先端のデータセンターを含め、世界最大級のデータセンター数ヵ所に30台以上がすでに出荷されています。

業界をリードするハイエンド・ストレージ「Symmetrix DMX-4」に「Symmetrix V-Max」が加わり、EMCのハイエンド製品群が拡充されました。これらの2製品は、ともに現在の市場における最新のハイエンド・ストレージです。

新システムのエンジンとなる「Symmetrix V-Max エンジン」は、Intel Xeonクアッドコア・プロセッサを4個搭載し、最大128 GB(ギガバイト)のグローバル・メモリ(キャッシュ)、最大16台のホスト、16のドライブ・チャネル接続をサポートします。「Virtual Matrix アーキテクチャ」の採用により、「Symmetrix V-Max エンジン」では、相互接続およびリソース共有が可能になりました。これにより、「Symmetrix V-Max」ではグローバル・メモリを1,024 GB(ギガバイト)まで拡張することができます。容易なスケールアウト(拡張)を可能にする相互接続およびリソース共有の機能は、仮想マシンやアプリケーションを動的に追加・移行するうえでの重要な要件です。


「Symmetrix V-Max」の仕様 (8つのV-Maxエンジンを相互接続する構成)

・最大32個のIntel XeonクアッドコアCPU (最大128コア)
・最大1,024 GB(ギガバイト)グローバル・メモリ
・最大128ポートのホスト接続:ファイバ・チャネル/FICON/Gigabit Ethernet/iSCSI接続
・ 最大128ポートのドライブ・チャネル接続:最新世代のフラッシュ/ファイバ・チャネル/SATAドライブのサ ポート
・2,400ドライブまで拡張可能
・最大2 PB(ペタバイト)の有効容量を保護

「Symmetrix V-Max」は、世界最大のハイエンド・ストレージで、マルチコア・プロセッサを採用することで、電力コストの削減およびIOPSあたりのコスト・パフォーマンスの向上を実現しています。「Symmetrix V-Max」を最新世代のエンタープライズ・フラッシュ、ファイバ・チャネル、SATAドライブと組み合わせることで、ユーザーはコスト・パフォーマンスに優れた方法で幅広いストレージ要件に対応し、高パフォーマンスかつ大容量の単一システムを構築することができます。


自動管理ツール

複数の物理サーバおよびサーバ・クラスタのプロビジョニング(配置)を一律に実行する必要がある仮想サーバ環境において、「Symmetrix V-Max」は、ストレージのプロビジョニングを自動化し、プロビジョニングの所要時間を80%、複雑さを96%これまでよりも低減します。数々の VMware機能と統合することで、サーバ・リソースとストレージ・リソースの両方でオンデマンドでのプロビジョニングの実行が可能になり、一元管理、レポート、および制御の機能が提供されます。



階層型ストレージ環境では、「Symmetrix V-Max」を使用することで、さまざまなストレージ階層(RAID保護、超高性能エンタープライズ・フラッシュ・ドライブ、従来型ファイバ・チャネル・ディスク・ドライブ、大容量SATAディスク・ドライブなど)に、ビジネス要件に基づいて無停止でデータを再配置できます。「Virtual Matrix アーキテクチャ」では、全体的なパフォーマンスに影響を及ぼすことなく、競合製品に比べてより大量のデータをより短時間で再配置できます。



また、EMCは、本日、画期的な自動化テクノロジーである、「FAST(ファスト)」も発表しました。「FAST」は、「Virtual Matrix アーキテクチャ」のこれまでにないデータ再配置機能を活用することで、ビジネス・ポリシー、予測モデル、リアルタイム・アクセスのパターンに基づいて、多数のストレージ階層にわたるデータ移動を自動化します。「FAST」によって、エンタープライズ・フラッシュ・ドライブのパフォーマンスと、SATAハード・ディスク・ドライブのコスト・パフォーマンスに優れた容量をより効率的に活用して、ROI(投資収益率)の向上とTCO(総所有コスト)の削減を実現できます。「FAST」は、今年の後半に発売される予定です。

「Symmetrix V-Max」の提供開始日
4/15より提供を開始します。


EMCジャパン株式会社について

EMCジャパンは、あらゆる規模のお客様が、競争優位に立ち、情報からさらなる価値を創出することを可能にするために、情報インフラストラクチャ・テクノロジーとソリューションを開発、提供する世界のリーディング・カンパニーであるEMCコーポレーションの日本法人です。EMCの製品やサービスに関する情報については、以下のWebサイトをご参照ください。 
(リンク »)


