OKI、国内唯一の「気密封止パッケージ内水分・残留ガス分析サービス」を提供開始

沖電気工業株式会社

From: JCN Newswire

2012-10-25 13:20

MIL規格に準拠したオリジナルシステムを採用し、お客様の製造工程管理を支援

Tokyo, Oct 25, 2012 - ( JCN Newswire ) - OKIグループの信頼性評価と環境保全の技術サービスを展開するOKIエンジニアリング(社長:浅井 裕、本社:東京都練馬区)は、このたび、国内唯一となる電子デバイスの「気密封止パッケージ内水分・残留ガス分析サービス」(IVC:Internal Water-Vapor Content)を提供開始しました。セラミックパッケージ※1やメタル・キャンパッケージ※2など、気密封止※3されたデバイスの空洞部の水分やガス成分の特定および含有量を調査することによって、気密封止パッケージ製品の開発・生産を行うお客様の品質管理を支援します。

気密封止パッケージは高信頼性が要求される電子デバイスに使用され、セラミック、メタル、ガラスなどで気密封止されたうえ不活性ガスで充填されています。その空洞部内の水分とガスがその信頼性に大きく影響するため、抜き取り試験などによる品質管理が必要です。その試験手順はMIL規格※4に規定されていますが、これを実現するための試験・分析装置は内蔵ガスの分析計のほかに特殊で複雑なサンプリング機構が必要なため、一般的には市販されておらず、試験サービスを提供する試験所も極めて少数です。

OKIエンジニアリングはこのたび、MIL規格に準拠したオリジナルの分析システムを導入し、宇宙防衛関連部品、光部品、リードスイッチ、ランプなどを主なターゲットとした「気密封止パッケージ内水分・残留ガス分析サービス」を開始しました。これは国内唯一のサービスで、パッケージ内水分・ガス分析のほかに、各種部材・接着剤・ガラス類などの吸蔵ガス※5の分析も可能のため、材料評価にも利用できます。お客様は、本サービスにより、気密封止パッケージの安定した品質・信頼性を確保することができます。

OKIエンジニアリングは、今後もお客様のニーズに対応した受託試験サービスを提供してまいります。

【サービスの特長】
- MIL-STD-883/750規格に準拠したオリジナルシステムを採用
- 対応試料サイズ
標準状態(最大): 100×100×15mm(W×D×H)
拡張オプション使用時: 80mm(H)まで嵩上げ可能
- 総ガス量2ul(マイクロリットル)~100ml(ミリリットル)
- 室温~1000度までの任意温度下で放出される吸蔵ガスの分析にも対応可能

【販売計画】
価格の例: 標準状態対応試料サイズまで 1検体25,000円
販売目標: 13年度 20百万円

【用語解説】
※1. セラミックパッケージ
アルミナ(AL203)で作られた電子部品を納める入れ物。電気絶縁性に優れ、熱膨張係数は樹脂や金属に比べ一桁小さくシリコンに近い値を示すことから、大型のシリコンチップ搭載に広く使用されている。高強度、高靱性、低熱膨張、設計の多様性など、高信頼性への要求に対応するパッケージとして広く使用されている。封止部分は金属キャップを用いられることが多い。

※2. メタル・キャンパッケージ
金属を用いた半導体チップの入れ物。金属箱・缶構造で、加工性に優れ、セラミックパッケージよりも安価であるが、構造上多ピン化出来ないため、少ピン数のデバイスに用いられる。表面実装製品はほとんど無い。

※3. 気密封止(hermetic sealing)
密閉した空間を減圧のうえ気体を封入し外部に洩れないようにした状態。電子部品用の気密パッケージは通常はシールヘッダーとキャップで構成され、溶接、金錫ろう材を用いた加熱封止、封止ガラス等を用いる。

※4. MIL規格 (Military Standard)
アメリカ国防総省が制定した軍事物資調達規格。本試験に関する規格は MIL-STD-883:METHOD 1018 INTERNAL WATER-VAPOR CONTENT (内部水蒸気含有量)。

※5. 吸蔵ガス
部品材料内部に吸蔵されているガス。

【リリース関連リンク】
気密封止パッケージ内水分・残留ガス分析
(リンク »)

概要:沖電気工業株式会社

OKIは米国でグラハム・ベルが電話機を発明したわずか5年後の1881年に創業した、日本で最初に電話機を製造した情報通信機器メーカーです。先見性と勇気をもって果敢に挑戦・行動するという、創業以来の「進取の精神」を連綿と受け継ぎ、ブランドスローガン「Open up your dreams」のもと事業展開しています。現在、「金融システム」「通信システム」「情報システム」「プリンタ」「電子部品・モジュール他」の5つの分野において、OKIグループは社会の発展に寄与する最先端技術の商品・サービスをお客様にお届けし、世界の人々の快適で豊かな生活の実現に貢献しています。詳細はこちらからご覧ください。 (リンク »)

お問合せ先:
本件に関する報道機関からのお問い合わせ先
OKI 広報部 葛
電話: 03-3501-3835
e-mail: press@oki.com

本件に関するお客様からのお問い合わせ先
OKIエンジニアリング 信頼性技術事業部
営業技術グループ
電話: 03-5920-2354
お問い合わせフォーム URL: (リンク »)
本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

【企業の皆様へ】企業情報を掲載・登録するには?

御社の企業情報・プレスリリース・イベント情報・製品情報などを登録するには、企業情報センターサービスへのお申し込みをいただく必要がございます。詳しくは以下のページをご覧ください。

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]