アルカテル・ルーセント、仮想化ネットワーク機能のスイートを提供、通信事業者をモバイル・ウルトラブロードバンドの次のフェーズへと導く

日本アルカテル・ルーセント株式会社

From: DreamNews

2014-02-24 09:00

2014年2月21日【参考日本語訳】 


【2014年2月19日、パリ発】 アルカテル・ルーセント(CEO: ミシェル・コンブ(Michel Combes))は、仮想モバイル・ネットワーク機能に必要なEvolved Packet Core(EPC)、IP Multimedia Subsystem(IMS)、および無線アクセスネットワーク(RAN)機能のポートフォリオを提供することによりクラウドへの拡張を推進しています。モバイル通信事業者はこれらのネットワーク・アプリケーション展開を通じて飛躍的な拡張性と柔軟性を獲得し、新しいサービス開発におけるイノベーション、大規模な展開の迅速化、および新市場への参入を、さらに敏速で効率的に、かつ優れた応答性の下に実現できるようになります。


アルカテル・ルーセントのネットワーク機能仮想化(NFV)ポートフォリオにはネットワークに関する技術的洞察とクラウド分野での能力が組み合わされ、運営面での成果やサービスの完全さに関して妥協することなく、仮想化に向けた複雑な移行過程の間を通じてお客様をガイドします。すでに20社のサービスプロバイダと共同でネットワークへのNFV導入が推進されています。アルカテル・ルーセントと中国移動(チャイナモバイル)は、バルセロナのMobile World Congress(MWC)内中国移動(チャイナモバイル)のブース(Hall3 A10)において、仮想化された概念立証LTE RAN Baseband Unit(BBU)とアルカテル・ルーセントの次世代NFVプラットフォームであるCloudBand 2.0によりクラウド化された、Virtualized Evolved Packet Core(vEPC)経由の音声とビデオ配信デモを実施します。アルカテル・ルーセントの仮想化ポートフォリオは、アルカテル・ルーセントのブース(Hall 3 3K10)にて展示されます。

モバイル・サービスプロバイダーにとって、NFVはイノベーションをより早くそして容易にし、同時にLTEなど完全にIPのネットワーク・インフラストラクチャへの投資から最大限のリターンを生み出すというメリットをもたらします。ネットワーク自動化が実現すると共に、リソースを効率的に使用したうえで、サービス規模の迅速な拡大や縮小が可能になります。ボイスオーバーLTE(VoLTE)、ウェブ・リアルタイム・コミュニケーション(Web RTC)、企業向けのセキュリティの確保されたモバイル通信、M2Mコミュニケーションをはじめとしたサービスの最適化も実現します。またこれらに加え、NFVはこれらのサービスや新しいサービスの提供に必要な期間を短縮し、コストを削減します。

11月に開催したAnnual Technology Symposiumにおいて、アルカテル・ルーセントはクラウドへの移行に関する自社のビジョンを定義付け、クラウドの柔軟性を活用した、オープンな産業またはキャリアグレードの仮想ネットワークを使う、性能、信頼性、および拡張性を高めたさらに優れたクラウドを構築するとしました。本日の発表では、機能を担うソフトウェアをその基盤であるハードウェアから最適な方法で分離することにより、ハードウェアから独立したキャリアグレードの仮想モバイル・ポートフォリオが紹介されました。これによりOpenStackなどの業界イニシアティブを活用し、管理、オーケストレーション、インフラストラクチャ、およびネットワーキング・エレメントを含むNFVプラットフォームを運用することが可能になります。この仮想化ポートフォリオには以下のものが含まれます。

● virtualized Evolved Packet Core(vEPC) - 加入者と加入者がアクセスするサービスの認証と管理、および通信事業者のネットワーク内やより広いインターネット全体での極めて大規模なサービス構築とそれへの接続を、加入者が要求する品質と速度の下で自動化します。アルカテル・ルーセントのvEPCは、世界最大規模のモバイル・ネットワーク事業者で立証されたソフトウェア基盤を活用しています。現在はvEPCを使った5件の試験運用が顧客と共に進められています。