本件に関するお問い合わせ窓口

■EMCジャパン株式会社  マーケティング・コミュニケーション部
広報マネージャ 武村綾 Tel: 03-5308-8888 (代表)/ 03-5308-8867(直通)
E-mail: japanpr@emc.com



EMC、Symmetrix、Virtual Matrix Architecture、Symmetrix V-Max 、SRDFおよび E-Labは、米国EMCコーポレーションの登録商標または商標です。これらの商標は、日本または諸外国で商標登録等により、適用法令で守られている場合があります。その他の製品の登録商標および商標は、それぞれの会社に帰属します。


その他の拡張機能

●データ消失ゼロの新しい非同期レプリケーション:

EMCは、最高レベルの情報保護を実現するソフトウェア「SRDF(Symmetrix Remote Data Facility)」を1994年に発表したリモート・レプリケーションの先駆者です。この種類のソリューションにおいて、SRDFは現在でも最も画期的なもので、世界中のミッション・クリティカルな大規模環境で使用されています。EMCは、「Symmetrix V-Max」向けに「SRDF/EDP(Extended Distance Protection)」機能を新たに導入しました。この機能はコスト・パフォーマンスに優れており、データ消失ゼロを実現します。「SRDF/EDP」を使用することで、マルチサイト・レプリケーションのコストを最大50%削減することができます。SRDFは仮想サーバ環境に最適で、「VMware SRM(Site Recovery Manager)」との統合により、「EMC Replication Manager」でのVMware環境の保護の自動化をサポートします。



●効率性と機敏性を改善する迅速で効率的なデータ移行:

お客様に「Virtual Matrix アーキテクチャ」の機能を最大限に活用していただくために、EMCグローバル・サービスでは新しい「EMC Migration Suite」を導入しました。「EMC Migration Suite」は、移行プロセスを迅速化し、所要時間を最大50%短縮して、より効率的に新しいアーキテクチャに移行できるようにするツールおよびサービスで構成されています。「EMC Migration Suite」は、独自の包括的なベスト・プラクティスと「EMC E-Lab」による相互運用性テストを活用することで、リスク、時間、複雑さを最小限に抑えます。



●主要データセンター・アプリケーションに対応する「EMC Proven Solution」:

「Symmetrix V-Max」独自の機能により、Microsoft、Oracle、SAPなどの最も重要なデータセンター・アプリケーションのニーズに、効率的な方法で対応できます。EMCでは、「Symmetrix V-Max」へのVMware、Microsoft、Oracleのアプリケーションの導入の迅速化に役立つ、一連の「EMC Proven Solution」を用意しています。また、その他のアプリケーションに対する「EMC Proven Solution」も開発中です。専門家によるこれらのベスト・プラクティスおよびサービスはドキュメント化されており、新しい「Virtual Matrix アーキテクチャ」のすべての機能を活用することで、最小限のコストでリソースの最大化を実現します。


仮想データセンター市場におけるリーディング企業各社CEOからのコメント

Cisco Systemsの会長兼CEO、ジョン・チェンバース氏は次のように述べています。 Cisco SystemsとEMCは次世代データセンター・ソリューションのビジョンを共有しており、お客様に、仮想化の圧倒的なメリットを最大限活用してもらうことで、従来のデータセンターを変革していきます。今、データセンターでは市場の変革が起きています。仮想化を実現するEMCの新しいアプローチを採用したハイエンド・ストレージと、Cisco Systemsのユニファイド・コンピューティングのアーキテクチャが補完しあうことで、お客様が仮想化のメリットを享受し、ビジネスの機敏性を改善、また生産性を向上させることで新たな段階へとお客様を導くことができるのです。



VMwareの社長兼CEO、ポール・マリッツ氏は次のように述べています。
あらゆるレベルの企業が、より効率性に優れたサーバを使用し、ただちにコスト削減するための手法として仮想化に向かい始めています。このような背景により、お客様もまた、インフラストラクチャの各要素がオンデマンドで利用できるようになったことで、より柔軟になったデータセンターを選ぶようになりました。VMwareが近々発表予定の「vSphere」製品と組み合わせた新しいハイエンド・ストレージ「Symmetrix V-Max」は、単にCapEx(資本支出)を押さえるだけでなく、効率性、管理性、選択性が増すことで、OpEx(経費)も押さえてくれるため、多数のお客様によってこの製品の価値は拡大されていくと信じています。
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