東京外国語大学は、高度な言語運用能力と世界の文化と社会に関する深い知識を身に付けた人材の育成に力を入れています。職員の業務支援のためのIT化を進め、2000年から、人事給与、財務会計、学費収納、旅費計算などのアプリケーションの拡充を進めてきました。2009年には、2台の物理サーバで5つの業務アプリケーションを運用していました。その結果、特定アプリケーションのトラブル対応や改修作業時に他のアプリケーションの稼働に影響を及ぼすという問題が生じました。さらに職員が利用するクライアントPCにおいても人事異動に伴うメール移行など運用管理や定期的なアプリケーション更新で大きな負担が生じていました。
これらの課題を解決するため、同大学は既存システムを仮想化環境に移行し、システムの安定運用とサーバ集約による運用コスト削減を目指しました。デルと日立ソリューションズの提案が内容とコストパフォーマンスの両面から高く評価され、採用に至りました。
サーバ仮想化環境は、Windows OSおよびLinux OSのアプリケーション稼働が可能なVMWare vSphereをDell™ PowerEdge™ R710に搭載して構築しました。管理用にはVMware vCenterが導入されました。仮想デスクトップ環境は、VMware Viewを採用し40GBと30GBの2種類で構築し、仮想デスクトップとデスクトップPC Dell™ OptiPlex™ 390の数は180台が導入されました。さらに仮想サーバ/デスクトップ環境のバックアップのためPowerEdge R710を導入しました。また仮想デスクトップのデータ管理に、本番用にDell™ EqualLogic™ PS6100XV、バックアップ用にDell™ EqualLogic™ PS6100Eを導入しました。
処理能力の高いハードウェアを採用したサーバ仮想化環境に移行したことで、レスポンスが低下することもなく、システムの安定稼働が実現され、業務システムの使い勝手も向上したため職員の業務効率が向上しました。また管理性が改善しただけではなく、サーバ1台あたりの消費電力削減にもつながりました。さらに、仮想デスクトップ環境の構築により、各クライアントPCへのインストールが不要になる、データバックアップが効率化されるなど運用管理が容易になりました。またクライアントPCのデータ管理が一元化されたことで、セキュリティが確実に向上しました。
東京外国語大学 情報企画主幹 今井 健二氏は、新システム導入に際しての狙いの1つであった消費電力の削減について次のように述べられています。「サーバ1台あたりの消費電力は確実に削減されています。なお、仮想クライアント用にサーバの台数が増えたため、トータルでどれだけ削減されたのかについては、今後見極めていきたいと考えています」
また、国立大学法人 東京外国語大学 学術情報課情報基盤係長 曽根 由勝氏は、新システム導入について次のように述べられています。「今後の運用を通じて仮想化の効果を体感できると楽しみにしています。人事異動の際にも、物理的なクライアントPCへのインストールなどが不要な、管理が非常に容易な環境が整えられたわけですから。また、日立ソリューションズとデルの研修を通じて知識面の手厚いフォローを受けることができ、仮想化への理解も深めることができました。未経験で仮想化技術の利用に乗り出せたのも、両社の存在があったからこそです」
今回導入されたシステム
Dell™ PowerEdge™ R710 (7台)
Dell™ EqualLogic™ PS6100XV(1台)
Dell™ EqualLogic™ PS6100E (1台)
Dell™ OptiPlex™ 390 (182台)
VMware vSphere®
VMware View™
VMware vCenter™
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