● 仮想化IMS(vIMS)ソリューション- IPネットワーク経由でリッチなマルチメディア・サービスのポートフォリオを配信する、クラウドのための通信プラットフォームです。アルカテル・ルーセントのvIMSは新しいオープンなクラウド技術を活用し、同時に最大規模の通信ネットワークにおいて100%のアベイラビリティを確保してきた、大規模な運用経験に基づく高いパフォーマンスを維持しています。アルカテル・ルーセントのvIMSはすでに顧客のネットワークへの展開が開始され、現在は8件のvIMSクラウド試験運用が顧客の下で進められています。

● 仮想化されたRANポートフォリオ - 仮想化された3G Radio Network Controller(RNC)に加え、LTEとLTE-Advanced Radio Access Networkの仮想化された概念立証が含まれます。このLTEコンポーネントには、世界最大の10社のモバイル通信事業者のうち8社で展開されているアルカテル・ルーセントのLTEソフトウェアと共に、ベル研究所の先進的ワイヤレス・アルゴリズムが活用されています。

クラウドの効率性を活用するには、機能を担うソフトウェアをクラウド・ネットワーク上に搭載、管理し、オーケストレーションを行い、かつ最適化する必要があります。アルカテル・ルーセントは米国ネイパービルのCloud Innovation Centreにおいて、仮想化されたアプリケーションの搭載と管理にCloudBand 2.0NFVプラットフォームを使用しています。バージョン2.0はより大きなネットワーク制御、業界のオープン規格へのより幅広い対応、およびネットワーク機能仮想化を含めて拡張されています。またこれには、アルカテル・ルーセントのSoftware Defined Networking(SDN)ベンチャー、Nuage Networksが提供するVirtual Service Platform(VSP)も含まれています。Nuage NetworksのSDNソリューションは高度に自動化された、プログラム可能な、また応答性に優れたネットワークを提供し、クラウド時代のITと通信アプリケーションを支えます。

アルカテル・ルーセントのネットワーク機能仮想化(NFV)は、欧州電気通信標準化機構(ETSI)によるNFVのビジョンに沿ったものであり、アルカテル・ルーセントは現在、3件のCloudBand NFV顧客契約と10件の運用試験に対応しています。Nuage NetworksのSDNソリューションに関しては20件を超える運用試験が進行しており、同社は4件の契約を獲得しています。同社はETSIのNFV諮問委員会への積極的な参加とCloudBand Ecosystem Program設立の両方を通じ、業界でのNFVの発展に取り組んでいます。このプログラムの主要メンバーであり、オープンソース・ソリューションの有力プロバイダーであるRed Hatは本日、同社のRed Hat Enterprise Linux OpenStack Platformがアルカテル・ルーセントのCloudBand NFV Platformの一部となることを発表しました。アルカテル・ルーセントは、NFVの普及に向けたお客様支援のための取り組みとして、導入プロセスのすべてにわたる幅広い専門的サービスとノウハウを提供しています。

コメント:

Heavy Reading社シニアアナリストであるキャロライン・チャペル(Caroline Chappell)氏はつぎのように述べています。
「NFVはモバイル通信事業者にとって魅力的な技術です。NFVをSDNと組み合わせることによって、柔軟かつより迅速な新しいサービスの提供が可能になり、収益生成や新市場への進出にとって追い風となります。通信事業者がLTEへと移行し、この技術を最大限に活用することを求めている現在、NFVの登場は時宜にかなったものです。しかしLTEのための仮想化されたネットワーク機能に関しては、仮想化されていないネットワークと同等の内容を持つと共に、パフォーマンスに対する厳しい要件を満たしていることが不可欠です。NFVはまた通信事業者にとって、ネットワーク運営を再検討し、運営コストを引き下げる機会も提供します。アルカテル・ルーセントのNFVに関する理解は業界をリードしており、同社は通信事業者のNFV導入を支援するうえで最適な位置付けにあります。」

