「アプリケーションオンデマンド」は、ビットアイルのデータセンターに構築されたサーバプールとParallels社の仮想化技術ParallelsR Virtuozzo Containers(以下PVC)および仮想環境マネジメントツールParallelsR Business Automation(以下PBA)を活用して構築された基盤であり、実績ある既存の技術を利用しながら、アプリケーションのインターネット経由および社内構築サーバへのオンデマンド提供および管理を統合的に実現した、これまでにない斬新なクラウド・ソリューションです。
これまでアプリケーションベンダーが自社既存アプリケーションをSaaS化などオンデマンド対応する場合、アプリケーションへの大幅な改修や多大なインフラ投資が必要になるなど、初期コスト負担と採算性確保が参入のハードルとなっていました。また、インターネット経由の直接販売モデルやライセンス課金モデルの変更に伴い、既存の流通網を活用できないなど販売面での大きな問題も存在していました。
「アプリケーションオンデマンド」はこうした問題を解決するソリューションです。アプリケーションベンダーは、自社開発のアプリケーションをほぼ追加開発なしで、シングルテナントのアプリケーションをマルチ展開できると共に、インターネット経由でのアプリケーション提供および社内でのサーバ構築ニーズにも対応したアプリケーション配信の仕組みを構築することができます。
インターネット経由でのアプリケーション提供では、アプリケーションを利用するための課金などの仕組みはもちろん、クラウドのサーバプール上で展開することで、各アプリケーション利用者が必要とするコンピュータリソースを自動的に必要な分だけ割り当てられるようになり、アプリケーションベンダーは過大なインフラ投資から解放されます。
社内構築モデルについては、PVCがインストールされたサーバへアプリケーションを「アプリケーションオンデマンド」側から自動的にインストールし、同時にライセンス管理を行います。これにより、ハードウェアとセットでアプリケーションを販売するという従来型の間接販売チャネルでの流通モデルも維持することが可能です。また、アプリケーションのアップデートなども「アプリケーションオンデマンド」側からリモートで実施することが可能です。
一方、アプリケーション利用企業は、月額課金型のオンデマンドアプリケーションをホスティングで「利用」するインターネット経由と、独自運用を確保し、煩わしいアプリケーションのインストール・設定・アップデートなどの運用作業から解放される社内構築型という選択肢を得ることができます。
本日、10月14日より、アクセルビットは「アプリケーションオンデマンド」を活用し、オンデマンドアプリケーションポータル「AXLBOX」を通じてネオジャパンのdesknet’sシリーズのアプリケーション群の提供を行います。また、ネオジャパンは、「アプリケーションオンデマンド」を活用し、desknet’sシリーズ等のアプリケーションを社内構築型で提供する「Private Applitus(仮称)」を2009年末までに投入する予定です。
ビットアイル、ネオジャパン、アクセルビットの3社は、今後、順次アプリケーションベンダーの参画を募り、「アプリケーションオンデマンド」を活用した様々なアプリケーションの提供を推進していきます。また、現在Linux OSにのみ対応している「アプリケーションオンデマンド」をWindows OSへも対応させる計画です。
ビットアイルとネオジャパンは2009年1月8日に資本提携を行っており、以来、共同で仮想化技術を基盤としたSaaS/ASPプラットフォームサービスの開発に取り組んできており、「アプリケーションオンデマンド」はその成果です。
ビットアイルは今後も自社保有のデータセンターファシリティを基盤とした各種サービスによりITビジネス事業者を支援してまいります。
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