デルとEMCジャパンは6月24日、非構造化データを格納するNASのスケールアウト型の新ブランド「Dell EMC PowerScale」を発表、オールフラッシュノード「PowerScale F200」「PowerScale F600」の提供を開始した。
価格は個別見積もり。SB C&Sやダイワボウ情報システム、ネットワールドなどパートナー経由で提供される(デルとEMCジャパンは8月1日付けでデル・テクノロジーズに合併予定)。
EMCジャパン 執行役員 UDS事業本部 事業本部長 倉橋秀則氏
EMCジャパン 執行役員 UDS(Unstructured Data Solution)事業本部 事業本部長 倉橋秀則氏は「国内はミドルレンジがボリュームゾーン。パートナーを通じた幅広い販路で顧客にリーチしたい」と意気込みを語り、今後3年間で1000システムの販売目標を掲げた。
2010年11月にEMCがIsilon Systemsを買収し、2016年9月DellがEMCを買収する形でDell Technologiesのデータストレージソリューションは成長を遂げてきたが、PowerScaleはx86サーバー「PowerEdge」をハードウェア基盤に、Isilonのソフトウェアを融合させたスケールアウトNASの新ブランド。既存の「Isilon F/H/A」シリーズを包含するが、新たなオールフラッシュノードとしてスモールスタートが可能なPowerScale F200と、ハイパフォーマンスモデルに位置付けるPowerScale F600を追加した。
PowerScale F200はノードあたり2.5インチ4ドライブのSAS SSDを搭載可能でRAWストレージ容量は3.84TB、7.86TB、15.36TBの3種類。フロントエンドネットワークはノードあたり10GbE(SFP+)×2、もしくは25GbE(SFP28)×2、インフラネットワークはノードあたり10GbE×2、もしくは25GbE(SFP28)×2を選択できる。
PowerScale F600はノードあたり2.5インチ8ドライブのNVMe SSDを搭載可能で、RAWノード容量は15.36TB、30.72TB、61.44 TBの3種類。フロントエンドネットワークはノードあたり10GbE(SFP+)×2、または25GbE(SFP28)×2、もしくは100GbE(QSFP28+)×2から選択できる。インフラネットワークはノードあたり100GbE(QSFP28+)×2を備える。
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