アルカテル・ルーセント最高技術責任者(CTO)兼ベル研究所所長であるマーカス・ウェルドン(Marcus Weldon)は次のように述べています。
「通信事業者の置かれている状況はさまざまであり、各社が独自のビジネス面での優先項目や自社のネットワークと運営の対応状況に基づいたNFV導入を求めています。アルカテル・ルーセントはIPに関する強力な基盤を発展させ、真にキャリアグレードのクラウド・ネットワーク・ソリューションを構築するため、IPとITのそれぞれ最良の部分を組み合わせた、オープンなSDNとNFVのアーキテクチャを開発しました。仮想化された通信アプリケーションへの投資前倒し、CloudBand 2.0プラットフォーム、およびSDNベンチャーであるNuage Networksは、アルカテル・ルーセントが通信事業者によるオープン、敏速、かつ効率的なクラウド環境構築を、それぞれの事業者が求めるペースに基づいて支援できることを明確に裏付けています。」


追加情報: 

Mobile Meets Cloud(モバイルとクラウドの出会い)
(リンク »)

アルカテル・ルーセントの NFVソリューション
(リンク »)

IPモバイルコア
(リンク »)

IPモバイルコアのインフォグラフィック
(リンク »)

仮想化IMS (vIMS)
(リンク »)

Ultra-Broadband for Mobile Operators
(リンク »)

CloudBand
(リンク »)

CloudBand Ecosystem Program
(リンク »)

Nuage Networks
(リンク »)

Mobile Meets Cloud (モバイルとクラウドの出会い)ビデオ
(リンク »)

Alcatel-Lucent Mobile World Congress ウェブサイト
(リンク »)

Alcatel-Lucent at Mobile World Congress on Twitter using #ALUMWC


原文: Alcatel-Lucent delivers suite of virtualized network functions, ushering in the next phase of mobile ultra-broadband for service providers
(リンク »)


<アルカテル・ルーセントについて>
アルカテル・ルーセント(Alcatel-Lucent)はグローバル通信の分野をリードする企業であり、IPおよびクラウド・ネットワーキングの製品や革新的なソリューションを提供しています。また、サービスプロバイダとそのお客様、世界中の各種法人及び政府機関に対し、超高速ブロードバンドの無線/固定アクセスを提供しています。

アルカテル・ルーセントは、音声電話技術からデータ、ビデオ、情報の高速デジタル・デリバリーへ移行しつつある業界を牽引しています。これを支えるのはベル研究所です。ベル研究所はアルカテル・ルーセントが擁する研究所で、世界最先端の研究開発機関の一つであり、数えきれないほど多くの技術革新によりネットワーキングと通信業界の形成を担ってきました。
アルカテル・ルーセントは、これまでの技術革新が認められ、トムソン・ロイター社が世界で最も革新的な企業100社を選出する「Top100グローバル・イノベータ」の1社に選出されました。また、MITテクノロジー・レビュー誌による「世界で最も革新的な企業」50社の2012年度ランキングにも選出されています。さらに、ダウ・ジョーンズ社の「ダウジョーンズ・サステナビリティ・インデックス2013」において、技術ハードウェア&装置部門のインダストリー・グループ・リーダーに選定されています。アルカテル・ルーセントは、「コネクテッド・ワールド(つながった世界)」という企業ミッションのとおり、グローバル・コミュニケーションをより持続可能に、より利用しやすく、そしてよりつながりやすいものにしてまいります。


アルカテル・ルーセントはフランスのパリに本社を構える法人で、2013年の売上高は144億ユーロ。ユーロネクスト・パリ、ニューヨーク証券取引所に上場しています。
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ツイッター: (リンク »)

<日本アルカテル・ルーセント株式会社について>
日本アルカテル・ルーセント株式会社は、次世代のネットワーク・サービスを中心とした固定/無線アクセス、IP、光伝送、アプリケーション、エンタープライズの事業分野で関連機器及びプロフェッショナルサービス、インテグレーション、保守を提供し、国内大手通信事業者をはじめ、各種法人、政府機関など幅広いお客様をサポートしています。
所在地:〒141-6006  東京都品川区大崎2-1-1 ThinkPark Tower 6F/代表取締役社長:二コラ・ブーベロ(Nicolas Bouverot)/資本金:4億円/URL(日本サイト): (リンク »)

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本件に関するお問い合わせ先:
日本アルカテル・ルーセント株式会社
コミュニケーション部 クルザーチエ・キャロリーヌ
TEL:03-6431-7000 FAX:03-6431-7024
E-mail:jpmarcom@alcatel-lucent.com
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