メタデータ社、『印象・感4分析』サービスを発売

恒久的な印象から短期間の感情変化まで分析するSaaS&有人分析サービス

メタデータ株式会社

2012-07-19 17:00

メタデータ株式会社(所在地:東京都文京区 代表取締役社長:野村直之)は本日、自社製の高精度な自然言語意味解析ソフトウェアと人の感性・常識による判断を融合して、企業や商品等の印象を分析する、『印象・感4分析』サービスを発売いたします(『感4(カンフォー)』=感情・感覚・感想・感性)。『印象・感4分析』サービスは、オントロジーを駆使した文脈解析エンジン「メタパーザ」、感情解析API、高精度ネガポジ解析APIというツール群に加え、弊社分析者の常識知識を反映した検索ノウハウと分析ノウハウを組み合わせたサービスです。ブランドや商品の評判、印象を、各々に適した評価軸、分類軸で分析。既存の市場の声を分析するだけでなく、新商品コンセプトの好感度を予測したり、消費者の感情変化をリアルタイムで分析可能です。
■『印象・感4分析』サービス
 基本サービス(テーマの精査、コンサルティング、自動収集サーバの立ち上げ、分析レポート)は初期費用、1テーマ当たりの単価共に10.1万円~。オプションサービスとして、隣接テーマについての調査、テーマについてのリスク調査、競合・比較対象との対照評価、調査対象を特徴付ける分類軸の考案等があります。大手企業、コンサルティング会社、広告代理店様を中心に年間20件の受注を目指します。

■背景・本サービスの狙い
 何を商品企画のテーマとするかの選択は、消費者・顧客の認知、ひいては売上を大きく左右する重要な課題です。しかしながら従来は、根拠の薄弱な仮説や思い込みによって決められていたことが少なくないといいます。
一方、近年、WEB、ソーシャル・メディア、オウンドメディア等(以下第三者投稿と呼ぶ)に多種多様な情報が大量に存在するようになりました。これら"ビッグデータ"の一角を成すテキストは、自由自在な評判・印象の記述を含むものの、素材、原石に過ぎず、そのままでは商品企画に役立てられません。適切に解析、分類の上、商品企画担当者が読んで意味を見出せるよう分析、「見える化」、所見の付与などが必要となりますが、従来、機械処理による低コストの迅速・大量の分析と、人間ならでは分類軸選択や素データの解釈を両立させるサービスはなかなか見当たりませんでした。

 『印象・感4分析』サービスは、商品企画のみならず、マーケティング、販売計画、製造・流通数量コントロールに、重要な指標を与えることができます。そして、「大量のクチコミを有人分析込みで精査して売れ行きを改善したい」、「商品発売後の評判や競合商品の評判を分析し、適切なキャンペーンを打ちたい」、「カスタマーサポートのデータを分析・把握し顧客満足度を向上させたい」等の現場のニーズに応えることができます。

■『印象・感4分析』サービスの特徴
『印象・感4分析』サービスは、まず三者投稿を幅広く大量に収集・解析し、ネガポジ(否定的、肯定的の度合い)や、感情解析、意見の分類を行います。そして、これら定量評価結果の視覚化、さらに分析者の感性や常識をふまえた定性分析出来るような自然言語意味解析ツール群ならびに分析手順・ノウハウにより、「広くて深い」分析レポートを納品します。

・高精度な意味解析と人間ならではの洞察・選別を組み合わせた分析手順
検索エンジンは、事実情報のみを検索キーワードとすると、事実記述のページばかりで占められてしまいます。そこで、初期仮説として分析者自身のイメージから形容表現(例:ブラジルの海は鮮やかだ)や意見記述を抽出。これらを含めた検索式により、印象記述や意見記述を豊富に含む記事を上位に集めます。これらに対して、メタパーザの形容表現発見アルゴリズムを適用し、目視選別を経て印象記述や意見記述を拡充する、というプロセスを、一定の収束をみるまで繰り返します。

・現場の問題解決に役立つ分類軸を考案(オプション)
分析対象に適した分類軸と統計データ、特徴的な表現を抽出します。
(例: “お中元”→選び方/相場/感謝・批評/…) 
・バイアス(意見や感想の分布の偏り)に関する推定・検証(オプション)
例 : お中元に関して口コミ・質問を書く人は、全平均よりも何を送ったらよいのか迷っている人の比率が著しく高いと推定。

■『印象・感4分析』サービスで活躍する自社製のソフトウェア・API, 辞書・知識ベース
①ネガポジAPI、感情解析API
 ネガポジAPI: 7段階のネガポジ属性(excellent, very good, good, neutral, no good, bad, very bad) を日本語の形容詞類99%以上に付与した形容表現辞書です。
感情解析API: 日本語のテキストを受け取るとその文章の感情を「好ましい-嫌い」「嬉しい-悲しい」「怒り-怖れ」の3つの軸でその度合いを判断しその値を返すAPIです。

②日本語随一の品質・規模のフレーズ辞書
 従来の日本語解析とは異なり、オントロジー(実例文でのニュアンスの重なり)と論理(文法)の両方を組合せで評価することで、いわば人工知能であるかのような判定・評価水準を実現。学習機能により流行語や新たな文体に適合するため、若者用語や荒れた場の言い回しなどで実用精度を発揮。Twitterのリアルタイム有害監視で豊富な実績をもちます。

③新種の形容表現を発見するメタパーザ(動的オントロジー駆動の構文解析機構)
 柔軟で高機能な自然言語解析機構「メタパーザ」は、主語&述語や、目的語&述語等の組み合わせを検索する事が出来ます。さらに、ある対象、テーマに対する印象、すなわち主観的な形容表現を発見したり、その対象を書き手がどうしたいのかの意見等を抽出することができます。 
 例えば日本人の多くがiPadで何をしたいのかを知りたいものとします。そのためには、メタパーザの条件設定画面(図1)で「iPad-で+(動詞)+たい」のように条件設定をします。すると、「何をしたい」の答えに相当する動詞をメタパーザが大量に自動収集してくれます。これらを吟味することにより、iPadの新しい適切な売り方等を発注者に推薦、提案する等、のアクションが可能となります。

用語解説

◆代理店様(2012.7.19現在):
 株式会社リモデルパートナーズ  

メタデータ株式会社について
メタデータ株式会社は、2005年12月にメタデータ活用技術、セマンティック技術の応用ソフトウェア会社として設立。適合型自然言語解析エンジン『メタパーザ』を駆使した意味解析技術により、個人情報の自動匿名化や、内容フィルタリング、風評発見・監視ソリューション、Web対話ロボットなど、SaaS、クラウド向けアプリケーションを開発してまいりました。これにより、顧客企業様のソーシャル活用推進、CRM局面での情報セーフティネットの構築を行っています。また、資料送信まで自動で行える対話ロボット"Web受付嬢"により、Webサイトを親しみやすく、検索が苦手な領域でITを使いやすくすることを支援しています。

本件に関するお問い合わせ先
メタデータ株式会社
担当:野村 news@metadata.co.jp
TEL:03-3813-5447
FAX:03-3813-5447 (リンク »)

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