アルカテル・ルーセント、スモールセル時代に向けてモバイルバックホール・ポートフォリオを拡充

モバイルブロードバンドの需要急増に対応して、携帯通信事業者が場所やセルの種類を選ばず高速接続を容易に導入・管理できる新製品を発表

日本アルカテル・ルーセント株式会社

2012-10-30 10:30

【2012年10月24日、パリ発】 - アルカテル・ルーセント(CEO: ベン・ヴェヴァイエン(Ben Verwaayen))は、顧客需要の増加からスモールセルの迅速な導入が必要となっている都市部など、人口密集環境でのモバイルブロードバンド・サービスの提供に伴う課題に対応するため、モバイルバックホール・ポートフォリオ (リンク ») の拡大増強を進めることを発表しました。

スモールセル (リンク ») は、混雑する公共の場所や人口密集地域など、最も必要とされる場所で無線通信容量やカバレッジを拡大できる小型無線基地局であり、モバイルネットワークに対して大きな影響を与えます。通信事業者の中には、1台のマクロセル基地局につき10台もの新しいスモールセル基地局を導入・管理し、今後4年間に最大25倍というモバイル・トラフィックの需要増大に対応する必要が生じる可能性があるからです。

同じく重要な点として、スモールセルは、電柱やバス停、公共建物、競技場といった多様な公共施設への設置が可能です。さまざまな場所に設置される新設基地局のすべてにネットワークへのアクセスを確保し、コアネットワークへの伝送を行うために、通信事業者はスモールセルと同様、光ファイバーや銅線、マイクロ波、イーサネット等のさまざまなモバイルバックホール技術を駆使することが必要となります。そのため、バックホール・ネットワークの管理が非常に複雑になる可能性があります。

アルカテル・ルーセントのモバイルバックホール・ポートフォリオ (リンク ») の拡充により、通信事業者は帯域幅の大幅な増加に対応するために必要なバックホール資源を、一貫性のある形で費用効率よく確保できるのみならず、無線基地局の種類や設置場所の多様化にも対応できます。またアルカテル・ルーセントは、携帯通信事業者が、より費用効率よく、あらゆる種類のバックホール・リンクを横断してデータ・トラフィックを管理しやすくするとともに、加入者が要求している品質水準でモバイルブロードバンド・サービスを提供できるようにします。

ABIリサーチのモバイルネットワーク担当主席アナリスト、Nick Marshall氏は次のように述べています。
「今回の発表により、アルカテル・ルーセントはモバイルバックホール市場におけるトップベンダーの一社としての地位を確固たるものにするでしょう。スモールセル・バックホールのための機能拡充は、ユビキタスかつ高品質なモバイルブロードバンドの需要に対応するため、スモールセルをより魅力的で実行性の高い手段にする上で有効です。ネットワークをマクロとメトロに使用できれば、スケールメリットはさらに高まり、モバイルブロードバンドの需要増大を考えた場合、決定的に重要です」

モバイルバックホールの機能拡充
アルカテル・ルーセントの拡充されたモバイルバックホール・ポートフォリオは、拡張性と柔軟性に優れており、当社のIP/MPLS(Multi-Protocol Label Switching) (リンク ») を活用することで、光ファイバー、銅線、マイクロ波のいずれでも、バックホールを支えるための一貫性あるアプローチを提供します。このアプローチは、携帯通信事業者のコスト削減にも寄与しながら、バックホール・ネットワークの導入と継続的運用を簡素化する上で効果的です。具体的な拡充内容は次の通りです。

•アルカテル・ルーセントの7705 SAR(Service Aggregation Router) (リンク ») ファミリーの新製品は、活用するネットワーク・トポロジーを問わず、どのようなバックホール・アクセスを使っていても、あらゆるモバイル・サービス(3G、4G LTE、Wi-Fi)をサポートできる抜群の柔軟性を備えています。7705 SARファミリーの新製品は、エンド・ツー・エンドのサービスレイヤを提供してOAM(Operations, Administration and Management)の効率向上を図るとともに、いかなる問題に対しても迅速かつ効率的な解決を可能にします。高度なタイミング/同期機能、柔軟性のある電源オプション、自動検出・プロビジョニング(ADP)機能などにより、簡素化された共通手順でスモールセル・バックホール導入が可能です。

•マイクロ波伝送 (リンク ») ソリューションの拡大により、従来に比べて迅速な導入が可能になり、60GHzのポイント・ツー・ポイントのライン・オブ・サイト接続と、6GHz以下のポイント・ツー・ポイントおよびポイント・ツー・マルチポイントのノン・ライン・オブ・サイト接続を含む、より広範なバックホール・アクセス・シナリオに対応できる各種オプションを利用できます。

•当社の主力プラットフォームである9500 MPR(Microwave Packet Radio) (リンク ») の容量拡大により、携帯通信事業者はマクロセル、スモールセル基地局の両方でバックホール帯域を拡大できます。

•既存のブロードバンド・アクセス・ポートフォリオ (リンク ») を、スモールセル・バックホールの要件に対応して最適化します。銅線や光ファイバーを使った新しいスモールセル・バックホール・アクセス・ソリューションにより、携帯通信事業者は既存のブロードバンド・ネットワークを有効利用して、低い増分コストでメトロセル・ネットワークにバックホールを提供できます。

