・Wind River Platform for InfotainmentはGENIVI 5.0に準拠しています。
・ルネサスおよびNVIDIAのオートモーティブシステム向け先進ビジュアルアプリケーション用最新SoCに対応するようになりました。
・ウインドリバーは電子制御ユニット(ECU)統合のためのPoC(proof-of-concept:機能検証)を開発しました。
2014年5月20日、カリフォルニア州アラメダ発 - ネットワーク対応インテリジェント システム向けソフトウェアを提供する世界的なリーダー、ウインドリバーは「Wind River Platform for Infotainment」の最新版で、GENIVI(R) Compliance 5.0仕様に対応しました。このほか、新たなリファレンスハードウェアへの対応、エコシステムのパートナー企業との協力によるデータ接続性の向上など、さらなる機能強化が図られています。
同製品を利用することで、お客様はGENIVIに準拠した車載情報(IVI)システムプラットフォームを迅速に構築できます。10年におよび蓄積されたオートモーティブに関する専門性と主要なオープンソース業界でのリーダーシップにより、ウインドリバーは、進化する業界ニーズに応えるIVIシステムの構築において複雑化への対応を支援します。
今回の強化点は以下のとおりです。
・新たにルネサスR-Car H2/M2(*1)とNVIDIA Tegra K1(*2)用リファレンスハードウェアに対応:次世代ハイエンドIVIシステム向けシステムオンチップ(SoC)である両製品のターゲットは、カーナビゲーション、IVIシステム、運転支援システムといった分野のビジュアルコンピューティングです。本プラットフォームが既に対応している最新のIntel(R) Atom(TM) SoCのサポートにも新たなハードウェアサポートが追加されます。
・Tuxera(*3)ファイルシステムソリューションのインテグレーション:外部接続データストレージと完全に相互運用可能なデータ接続性およびプラグアンドプレイ相互運用性を確保。機器を取り外すときや電力低下時にユーザコンテンツの消失を防ぐフェイルセーフ設計を採用。
・ユーザインタフェースとグラフィカル開発環境の強化、Wayland/Westonに対応
併せてウインドリバーは、デジタルクラスタとIVIシステムを1つのアーキテクチャまたはECUに統合する、PoCを開発しました。オートモーティブシステムの高機能化に伴い、ECUも数が増え、複雑になっています。ウインドリバーのECU統合PoCでは、小型化や省電力化だけでなく、インテグレーション作業をハードウェアからソフトウェアに移行することで、複雑さも軽減できます。この手法により、ソフトウェア主体のより多くの機能を、より数が少なく、より強力なハードウェアプラットフォームに集約することが可能になります。
ウインドリバーのオートモーティブソリューション担当バイスプレジデント、ゲオルク・ドールは次のように述べています。「進化するニーズや要件に対応すべく、オートモーティブシステムが複雑化するなか、ソフトウェアが果たす役割は重要性を増しています。モノのインターネット(IoT:Internet of Things)や車内での接続性の増加といった動向から、新たな課題が生じており、ソフトウェアやインテグレーションについて深い専門性を持った、ウインドリバーのようなエキスパートを求めるニーズが高まっています。オートモーティブ、組込み、オープンソースソフトウェアの経験と業界とのつながりを兼ね備え、今日の複雑なプロジェクトを成功に導ける企業はごくわずかです」
GENIVIに準拠したWind River Platform for Infotainmentは、Yocto Projectオープンソース開発基盤をベースにした、IVIシステムソフトウェアプラットフォームです。リファレンスボードに加えて、インテグレーション済みのソフトウェア開発・テスト用ツール、Yocto Projectツールチェーンコンポネントなどが用意されています。Yocto Project Compatibleであることは、プラットフォーム間の互換性やコンポネントの相互運用性が高まるほか、開発者がスピーディなイノベーションを可能にするオープンソースを利用しやすくなります。
同製品に加えて、ウインドリバーのオートモーティブ向けポートフォリオには、専門的なシステムインテグレーションサービス、マルチメディア、コネクティビティ、iOSコネクティビティ、ファストブートやAVB(Audio Video Bridging)などの各種テクノロジ、Android、やGENIVIの専門性やソリューション、Tizenインテグレーションサービス、Wind River LinuxのSecurity Profile、VxWorksのほか、Wind River Diab Compilerなどのツール、Wind River Simicsシミュレーションテクノロジ、仮想化テクノロジなどがあります。このように多様な専門性と包括的なポートフォリオにより、ウインドリバーはインフォテインメントからテレマティクス、デジタルクラスタまで、あらゆるプロジェクトで自動車業界をサポートすることが可能です。
ウインドリバーのオートモーティブテクノロジの詳細については、こちらをご覧ください。
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■ウインドリバーについて
ウインドリバーはインテルコーポレーション(NASDAQ:INTC)の完全子会社であり、ネットワーク対応インテリジェント システム向けソフトウェアを提供する世界的なリーディングカンパニーです。ウインドリバーは、1981年からエンベデッドデバイス向けソフトウェアを提供するパイオニアであり、そのテクノロジは10億を超える製品に使用されています。ウインドリバーは、業界でも屈指の包括的な組込みソフトウェアポートフォリオを有しており、ワールドクラスのプロフェッショナルサービスおよびサポートを提供し、さらにこれらは広範なパートナーエコシステムに支えられています。テクノロジと専門性を提供することで、安全、セキュア、そして信頼性に優れたインテリジェント システムの革新とデプロイを支援します。
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