OKI、Cuワイヤにダメージを与えない、ICパッケージ樹脂の開封技術を開発

沖電気工業株式会社

From: JCN Newswire

2013-09-25 10:40

Cuワイヤデバイスの故障解析および信頼性評価サービスを開始

Tokyo, Sept 25, 2013 - ( JCN Newswire ) - OKIグループの信頼性評価と環境保全の技術サービスを展開するOKIエンジニアリング(社長:浅井 裕、本社:東京都練馬区、以下OEG)は、このたび、ICの内部接続に用いられるCu(銅)ワイヤ(※1)に損傷を与えることなく、パッケージ樹脂を開封する技術を開発しました。OEGは、本技術を使い、従来困難とされていたCuワイヤデバイス(※2)の故障解析や各種信頼性評価の受託サービスを、10月1日より開始します。

ICの内部接続にはAu(金)ワイヤがよく使われていますが、近年はAu価額高騰のため、代替材料としてCuまたはPd(パラジウム)被膜Cuワイヤの利用が増えています。ICの故障解析および信頼性評価を行う際、電気的導通を維持した状態でパッケージ樹脂の開封が要求されますが、既存の開封方法では強酸が含まれる薬液を使うため、Cuワイヤが損傷するので、Auワイヤデバイスと同じように評価することは困難です。

OEGは長年にわたる解析分野での技術を活用し、Cuワイヤを損傷することなくICパッケージ樹脂を開封する技術を開発しました。新しい手法では、強酸の混合溶液に防錆剤を加えた薬液による溶解処理を採用し、混酸比率、温度などを最適化することにより、Cuワイヤおよびセカンドパッド(※3)部を損傷なくICパッケージ樹脂を開封できます。ワイヤの表面に損傷を与えることなく電気的導通の維持ができるため、故障解析や各種信頼性試験評価を行うことが可能です。

今後、Cuワイヤデバイスの利用が急速に増えると予測されます。OEGは本サービスを通して、お客様の電子部品の品質・信頼性向上を支援していきます。

【サービスの特長】
- Cuワイヤに特化した開封法により電気的導通を維持、ワイヤ表面にダメージ与えず開封可能
- 品質、信頼性評価としてパッケージ樹脂開封後のボンド強度測定、ワイヤ形状評価が可能
- 開封後、ロックイン赤外線発熱解析(LIT)、発光解析(PEM)による故障解析が可能

【販売計画】
価額: 個別見積もり
販売目標: 年間2,000万円
サービス提供開始時期: 2013年10月1日

【リリース関連リンク】
「Cuワイヤデバイスの解析技術」紹介サイト
URL: (リンク »)

【用語解説】
※1. Cuワイヤ:
IC、LSIなどの中の構造で、半導体チップとリードフレームとの間を繋ぐ細い金属線(ボンディングワイヤ)にCuを使用しているもの。
※2. Cuワイヤデバイス:
ボンディングワイヤにCuを使用しているデバイスのこと。
※3. セカンドパッド:
IC、LSIなどの中の構造で、ボンディングワイヤをリードフレームに接続する部分。リード電極のこと。

概要:沖電気工業株式会社

OKIは米国でグラハム・ベルが電話機を発明したわずか5年後の1881年に創業した、日本で最初に電話機を製造した情報通信機器メーカーです。先見性と勇気をもって果敢に挑戦・行動するという、創業以来の「進取の精神」を連綿と受け継ぎ、ブランドスローガン「Open up your dreams」のもと事業展開しています。現在、「金融システム」「通信システム」「情報システム」「プリンタ」「電子部品・モジュール他」の5つの分野において、OKIグループは社会の発展に寄与する最先端技術の商品・サービスをお客様にお届けし、世界の人々の快適で豊かな生活の実現に貢献しています。詳細はこちらからご覧ください。 (リンク »)

お問合せ先:
本件に関する報道機関からのお問い合わせ先
OKI 広報部 葛
電話: 03-3501-3835
e-mail: press@oki.com

本件に関するお客様からのお問い合わせ先
OKIエンジニアリング 信頼性技術事業部
電話: 03-5920-2354
お問い合わせフォーム URL: (リンク »)
本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

【企業の皆様へ】企業情報を掲載・登録するには?

御社の企業情報・プレスリリース・イベント情報・製品情報などを登録するには、企業情報センターサービスへのお申し込みをいただく必要がございます。詳しくは以下のページをご覧ください。

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]