•メトロセル導入に対応するためのバックホール・ネットワークの設計や最適化、導入を支援するプロフェッショナルサービス (リンク ») を拡充します。これにより、アルカテル・ルーセントが本年5月に発表したターンキー導入の「構築・運用・移管(Build-Operate-Transfer)」ソリューションである「lightRadio™ Metrocell Express」 (リンク ») がさらに拡大されます。

アルカテル・ルーセントのネットワークグループ担当プレジデント、Philippe Keryerは次のように述べています。
「IP、マイクロ波、固定アクセス、ワイヤレスの強みを兼備している当社は、業界他社とは異なる有利な条件にあり、スモールセルの導入によってモバイルバックホールの課題に対応する上で理想的な位置にいます。当社は、業界で最も包括的なバックホールの選択肢を提供しているだけでなく、ソリューション統合において比類ない経験を活用することもできます。モバイルバックホール分野における当社の先導的地位は、メトロセル時代に一段と強化されると確信しています」

アルカテル・ルーセントのモバイルバックホール・ポートフォリオについて
アルカテル・ルーセントにはすでに、全世界の通信事業者を対象に200以上のモバイルバックホール・ネットワークを導入した実績があり、ABIリサーチによると、そのマーケットシェアは第1位です(出典:2012年9月「モバイルネットワーク・バックホール」)。最近、 ロシアのヴィンペルコム(VimpelCom)社 (リンク ») やインドのバーティ・エアテル(Bharti Airtel)社 (リンク ») 、米国の地域系通信事業者シー・スパイアー(C-Spire)社 (リンク ») といった大手携帯通信事業者と締結された契約は、アルカテル・ルーセントのモバイルバックホール・ポートフォリオの好調を際立たせています。モバイルバックホールとそれを支えるテクノロジーは、当社のハイレバレッジ・ネットワーク (リンク ») (HLN:High Leverage Network)の中核となっています。HLNは継続的な革新とビジネスの成功に向けた戦略であり、HLNによって通信事業者は自社のネットワークの潜在力を全て引き出すことができます。アルカテル・ルーセントのモバイル・バックホール・ソリューション (リンク ») についての詳細は、当社のウェブサイトをご参照ください。

本件に関する参考資料は、以下をご参照ください。

•ビデオ「A New Era of Mobile Backhaul(モバイルバックホールの新時代)」を閲覧する
(リンク »)
•アルカテル・ルーセントのモバイルバックホール・ウェブサイトにアクセスする (リンク »)

•TechZineの記事「Your Mobile Backhaul Network Prepared for the Small Cell Era?(貴社のモバイルバックホール・ネットワークはスモールセル時代に対応する用意ができていますか?)」を読む (リンク »)

•アルカテル・ルーセントのアプリケーションノート「A New Era of Mobile Backhaul(モバイルバックホールの新時代)」をダウンロードする (リンク »)

タグ: Alcatel-Lucent, mobile backhaul, small cell backhaul, small cells, macro cell, microwave transport, IP/MPLS, professional services

原文: Alcatel-Lucent boosts its mobile backhaul portfolio for the small cell era
(リンク »)

<アルカテル・ルーセントについて>
アルカテル・ルーセント(Alcatel-Lucent)は、ネットワーキングおよび通信の技術、製品、サービスの分野をリードするイノベーターであり、世界の通信事業者、各種法人、および政府機関より、長年にわたりパートナーとして信頼をいただいています。アルカテル・ルーセントが擁するベル研究所は、技術革新でネットワーキングと通信業界の形成を担う世界最先端の研究開発機関の一つです。アルカテル・ルーセントは、lightRadio™(無線ネットワーク上で消費電力と運用コストを抑えつつ、超高速インターネット・アクセスを実現するソリューション)などの革新技術が認められ、MITテクノロジー・レビューによる世界で最も革新的な企業50社 の2012年度ランキングに選出されました。アルカテル・ルーセントは、「コネクテッド・ワールド(つながった世界)のポテンシャルを形にする」という企業ミッションのとおり、コミュニケーションをよりサステナブルに、より利用しやすく、そしてよりつながりやすいものにしてまいります。
業界トップクラスの豊富なグローバルサービスの経験を有するアルカテル・ルーセントは、世界各地のローカル・パートナーとして、130ヶ国以上で事業展開を行っています。
Euronext ParisおよびNYSE:ALU/フランス法人(本社:パリ)/2011年度売上高:153億ユーロ/
URL: (リンク ») /ブログ: (リンク ») /
ツイッター: (リンク »)

<日本アルカテル・ルーセント株式会社について>
日本アルカテル・ルーセント株式会社は、次世代のネットワーク・サービスを中心とした固定/無線アクセス、IP、光伝送、アプリケーション、エンタープライズの事業分野で関連機器及びプロフェッショナルサービス、インテグレーション、保守を提供し、国内大手通信事業者をはじめ、各種法人、政府機関など幅広いお客様をサポートしています。
所在地:〒141-6006  東京都品川区大崎2-1-1 ThinkPark Tower 6F/代表取締役社長:マーティン・ジョーディ(Martin Jordy)/資本金:4億円/URL(日本サイト): (リンク »)

……………………………………………………………………………
本件に関するお問い合わせ先:
日本アルカテル・ルーセント株式会社
コミュニケーション部 山﨑 由紀子
TEL:03-6431-7000 FAX:03-6431-7022
E-mail:jpmarcom@alcatel-lucent.com
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