足切断を減らすために「Act Against Amputation」プロジェクト発足!

日本医療・健康情報研究所

From: 共同通信PRワイヤー

2014-02-10 14:27

平成26年2月10日

Act Against Amputation 事務局


~ 一生じぶんの足で歩こう ~
足切断を減らすらめに「Act Against Amputation」
プロジェクトが発足!


 このたび、足病変に関わる各領域から問題提起しようというメンバーが集まり標題の組織「Act Against Amputation」(以下略・AAA)を本日2月10日(フットの日)に発足いたしました( (リンク ») )。
 “Amputation” は「切断」を意味します。外科では切断術のことであり、ここでは下肢(足)の切断を減らすために行動を起こそう!という思いをこめて「Act Against Amputation」という名称にいたしました。AAAでは、後を絶たない足病変による足切断患者を減らしたいと願う関連領域の医師を中心に専門領域・職域の垣根を越え、拠点となるホームページを通じて4月から情報発信を行います。今後、活動主旨に賛同するメンバーを広げ、医療従事者の足病変に対する知識の底上げとともに、患者さん自身の意識向上にも寄与していきたいと考えています。


■“一生じぶんの足で歩こう”を信念に

 「糖尿病と足病変」あるいは「フットケア」というテーマは、基礎教育としては知られていますが、実臨床においての定期的な足チェックや適切な治療は十分なされていないのが現状で、気づいた時には手遅れだったという例が後を絶ちません。これは、適切な診断・治療が十分行われていないこと、足病変を専門的に熟知し治療できる医師は限られていること、専門施設や関連他科との連携構築がなされていないなど、医療現場側の課題があります。また、この領域は情報が少ないだけでなく、各領域に情報が分散しており、医療業界全体や患者さんへの警鐘を鳴らす声が届きにくいのが現状です。
 
 この危機的な現状に対し、まずは患者さんとそのご家族、そして足を診る側の医療従事者に最も必要な「情報」が簡単に届くしくみ作りが必要であること考え、分散された「情報」を集約・発信・啓発することを目的として当会を発足することとなりました。
 
 現在、その情報共有の核となるホームページの準備を行っています。ここでは、診療科の垣根を越えた横断的な情報発信を通じ、医療従事者のみならず国民全体の足への関心を高め、一人でも多くの足切断を減らしていけたらと願うところです。

 なお、ホームページは、月間300万PV以上のアクセス数をもつ本邦最大の糖尿病専門情報サイト「糖尿病ネットワーク」内に設置し、AAAメンバー監修協力による足病変の基礎知識から病期に応じた対応、足病専門医のいる医療機関Map、専門家による連載、Q&A、足チェック資材、各科最先端医薬医材の共有情報、医療従事者向けコーナー等々、具体的に活用できる情報を蓄積していく予定です。

 4月からスタートする、AAAによる情報発信活動にご期待ください!


■「Act Against Amputation」活動概要

【目 的】
 足を健康に維持し、死ぬまで歩き続けることの重要性を啓発。足切断患者の減少に寄与する。
 ▼一般生活者・患者に向けてのアクション
 ・足を健康的に保つことの重要性を啓発し、足病変悪化による足切断の悲惨さの認知を広める。
 ・リスクのある人が足病に関する正しい知識を得、セルフチェックやケアを日常的に
  実践するよう訴求する。
 ▼医療従事者に向けてのアクション
 ・関連領域に分散した情報をとりまとめ、領域の垣根を超えた足のケア・治療に関する
  情報の中心地を構築し共有する。
 ・必要な患者に適切な治療を受けてもらえるよう、専門施設の紹介など情報支援を行う。

【対象者】1)足病変リスクのある患者および予備群
     2)足病変治療・指導に携わる医療従事者、保健指導従事者

【活動内容】1)ホームページでの継続的な情報配信
      2)関連学会等との連携による専門施設情報の蓄積、公開
      3)医療従事者向けセミナーの開催、関連テーマにおける講師紹介
      4)サポートメンバーと連携した啓発活動
      5)啓発用バッジの配布、啓発バナー/ロゴの配布
                               など
【組 織】
▼Director
【形成外科】杏林大学医学部附属病院形成外科兼担教授 大浦紀彦
【循環器内科】東邦大学医療センター大橋病院循環器内科教授 中村正人
【整形外科】奈良県立医科大学整形外科学教授 田中康仁
【血管外科】旭川医科大学病院第一外科血管外科教授 東 信良
【皮膚科】東京医科大学病院皮膚科主任教授・病院長 坪井良治
【教育・看護】日本看護協会 看護研修学校 溝上祐子
▼Faculty Member/Clinical Reporter
【血管外科】駿河台日本大学病院心臓血管外科 折目由紀彦
【循環器内科】東京労災病院循環器科 宇都宮 誠
【糖尿病】東京都済生会中央病院糖尿病内分泌内科 富田益臣
【形成外科】東京西徳州会病院形成外科 木下幹雄
【透析(腎臓内科)】下落合クリニック 菊地 勘
【皮膚科】国立国際医療研究センター病院皮膚科 四津里英
【皮膚科】東京医科大学病院皮膚科 原田和俊
【義肢装具士】日本フットケアサービス株式会社 大平吉夫

▼Advisory Member
【糖尿病内科】永寿総合病院糖尿病臨床研究センター長 渥美義仁
【形成外科】埼玉医科大学形成外科教授 市岡 滋
                               ほか
                               
<< 詳しくは、AAAの紹介ページをご覧ください。>>
  (リンク »)

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■発起者代表からのご挨拶
 下肢切断を減らすための情報発信を目的としたチームの発足に向けて

 糖尿病性足病変が増加しています。糖尿病患者の15~25%が足潰瘍を経験し、適切な治療がなければ糖尿病性足潰瘍の14~20%が切断に至ると言われています(米国)。この糖尿病性足病変の患者さんが切断しないためには、どこの診療科に行けばいいのでしょうか。患者さんは、適切な診療を受けられず、いろいろな診療科を転々とすることになります。どこへ行けばいいのか分からないのは患者さんだけでなく、実は医師も紹介先がわからないのです。

 理由は2つあります。日本には足病の診療科がないこと、そして日本の医療制度上の問題です。日本の医療システムは、深く狭い領域の疾患の治療は得意ですが、広い領域にまたがる疾患の治療は不得意です。糖尿病性足病変は、まさに広い領域に関係する疾患です。多くの診療科が横断的に積極的診療を行わなければ、タイミングを逸して大切断に至ることも少なくありません。

 日本では数年前より、学会活動(日本下肢救済足病学会・日本フットケア学会)を通じて病院と診療所、あるいは一般医と専門医の連携、また診療科や職域を超えた連携が構築されてきました。このような連携をおこなっている施設へ行くことで足切断を回避する治療を受けることができますが、全国的にみるとまだまだ少数です。では数少ない、横断的診療を行っている連携施設は、どうやって調べればいいのでしょうか。

 現在、あらゆる情報がインターネットから得られる環境にありますが、糖尿病足病変やその他の足病変に関する総合的な情報を扱う情報サイトがないため、一般の人が足病についての横断的な知識を得る手段がありません。足病変に関する情報や活動は断続的ものばかりで、足病変という病態について調べるには、多くのホームページを開き、情報を自分で統合する必要がありました。これには専門知識がないと対処がわかりづらく、適切な情報収集を行うことができません。

 そこでこのたび、患者さん・患者さんのご家族・医療従事者にとって必要な「情報」を集約・発信・啓発することを目的として「Act Against Amputation(AAA)」を発足する運びとなりました。

 主な活動は下記となります。
(1)足病変の進行と治療について、さまざまな診療科、職種の垣根を越えた知見を集約
(2)患者さん自身も、足病変について学べる実際的な情報発信
 (糖尿病ネットワーク「フットケア情報ファイル」2014年4月よりスタート予定)
(3)下肢切断を回避するための活動を行っている施設・連携についての理解を広める啓発活動

 その活動拠点は、2014年4月よりオープンする情報サイト「フットケアの情報ファイル」です。同サイトでは患者さんならびに医療従事者へ、足病変の進行に応じたケア、知識、治療をはじめ、様々な垣根を越えた知見、実際的な情報をお届けしていきたいと思います。

 この情報啓発活動 "Act Against Amputation(AAA)" に賛同いただける企業様にも支援を仰ぎ、関連領域の医師、看護師、コメディカルにもご協力を賜ることができましたら、必ずや、「一生、じぶんの足で歩こう」、「better leg, better walk and life」というムーブメントへとつながっていくものと確信しております。

ぜひ、皆様のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。


平成26年2月吉日
杏林大学医学部附属病院形成外科
日本下肢救済足病学会理事
大浦紀彦


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【お問い合せ】
「Act Against Amputation」事務局
〒105-0003  東京都港区西新橋2-8-11 第7東洋海事ビル8F
株式会社 創新社内  担当:佐藤
TEL.03-5521-2881/FAX.03-5521-2883
E-mail aaa@dm-net.co.jp



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